【簡単あらすじ】なぜそのウイスキーが死を招いたのか(微ネタバレ)【三沢陽一/光文社文庫】
仙台市・定禅寺通りから一本奥に入った路地のビルの二階に位置する、ウェイティング・バー「シェリー」。
マスターの安藤は、その人柄ゆえか、定年間近の刑事・ローカル媒体の記者など、様々な人から不思議な出来事を聞かされる。
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舞台は仙台市。
そしてバーという日常生活から独立した特殊な場所での安楽椅子探偵もの、ということで興味を持ち購入した作品です。
定禅寺通りから一本奥に入った路地のビルの二階に位置する、ウェイティング・バー「シェリー」のマスター・安藤は、その人柄ゆえか、定年間近の刑事・ローカル媒体の記者など、様々な人から不思議な出来事を聞かされる。
決して客に自分の思うような酒を押し付けることはせず、例え、大きな売り上げに繋がらない客だとしても上客として扱う安藤だからか、それとも上質のアルコールを飲んだからか、シェリーを訪れる人々は、安藤に対し様々な不思議な出来事を語ります。
そして、安楽椅子探偵のように、安藤はその謎に対して一つの可能性を提示していきます。
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ウイスキーは、味・匂いともに特徴が大きいお酒ですので、当然、謎を解いていく過程で大きな役割を果たします。
各話に深く関わっているため、登場するウイスキー(ブラック・ボウモア、オクトモア、キンクレイス、マッカラン)について、嗜んでいる・匂いなどがイメージ出来る方でしたら、さらに話に没入出来ること間違いなしです。
各話の初めに、マスターの独り言と「ウイスキーの美味しい飲み方」が書かれているので、読者によっては、お酒のレパートリーも増えることが楽しみかもしれません。
※私は、洋梨のフローズンカクテルが気になりました。
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