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北大の学生が作り出す素敵な料理と、語らう空間~北大短角牛~【レポ】【北大の研究と食材と学生 #2】

2023年10月末。
北海道札幌市内のとあるお店にて、間借りレストラン「nishibi」第4回が開催されました。この日のための特別コースメニューを考え、試作し、食材を仕入れ、当日の調理からサーブまでのすべてを取り仕切ったのは、北海道大学獣医学部在学中の学生、平野優陽さん。

nishibi当日、お店のキッチンで盛り付けをする平野さん

北海道の食材を活かして、人がつながる場をつくる

平野さんは、北海道大学の獣医学部の3年生。食やワインに興味があり、北海道という食材の宝庫で新たな料理を見つけたり、人のつながりを形成する場をつくりたい、という思いから、2022年5月から間借りレストラン「nishibi」を不定期で開催してきました。
会場は、札幌中央区にあるビストロ「ELSKA」。フレンチ出身のシェフが作るお料理やたくさんの書籍がある素敵な空間のビストロです。平野さんは普段こちらのELSKAでアルバイトスタッフとして働き、フレンチ出身のシェフが作るお料理やワインをサーブするなどして腕を磨いています。

北大生による北大の食材を用いた料理を提供するレストランに挑戦したい

実は北海道大学では、野菜、魚、肉、果物、お米など、様々な食材が研究・栽培・飼育されており、レストランでの提供や一般販売など、様々な方に北大の食材にふれていただく場が広がっています。
今回、平野さんも、「北大生自身による、北大の食材を用いた料理を提供するレストラン」の開催を試みてみたい、そしてこのような活動を続けることで、対外への北海道大学の持続性や挑戦心をアピールすることに挑戦してみたい、と自ら企画し、食材の仕入れを相談してくれました。

企画書には、平野さんの思いや挑戦したいことの記載がしっかり。
そして、北大の食材を想定して試作した料理の写真も。
ご自宅での試作写真とのことですが、試作とは思えないほどのさすがのクオリティ…

北大短角牛をつかう!

今回平野さんからの食材仕入れの相談を受け、北大の北方生物圏フィールド科学センターに相談しました。ご担当の方は、魚、野菜、お米、色々な食材を検討してくれました。収穫のタイミングなどもあり、今回は「北大短角牛」を取り入れることに決定!北大の学生の取組ということで、特別に計らってくれました。

わっかテーブル 佐々木学さんの協力のもと、平野さんが仕入れた短角牛がこちら。

佐々木さんからは、今現在卸すことができる部位のアドバイスも。
もも肉の部位の希少な部位であるシンシンと、肉質が繊細なカメノコ。
当日は佐々木さんも会場で短角牛を使用した平野さんの料理を楽しみます

nishibi当日。多くのお客様でにぎわう中、特別コース料理を

いよいよ当日。完全予約制で、間借りレストランnishibiがはじまりました。

特別コース料理が提供されました
nishibiのロゴ入りのナプキンも!
「真鱈のポワレ ハーブオイルとブールブラン」を仕上げる平野さん
いよいよ、「北大短角牛のロティ ビーツのピューレ」の提供
絶妙な火入れ
ワインと一緒に料理を楽しみ、語らうお客様も

第4回 nishibiを終えて…

勉学と両立しながら、素晴らしい料理と語らいの空間をつくりあげた平野さん。

ー北大短角牛のロティ、皆様からの感想はどうでしたか?
平野さん:皆様とても美味しいと言ってくださいました。
今まで知らなかった北大の取り組みや、飼育の背景などに興味を持ってくださるお客様が多く、そういった面でも楽しんでいただけたと思います。

ー次回のnishibiで、挑戦してみたいことや目指したい・つくりたい空間など、今考えていることを教えてください
平野さん:今回使わせていただいた北大短角牛、さらには他の北大の食材を使って、身近にある食材・クラシカルな調理法・美味しいお酒・人々との出会いを提供できる空間を作りたいと思っています!

平野さん、素敵なお料理と、交流や語らいの場を実現させる素晴らしい取り組み、お疲れ様でした。
また次回の開催を楽しみにしています!

(写真提供)当日のnishibiにご来店くださった皆様から多くの写真を提供いただきました、ありがとうございました!

【北大の研究と食材と学生 #1】はこちら



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