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解像度が高くならないと企画提案できないPdMがたどり着いた、「結局すればいい1つのこと」

こんにちは、ファッションシェアリング「Laxus」でPdM/マーケをしている古財(@REO135671)といいます!


2週間スプリントを意識してUXリサーチをやってみた結果

前回リサーチカンファレンス2023のレポートを書いて、2週間が経ちました。この2週間で、進行中だった1つの機能の実装依頼と、2つの機能提案をしました。提案は無事OKが通り、これから機能の詳細を詰める作業をしていきます。
もちろん提案数が全てではなく、多ければいいわけではないです。前提として、最終的にユーザーにとって「お金を払いたい」くらいの価値を提供する機能以外は作る必要ないと思っています。
それでも短期間で2つも機能提案できるほどのスピード感は少し前までありませんでした。
これもリサーチカンファレンス2023で学んだ、atama plusさんのUXリサーチもスプリントで行うを実践したからです。
(詳しく知りたい方は前回の記事をご覧ください。軽く自己紹介もしていますので、良ければどうぞ笑)

5W1Hで課題を捉えてスピーディーな提案につなげる

前回も書いたように、以前は解像度が上がった状態で提案していたので企画を思いつく~提案するまで1か月かかることもありました。
なぜ急にスピーディーに提案できるようになったかというと、5W1Hを埋めることに意識を変えたからです。

プロダクト企画は解像度より「筋の良さ」が大事

プロダクト開発の言葉も知らない無知な頃は、思いつくままにプロダクト企画の提案していましたが、言葉を知って知見がたまるほどに「解像度を上げないといけない」「本質的な価値じゃないといけない」とどんどん慎重になっていきました。

でもそれは間違いで、プロダクトを提供するときにユーザーが欲しがるものであればよく、提供するまでのスピードは速ければ速いほどいいんです。なのでプロダクトの企画提案の段階で、完璧に解像度をあげることも、本質的な価値か分かることも必要ないです。

じゃあ必要なものは何かというと、「欲しいと思うユーザーがいる」ことです。そしてどういう時にその不満を思うかといった一連のストーリーです。
端的にいうと、5W1H(whereは難しいので4W1Hでもいいです)を埋めることでプロダクト企画がやりやすくなりました。
企画を提案するときに下のフォーマットを使って整理しています。

(実際に使っているフォーマットです)


埋めれなかったら、そこが解像度低いことになるので、埋めれるようにファクトを集めればいいです。そうすることで1週間のスプリントでプロダクト企画の提案まで進めました。

PdM1人より、チーム全員でやる方が早く解像度が上がる

また5W1Hの情報をまとめることで、そのあとUIUXデザインチームや開発チームと相談するときに、どんなユーザーが困っているのか・いつ困っているのか・何に困っているか・最終的なアウトカムは何を望んでいるかの目線が合いやすくなります。

さらにこの方法で、骨格さえ素早く提案できれば、後は専門的な知見を持ったそれぞれのメンバーに相談して、詳細な機能を作っていけばいいです。他メンバーから、分からない部分を指摘されたら、それは伝える側の解像度が低いことなので、一緒にファクトを探したりすれば済みます。

まとめ:提案もアジャイルに。責任感を強く持つこととチームを信頼しないのは違う

プロダクト企画の提案でPdMがすべきたった1つのこと、それはユーザー課題に関するストーリーの骨格を作ることです。解像度が低いかどうかは結局提案してみないと分かりません。

なのでアジャイル開発と同じように、まずMVPを作ってみる。その1つとして5W1Hでユーザーの課題を書き出してみました。結果1週間で提案までできて、その後の機能詳細を詰めるときでもメンバーの目線合わせに役立ちました。

PdMはユーザーの課題を深く知っています。なので自分でやる方が解像度が早く上がると思いがちです。ですが今回やってみて、他メンバーと話す方が、ユーザーの課題と適切な距離感を保つことができ、結果深く考えられました。




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