15歳から学ぶお金の教養 先生、お金持ちになるにはどうしたらいいですか?
2022年ですから、もう来年なんですね。僕の下の息子は中学2年生なので、学校で教わることになるんでしょうか。
この記事は
15歳から学ぶお金の教養
先生、お金持ちになるにはどうしたらいいですか?
のご紹介です。著者の奥野一成さんから頂きました。
奥野さんは農林中金バリューインベストメンツ #NVIC さんの最高投資責任者です。昨年5月に出版された「ビジネスエリートになるための教養としての投資」は社会人、大学生向けの内容と感じましたが、今回の授業は「15歳から」が対象です。
#教養としての投資 についての僕の感想は↓↓の記事でご覧ください。
今回の本、授業の目次
序章 お金持ちになるにはどうしたらいいの?
第1章 お金ってなんだろう
第2章 経済のしくみを知ろう
第3章 投資ってなんだろう
第4章 「複利」という強力なエンジン
第5章 会社のしくみを知ろう
第6章 価値を創造しよう
第7章 構造的に強靭な人間になろう
おわりに
序章からです。
どれだけ世界が変わっても、変わらないものがあるのも事実です。
それは、「付加価値の提供」をできた人が成功するという事実です。
--- ”序章 お金持ちになるにはどうしたらいいの?" 22頁
第1章からです。
値札(価格)を見る前に、自分が受け取ることのできる価値(=機能的効用+意味的効用)にういて、自分自身でしっかり考えなければなりません。
(略)
私は、この自分自身の価値観を作ること、価値について本当に理解することこそが、人に左右されない自分の本当の姿の理解、真の意味での自信につながると思います。
--- ”第1章 お金ってなんだろう" 44-45頁
第3章からです。
起業するということは、自分の才能と他人の才能を掛け合わせ、その相乗効果を使って、世の中に価値を提供する究極の投資です。
--- ”第3章 投資ってなんだろう" 110頁
”第6章 価値を創造しよう” がクライマックスな感じです。具体的な会社の事例から
他人とは違った、自分だけの考え方をしよう!
失敗は恐れるな、挑戦しよう!
やるぞ!って決めたら、さっさとやってみよう!
こんなメッセージが強く発信されています。
そして、「おわりに」のこの言葉、
お金(価格)だけをいくらたくさん持っていても意味はないのです。それを何に使うか(価値)が大事なのです。
---"おわりに" 218頁
もうお気づきになったことと思いますが、「価値」を太字にしています。
本のタイトルになっている問い、
「お金持ちになるにはどうしたらいいですか?」
「価値」について理解を深めること、自分自身にとっての「価値」は何かを見つけること、自分が社会に届けることが出来る「価値」ってなんだろうか、どんな「価値」を届けたいのか、を、自分でしっかりと考えること。
そして、「価値」と「価格」との違いを腹の底から納得していること。
「価値」について自分だけの考え方をアップデートし続ける。
タイトルの問いに対する答えだと思いました。
「価値」と「価格」の違いを腹の底から納得、理解していること、これは非常に重要なことだと僕も強く思います。
さて、本について少し感じたこと。第4章、第5章について。
会社の数字、財務や業績について具体的な数字(会計っぽいお話)がもう少し盛り込まれていても良かったように思います。会社の業績(価値)と株価(価格)との関係を示していたのは128ページの図表ですが、もっと色々あっても良かったかなあ、と。第4章の「高配当企業には近づくな!」は若干、唐突な印象も。
上場会社の業績、財務(財務的価値)と、株価(価格)を絡める実例が幾つかあると、15才の皆さんの興味が増すのではないか、と。これをやろうとすると、会計の簡単な説明が必須になるんですけどね(203ページで、ビジネスに必要な3つの言語の一つとして「会計」を挙げられています)。
第4章、第5章は、実際の15才の人に読んでもらって、「これ何ですか」という疑問や不明点をもらってみると良いのでは、と感じました。
素直に読んでくれるか分かりませんが、ウチの息子にも読むように勧めてみます。
この本を通じて、僕自身も「価値」に対する考えをアップデートすることができました。奥野さん、ありがとうございました!
この「意志を持ったお金」こそが世の中を良くしていくのです。
この記事が参加している募集
サポート頂いた際は、TableforKidsへの寄付に使わせていただきます。 https://note.com/renny/n/n944cba12dcf5