見出し画像

「劣等感」と「劣等コンプレックス」を考えるー嫌われる勇気よりー

今日は午前中から活動をし始められて非常に満足している。
朝方とまでは言わないまでも、以前は昼前に起きる生活が続いていたので進歩だと思わずにはいられない。
今日は近くの本が読み放題のおしゃれなcafeで読書をしている。雰囲気の良い生活雑貨やいつか手にしてみたい家電などに囲まれるこの空間は僕に幸せな気持ちを与えてくれる。

今日はそんなcafeで読んでいる本「嫌われる勇気」から一部を抜粋して考えたいことがある。「劣等感」と「劣等コンプレックス」についてだ。

劣等感を最近よく考える

アドラー心理学を題材とした「嫌われる勇気」には自分に自信が持てない青年が登場する。彼は自分自身の外見や内面に相当な劣等性を認識しており、いつも他人になりたいと考えているのである。

この気持ちはなんとなくわかる。引きずっている訳ではないが、前職での職場において上司からの𠮟責やノルマの未達(そもそも不正をしないと達成できないという矛盾もある)がある中で私の”自信"はぽっきり折れてしまっていたのである。今は少し気持ちも上向きになり、「過去をどうとらえるかは自分次第」であり、どうせ今後も生きていくなら「この経験があったから次の職場では自分らしく活躍したい」などの希望を抱けている。

劣等感というと最近見つけた面白いブログを1つ紹介させていただく。
4浪のナツミートさんだ。灘高校卒業で東大受験に挑戦していたが、昨年諦め、今年別の大学の受験に挑戦している。彼は自分がどのような精神状態を経たかや劣等感やらコンプレックスやらを赤裸々に記録している。とても読みやすく、興味深い点も多い。是非一度読んでみてほしい。

話がそれた。

最近は何かと劣等感やコンプレックスについて考える時間があるように思える。記録がてら自分のコンプレックスなども考えてみたい。

劣等感と劣等コンプレックス

それでは「嫌われる勇気」の本題に入っていこうと思う。
本書では劣等感を単一の概念として扱わず、劣等感と劣等コンプレックスの2種類に分けて扱っている。

劣等感 = 劣等性の主観的な解釈
劣等コンプレックス = 「劣等性ゆえに〇〇などできない」という思考

嫌われる勇気より

つまり、劣等感とは「客観的な事実」に対して主観的な解釈を加えることで生じるものであり、それは解釈次第では選択・変更可能ということである。本書内の例として挙げられているのは「155cmの身長」であり、低身長という事実は客観的であるが、低身長が不幸であると感じるのは本人が選択していることであるというのだ。いわゆるポジティブな言葉に置き換える手法と似ているが、この事象に対しても解釈を変えることが可能だ。この事象には「低身長は人に威圧感を与えない」という側面もあり一概にデメリットだけで埋め尽くされているわけではない。まとめると劣等感は自分自身で選択をしているものであり、自分の解釈次第でいくらでも変更可能だということになる。
故に劣等感を感じている時は他に使えそうな側面はないか思考する余地はあるし、友達など第3者の意見も柔軟に取り入れていくべきだろう。

この点に関しては浅はかな知識だがモデルを生業としている人から学べる点が多いと思った。以前「ランウェイで笑って」という漫画を読んだときに低身長だからどのようにモデルの世界で戦っていくのかを考えているという描写を見た。彼女は自分の体格構成を客観的に認知し受け止めたうえで、自分の持っているものでどのように戦うのかを考えていたのである。「高い身長が欲しい」など他人になりたいという願望は叶えられないものであり、思考がそっちに向いてしまうと永遠にこの呪縛から解き放たれなかっただろう。

それでは次に劣等コンプレックスとは何か見ていく。ここまで述べたように劣等感自体は別段すごく悪いものではなく、解釈を変えるだけで見え方が変わる性質を持っている。ただ厄介なのは劣等コンプレックスの方であり、これは思考パターンの話になってくる。自分の持つ劣等感を物事の成否の因果と結びつけてしまうことを意味する。「身長が低いから結婚できない」などである。この思考パターンは自分を不幸にするばかりでなく、なかなか負のスパイラルから抜け出せなくなる要因にもなる。この劣等コンプレックスからの抜け出し方は嫌われる勇気を読み進めていくと答えが書いてあるが、ここで短くまとめるのは少々骨が折れるため割愛する。ただ、経験則としてこういった思考や行動パターンの改善は限界の状態では難しいと思う。時間を作って腰を据えて考えられる環境づくりをまずはおすすめしたい。

おわりに

アニメ”ナルト”の登場人物にマイトガイというキャラクターが登場する。彼は熱血、努力、青春といったとても癖の強いキャラだがよく名言を残す。
特に弟子のロックリーが修行中に「僕は、いくら努力しても強くなれないんじゃないかって。怖くてたまらないんです」と泣きながら相談する。するとマイトガイは「自分を信じないやつに努力する価値はない」と一蹴する。厳しい言葉かもしれないが響くセリフだ。

劣等感、劣等コンプレックスの強い人に共通することは”自分に対する自信が足りていない”ことだ。これは僕もそのような人間だったのでよく分かる。(時と場合によっては誰でもその状態になるかもしれない。)
どのようにして自分に自信を持っていくか、自己肯定感を高める方法は巷にいろいろ出回っているが、”自分を信じる”これに尽きるのではないだろうか。

終わり

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?