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世の中にはいろんな人がいる。 ナメクジがヤドカリみたいに殻に住んでいるのがカタツムリだというのだ。バカも休み休み言ってほしいとはこのことである。

お稽古のとき、「むしへん」のつく漢字という話から、蝸牛(かたつむり)と蛞蝓(なめくじ)は同じか違うかという話になった。

ご存じのこととは思うが、RENCLUBはアカデミカルなのだ。
話し合うトピックもしゃれている。

俺は「そんなもん違うにきまってる」と思っていた。
殻があるのとないのと全然違うじゃないか。

しかし世の中にはいろんな人がいる。

ナメクジがヤドカリみたいに殻に住んでいるのがカタツムリだというのだ。
バカも休み休み言ってほしい。いやもちろん休み休みバカを言われればそれはそれでイラついて怒りはする。武士に二言はないと言うから己の言ったことは守れと言う輩がいるが、そもそも俺は武士ではない。

ナメクジは素っ裸で服を見つけるためにうろうろしていると言うのか?

いややっぱりそれはおかしい。
ヤドカリは殻に入っていようがいまいがその名前は変わらない。殻に入ったからと言ってナメクジの名前がカタツムリに変わるわけはない。

しかしなんだ。
普段はそんなことは気にしたこともなかった。カタツムリもナメクジも俺の生活には何の関係もない。本当はどっちでもいい。

ただこの歳になるとフランス料理を食べに行くこともあるし、エスカルゴが饗されるときもある。それが殻に入ったナメクジだったとしたら、それは何だかちょっと嫌だな。

ということで調べてみた。

カタツムリは陸に生息する「巻貝」の一種。「カタツムリ」という言葉自体は日常語で特定の分類群を指す言葉ではないそうだ。

オナジマイマイ科や、ニッポンマイマイ科など約800種類のカタツムリがいるらしい。

それに対してナメクジだが、なんと、ナメクジも陸に生息する「巻貝」の一種だと言う。その殻は退化して失われており、体内などにごく小さなものが存在するらしい。成長しても殻が生えてくるわけではない。

ということは、だ。カタツムリもナメクジも「陸に生息する「巻貝」の一種」という点で同じ、ということではないか。
両者は違う、と思っていた俺が間違っていたのだ。

おいおいまじか。アレとアレがおんなじなんて、誰が信じる?
じゃあ、塩をかけるとカタツムリも溶けちゃうということではないか。そんなことってあるのか?聞いたことはない。

くそー、何だか腹が立つ。

寿命はカタツムリが1~4年ほど。殻をとると死んでしまう。ナメクジの寿命は1~3年だそうだ。

両者とも暑さ、寒さ、乾燥に弱く、カタツムリの方は冬には殻に入って冬眠する。

ナメクジは寒くても素っ裸なんだな。
いくら暑がりだって言ったって素っ裸ってのはなあ。

しかもせっかくの殻を退化させての素っ裸。。。

へ、変態の極致じゃないか。。。

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