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「伴走する力」を強みに取り組むルネサンスの地域創生

新年あけましておめでとうございます。
ルネサンスnote編集チームです。

2023年も、ルネサンス公式noteでは

ルネサンスが「誰の」「どのような」社会課題に対して「どのように」ソリューションをお届けしているのか、背景やそこに携わる人の想いや物語を伝えていきたい。そして、お伝えすることで、ルネサンスの存在を知って、より近くに感じてもらいたい。

このような想いを大事にしながら、noteの更新を行っていきます。
今年もどうぞよろしくお願いいたします。

2023年最初のテーマは、ルネサンスが取り組む「地域創生」についてです。

2040年には団塊ジュニア世代が高齢者となり、65歳以上の人口がピークになることで様々な問題が起こることが懸念されています。

自治体においては、全国896の市区町村が「消滅可能性都市」に該当し、523市区町村は人口が1万人未満となることが予測されています。

ルネサンスではそのような地域が抱える課題解決と、持続可能なまちづくりに向けて、「地域創生推進部」が取り組みを実施しています。

今回は、地域創生推進部の部長である熊坂 克哉(くまさか かつや)さんに、ルネサンスが地域創生に取り組む背景や想いについてお伺いしました。

【プロフィール】
▼熊坂 克哉(くまさか かつや)
地域創生推進部 部長
スポーツクラブのフロント担当として新卒入社。
支配人としての店舗経験を経てエリアマネジャーを担当した後、地域の健康課題解決に取り組む部署の立ち上げに関わり、現職に至る。

最初の一歩は、信頼を築くための「実績」づくり

ーールネサンスが地域創生に取り組み始めた背景や、具体的にどのような取り組みをされているか、教えてください。

熊坂:ルネサンスは企業理念に「生きがい創造企業」を掲げ、スポーツクラブ事業を中心に地域の健康づくりに取り組んできました。
地域の方々の健康づくりに取り組む中で、拠点をスポーツクラブだけで考えると、対象となる方が限定的になってしまうことが課題のひとつでした。

そこで、拠点となる建物に人が集まり、その場所に来ることを習慣化してもらうプロセス自体を、地域の健康課題解決に繋げられないかと考え、取り組みを始めたことがルネサンスの地域創生のはじまりです。

まちづくりの取り組みをご一緒させてもらうためには、自治体との信頼関係を創ることが必要でした。そのため、小さくても「実績」を積み重ねていくことから取り組みを始めました。

具体的には、自治体が取り組む介護予防事業を積極的に引き受けて、健康課題の解決に取り組みました。

今では、約140の自治体とお取引をしていて、年間で1,000教室以上の健康づくりをルネサンスが担当しています。
この件数はおそらく全国の企業の中でもトップレベルだと思いますし、北海道から沖縄まで、全国で実施できるのは強みのひとつだと考えています。

様々な自治体の健康課題を解決し、信頼を創ることで、少しずつまちづくりに関わる取り組みのご相談をいただけるようになりました。

まちづくりの実績で、第1号となるのが鳥取県伯耆町での取り組みです。

「ほうき健康経営プロジェクト」の一環として保健福祉センターをリノベーションし、遊休スペースとロビーを活用した会員制のスポーツクラブ「フィットネス&スタジオ パル」、コンクリートの中庭を活用した天然芝の「パルひろば」などを含む、「パルプラスオン」という複合施設を伯耆町と一緒に創り上げました。

また、場をつくるだけではなく、ルネサンスからスタッフが移住して、地域住民の皆さんと同じ目線でまちづくりに取り組むことと、ルネサンスの施設運営や運動指導のノウハウを地域に継承していくことに尽力しました。

地域創生では、引き受けた企業が契約期間を終了し、その地域から離れた後も、持続的に取り組みが機能し続けられるかが重要です。
そのため、「私たちも一緒になってそのまちの事業を育てていくんだ」という覚悟をもって取り組みました。

伯耆町でのまちづくりが形になり、施設を他の自治体のご担当者の方にご紹介する見学ツアーを実施したりすることで、次のまちづくりのご相談をいただくことも増えていきました。

住民の声が、次の取り組みにつながる

ーー実際にまちづくりに関わることで、その地域の住民の方や自治体のご担当者の方からはどのようなお声をいただきましたか?

熊坂:伯耆町の「パルプラスオン」は、開業後にご利用される方が順調に増えていきました。
地域の皆さんや役場の方々の声を聞くと「このような施設がまちに欲しかった!」と喜んでいただき、取り組みの手応えを感じることができました。

更には、山間部にお住まいの方から「私たちの住んでいるエリアにも創って欲しい」という声をいただいたことが、2カ所目となる「みぞくちテラソ」の開業に繋がりました。

「みぞくちテラソ」では、ストレッチマシンや、軽い有酸素運動が行えるマシンを併設したジムに加えて、縫製などの内職を中心とした、指先を多く動かす就労の場をシニアの方々に向けて提供しています。

鍵を握るのは、住民の方の参画と魅力的な事業

ーールネサンスが地域創生に取り組む中で心がけていることは何でしょうか。

熊坂:まちの課題解決をする際に、ポイントが2つあります。

1つめは、地域住民の方に参画していただくことです。
私たちはノウハウを提供し、主体となって取り組むのは地域の方であるべきだと考えています。
それが、事業が持続していくための大前提となります。

2つめは、魅力的な事業を一緒に創り上げることです。
私たちがまちづくりをお手伝いさせてもらっている地域では、スポーツクラブのようなサービス業が他にはありませんし、地域住民の方からのニーズも非常に高いです。

求人案内を出すと周辺地域に住んでいる若い世代がまちに来て、定住してくれるようになります。
また、定住してくれた若い人たちがまちの健康づくり事業に関わることで、次のキャリアを考えながら働き、専属の社員として働いたり、卒業してフリーのトレーナーとしてその地域で活躍するようになっていきます。

そのため、私たちは、地域住民の方が魅力的な事業を主体となって創出していくお手伝いをすることを心がけています。

私たちの強みは、「伴走する力」

ーーこれから、地域創生の取り組みを通してどのような社会にしていきたいとお考えですか。

熊坂:私たちは自治体の課題を解決することが、最終的には地域住民の方たちの生活を改善したり、良くしていくことに直結していると考え、試行錯誤をしながら取り組んでいます。

この事業が日本を元気にできると信じていますし、ルネサンスだけでは難しくても、他社と一緒に取り組むことで実現できることもたくさんあります。

最近の事例で言うと、北海道小清水町の庁舎の建て替えを他の企業と一緒に取り組んでいます。

色々な企業と一緒に地域創生に取り組む中で、私たちの強みになっているのは「伴走する力」ではないかと気づきました。

企業理念である「生きがい創造」を目指している私たちだからこそ、地域が抱えている課題や住民の方が困っていることに対して長期的な視野で考え、ゴールに向かって一緒に取り組むことができているのかなと思います。

これからもこの強みを活かし、地域が抱える課題に対して愚直に向き合い続けながら、ソリューションを提供していきます。

それが、私たちの目指す「生きがい創造」に繋がっていくと考えています。


このような取り組みを通して、ルネサンスは「人生100年時代を豊かにする健康のソリューションカンパニー」を目指していきます。

スキやコメント、フォローもお待ちしています。

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