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変態プロレス放談

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しがない変態プロレスファンが、プロレスを中心に気付いたこと・感じたことを徒然なるままに書いてみました。 ひとつよしなに…!🙇🙇🙇
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2022年7月の記事一覧

クレーンカメラ問題で気付いた、【公式への問い合わせ】について

はじめに私自身、今現在も継続出来ている、会場での生観戦。 コロナ禍に入ってからは、声出し禁止のルールもあり、不快な内容のヤジに関する不満や怒りは見られなくなった一方、未だ不満が絶えない事項は存在している。 その筆頭と思われるのが、会場にいる中継カメラマンだ。 コロナ禍以降に無観客試合でプロレスを継続するようになってからというもの、団体独自の配信フォーマット、ツイキャスやZaikoといった既存の配信サイトを活用する動きが活発化され、配信環境に関してはかなり充実した。 (コ

「ちゃんとプロレスしてるぜ」〜アクシデントを線に繋げた強みについて〜

はじめに これは、ビートたけしのエッセイに登場するセリフである。 凶悪事件における「心のケア」に話が及んだ際、自身の経験(オートバイ事故etc)を交えながらコメントした内容だ。 学生時代、人間関係等の嫌な事から逃げがちだった私にとって、トラウマと向き合う旨を述べた著者のコメントは、まさに衝撃そのものだった。 怖くて踏み出せない一歩に、そっと勇気を与えてくれるように感じたから。 あれから十数年が経ち、ふと、このセリフを思い出す機会に巡り合った。 「ちゃんとプロレスやろう

"ルールの厳しさ"が悪と見做される違和感について

はじめに2022年6月、こんなニュース記事を見かけた。 新日本プロレスのジェイ・ホワイトを取り上げた、単独のインタビュー記事。 声援を待ちわびるジェイ・ホワイトの主張も、海外で声出しが行われているのに日本は本格解禁されていないことへの不満も、個人的に理解はできる。 各関係者のツイートも然り。 2022年初夏に入り、Jリーグでも(実証段階ではあるものの)声出しが解禁された試合もあるし、プロレス界でも、DDTプロレスリングが7.7新宿FACEで行う声援可能な興行を皮切りに、

夢をかなえる拳王〜待ちわびた1,588日について〜

はじめに約4年4ヶ月。 日数にして、1,588日。 これは、拳王がGHCヘビー級王座再戴冠に要した期間である。 (2018.3.11〜2022.7.16) この期間を長いと見るかどうか…。 私は、それほど長さを感じなかった印象だ。 それはきっと、GHCヘビーから遠ざかっていた期間中に、拳王が積み上げたものが大きかったからだと思う。 この間、GHCナショナル王座を2度戴冠。 どちらも、初防衛戦でGHCヘビー級王座とのダブルタイトルマッチを敢行し、歴史に残る名勝負を展開し

献花というものには慣れないけれど

はじめに私は献花というものに、未だ慣れた試しがない。 人生で必ず訪れる別れの瞬間に対し、心のどこかで「慣れちゃいけない」と感じている私もいる。 この、どうしようもなく整理がつかない私の気持ちに、温かく寄り添ってくれる存在がいる。 それは、花屋だ。 物心ついた時から、私は過去に3度献花に出向いているが、いずれも、慣れないところを優しく救ってもらった記憶しかない。 花屋の優しさに救われる瞬間2019.6.18、私は有給休暇を利用して、水道橋を訪れていた。 お目当ては、

京都プロレス迷宮案内~Day2・未知はいつだって刺激的~

はじめに2022.6.25~6.26の2日間、私は住んでいる東京を離れ、京都府まで1泊2日のプロレス遠征を敢行した。 初日(6.25)は、スターダム京都大会を観戦後、フォロワー様と力皇ラーメンやファミレスなどに行く充実っぷり。 2日目(6.26)は、大阪府交野市で無料プロレスが行われると聞き、そこに出向いた後、大阪や京都を巡って夕方には帰京する予定だった。 しかし、新幹線の予約を取ったあとで、Twitterから飛び込んできたあるツイートが、私の脳裏に焼きついて離れずにい

京都プロレス迷宮案内~Day1・"星"と"力皇"と"相撲レスラーサイズ"~

はじめに2022.6.25~6.26の2日間、私は住んでいる東京を離れ、京都府まで1泊2日のプロレス遠征を敢行した。 理由は単純明快だ。 今年春頃にフォロワー様を通じて、「6.25と6.26は京都KBSホールで興行がある」という話を耳にしたからである。 (6.25スターダム・京都KBSホール、6.26全日本プロレス・京都KBSホール) 2020年春に新型コロナウイルス禍を迎えて以降、人の不要不急の往来は控えるような方向に変わっていった。 それ故、コロナ禍前に都内でお会いし

プロレスとは、"大河ドラマ"である~『KING OF DDT 2022』観戦記〜

2022.7.3、DDTプロレスリングのシングルトーナメント・『KING OF DDT 2022』が閉幕しました。 例年であれば、トーナメントの覇者が夏のビッグマッチでKO-D無差別級王座の挑戦権を得る構図なのですが、今年は少し、趣が異なっていました。 トーナメント開幕直前、KO-D無差別級王者・遠藤哲哉の欠場発表。 その後、遠藤の要望で返上された、KO-D無差別級王座。 かくして今大会は、"トーナメント覇者が王座戴冠"というシチュエーションで開幕を迎えることに…。

他人の人生観を変えてしまう情念について~2022.6.28『中野たむvsなつぽい』~

はじめに 私はプロレスを観るようになってから、何度となく、記憶に残る素晴らしい試合に出会ってきた。 ただ単に"素晴らしい"といっても、どちらが勝つか分からないハラハラ感だったり、ドラマチックな展開だったり、会場の盛り上がりの凄まじさだったり、その内容は様々だ。 最近、運が良い事に、私はまた一つ素晴らしい試合に出会う事が出来た。 ただ、その試合は、今までに体験した事のないような、迫りくるものを感じ取れたのだ…。 それは、人の人生観すらも変えてしまうような、情念の塊…。