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クレーンカメラ問題で気付いた、【公式への問い合わせ】について

はじめに

私自身、今現在も継続出来ている、会場での生観戦。

コロナ禍に入ってからは、声出し禁止のルールもあり、不快な内容のヤジに関する不満や怒りは見られなくなった一方、未だ不満が絶えない事項は存在している。

その筆頭と思われるのが、会場にいる中継カメラマンだ。

コロナ禍以降に無観客試合でプロレスを継続するようになってからというもの、団体独自の配信フォーマット、ツイキャスやZaikoといった既存の配信サイトを活用する動きが活発化され、配信環境に関してはかなり充実した。
(コロナ禍以降、良くなった点の1つかもしれない)


一方で、臨場感のある画を求める事で、生観戦組の視界がカメラマンに遮られるケースは、残念ながら改善傾向にはない。

静止画を撮影するプレスのカメラマンよりも、配信用のカメラマンの方が圧倒的に多い印象がある。


こうしたケースへの不満は絶えないけれど、2022年に入り、私の中で考えを改める事象があった。

それは、【公式への問い合わせ】である。


以下は、私自身に対する自戒も込めて…。


不満ツイートよりも効果的な、【公式への問い合わせ】

2022.1.1、私はプロレスリング・ノア日本武道館大会を観戦した。

プロレス界史上初となる、元日の日本武道館大会。


歴史的なタイミングという事や、2021年2月の日本武道館大会と同じ方角の席位置で満足度も高かった事もあり、私は先行販売の段階で1階スタンド席を購入。

当日を楽しみにしていた。


しかし、購入していた席は、モロにクレーンカメラが視界を塞ぐという、まさかまさかの展開に…。
(事前にそのような旨の告知はなし)

はじめのうちは、『クレーンカメラの隙間を縫いながら撮ろう』とポジティブに考えるも、その思考は中盤以降になって諦観へ変化した。


ファンクラブに次ぐ先行販売で購入した座席、しかも10,000円というチケット代に対して、この有り様。


流石に悲しく、やり切れない思いになった私は、ダメ元であるアクションを取った。

NOAH公式への問い合わせである。


"問い合わせ"と言っても、決して堅苦しいものではない。

公式サイトの一番下にリンクが貼られている、問い合わせフォームから、要件、メールアドレス、内容を記載して、送信ボタンを押せば完了した。

このような問い合わせ自体が初めてに近い私でも、スムーズに実行できた。


そして、文面は拙い内容ではあるけれど、とにかく【事実を述べて、感情は極力切り離す】、【大会は楽しかった旨を伝える】、【次回以降改善していただけないかという、お伺い】を意識した。
ここで感情と怒りを問い合わせフォームにぶつけたところで、相手を傷つけ、不要な負担をかけるだけだと感じたので…。

問い合わせフォームに投稿してから1日後、公式からメールにて回答が届いた。
本件に対するお詫びと、「次回以降、販売時にクレーンカメラの位置を事前告知する」など、対策を取る事について約束があった。

年始のタイミングにもかかわらず、この回答の早さに思わず感動してしまった私…。


そして、約半年後に行われた、7.16 NOAH日本武道館大会。

当時と同じ1階スタンド席を購入した私は、座席につくなり驚きを隠せなかった。

なんと、クレーンカメラの真後ろにある席を潰しているではないか!


元日は、私以外にもクレーンカメラで視界を遮られたというフォロワー様がおり、その方も公式に問い合わせた事を把握している。
なので、私一人の問い合わせだけで、こういう対応になったとは考えにくい。

だけど、もし公式に問い合わせていなかったら、このような早い対応には期待できなかったかもしれない。



だからこそ、私はこう思った。

「公式への問い合わせが、一番効果があるのではないか」と。


ツイートやリプライだけで訴えるのは、スタンドプレイでしかない

これは自戒であるが、私自身、会場とかで何かしら不満があると、ついついツイートしがちなタチである。

ただ、上記の件を通じて、公式フォームに問い合わせれば、解決に至るケースもあるのだと気付けた。


時たま、会場内での不満点を、公式アカウントや経営トップ層にリプライ等で直言する人が見受けられる。

でも、折角問い合わせフォームがあるのだし、団体によっては「問い合わせはフォームでお願いします」とTwitterのプロフィール欄等に誘導しているケースもあるのだから、そのような行為は単なるスタンドプレイでしかない気がする。

当人は正義感を持って「公式に伝えないと…!」という思いがあるのかもしれないけれど、効果が見込めないやり方では、それは無意味に近い。
ポケットモンスターでいう、ゴーストタイプにノーマル技、じめんタイプにでんき技を、延々仕掛けているようなものだ。

公式フォームへの問い合わせが効果無いんだったら、それはそれでキツいものがあるけれど、やらないよりはやった方がいい。私は、そう思うのだ。


まとめ

今回、私が取り上げたクレーンカメラ問題の一連の流れは、もしかしたら「即座に対応してもらえたレアケース」なのかもしれない。

でも、今回の件で、公式への問い合わせは別に引け目を感じることでもないし、適切な使い方をすれば届くことだってあると実感させられた。


別に「公式に積極的に凸しろ!」とか、そういうのを煽りたいわけではないし、客の意見が全て通るなんて思ってもいない。

ただ、観客サイドから見た時に、試合以外の面でチケット代相当の価値を得られなかったのだとしたら、Twitterとかで公式に直接吐くより、問い合わせフォームを経由したほうが建設的だし、今後の改善にも活かされるのではないか、と私は考えている。


クレーンカメラの件をツイートしたら「NOAHの対応は良くない!」なんて言う方もいらっしゃった。

しかし、NOAHの場合、会場でノーマスクの客に積極的な注意を図っているし、コロナ禍以降は悪質な声出しを行う客を退場させている。
今回の件だって、問い合わせからの回答が非常に早かった。
これらのことは、もっと知られてほしいし、評価されてほしい。

トライ&エラーを繰り返しながら、改善に至る。
仕事だって、その繰り返し。
一番マズいのは、抱えた問題を放置する事だと、私は思う。

不満点があっても、その対応が早ければ、リピーターも生まれる。
少数派かもしれないけど、これだけは伝わってほしいのです…。


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