見出し画像

10:採用と外注

採用はとても重要です。
それでは、全ての業務を直接雇用したスタッフ(社員・アルバイト)にお願いするのがよいのでしょうか。

私は、基本プロに外注、事業のコアに関わる部分については内製化するスタイルで組織作りを進めています。

「外注」というとネガティブな印象を持つ人もいるかもしれませんが、特定のプロジェクトを遂行するために、それぞれが得意な分野のスキルを持ち寄って結集し、プロジェクトが完成すると解散するという働き方は、これからもっと増えてくると思っています。日本でも、すでにフリーランス人口は1,119万人、人口に占める割合は17%に達しています。(出典:フリーランス実態調査2018年版)

コンサルティング業界も、その典型でした。特定のプロジェクトが終われば、チームは解散。そのプロジェクトでパフォーマンスを出した人間は、また別のプロジェクトに声がかかりますし、パフォーマンスが出せなければ次回以降声はかかりません。

このように、プロジェクト型で組織を運営するメリットは、スピードです。
ベンチャー企業にとって、時間は重要なリソースの一つです。優秀な人材がいないから事業を進めることができない、となっては意味がありません。
そして、餅は餅屋という言葉がある通り、特定の分野に専門性を持つプロ集団は、これまでの経験の蓄積と業界のネットワークが違います。だからこそ、プロ集団にお願いした方が早いことはお願いしてしまってよいと思っています。

他方で、事業コアの部分まで外注してしまうと、会社が形骸化してしまいます。事業のコアを見極め、コアに対して優秀な人材を配置することが経営者の重要な役割だと思っています。
例えば、「D2C」(Direct to Consumer)と呼ばれる分野でも、製造まで自社で行っている会社もあれば、製造はOEM(製造委託)している会社もあり、様々です。製造まで自社で行っている会社は、化粧品などその製品のクオリティで差別化できると考えている一方で、アパレルなどデザインで差別化する分野は、製造工程はOEMした方が効率がよいのかもしれません。

プロジェクト型で運営することは、メンバーにとってのメリットも大きいです。メンバーのプロジェクトへの貢献度が見えやすいので、貢献度に応じた評価を受けやすく、相応の報酬を得やすくなると思います。
「外注する=人件費を抑える」と考える人もいるかもしれませんが、プロジェクトをお願いする側として、優秀な人にまた次回のプロジェクトもお願いしたいと思ったら、相手が不満に感じる安い報酬にするでしょうか?気持ちよく働いてもらい、より良いパフォーマンスを発揮してほしいと思えばこそ、安く使ってやろうという気持ちにはならないと思います。

ポイント10:事業の加速のために、外部のプロの知恵を活用する

---------
みなさまからいただく「スキ」はとても励みになります!
記事を読んで「へー」と思ったら、ぜひポチっとしていただけるとうれしいです^^

#パラレルアントレプレナー #シリアルアントレプレナー #アントレプレナー #起業 #ビジネス #生き方 #仕事 #人生 #スタートアップ #採用


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?