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感情と思考

私は、あまり感情の起伏が激しくないと、自分で思っている。私が考える、「感情の起伏が激しい」というのは、喜怒哀楽の沸き起こり方の度合いが大きい状態だ。だから、私の喜怒哀楽は、他人のそれと比べて、弱めなことが多いように感じている、ということだ。

恐らく、これは生まれつきの性格でもある。我が子を見ていると思う。この子は私よりも感情の起伏が激しい。特に、怒ったり、泣いたりのエネルギーがすごい。物心つく前から、そうだった。自分自身の幼少期とは違う。親に聞いても、我が子と比べて随分と穏やかだったようだ。

元々の性格に加えて、私の資質として、思考過多の傾向があることが、感情の起伏を制御してきたのではないかと思う。

少し前に、感情と思考の関係について色々と考えており、「感情モニタリング入門: もう悩まない魔法」(丸岡邦明 著)という本を読んだ。そこで私が学んだのは、感情は自分の思考からも生まれるし、思考は感情からも生まれる、ということだ。言われてみれば確かにそのとおりだと理解できるのだが、この本を読むまで、感情は自分の外側に対する反応として生まれるように考えていたと気づいた。また、自分の感情を見た自分自身が、新たな思考を生み出すということにも、気づいていなかった。

何が言いたいかというと、思考過多の私は、自分の中で生まれた感情を即座に思考する。その思考からまた感情が生まれ、また思考して・・・ということを多分、無意識下で何度も繰り返す。こうして感情を選別してしまう。思考によって、自分の考える「いい感情」「悪い感情」をジャッジするのだと思う。だから、感情をただ感じる、ということがあまりできなかった。強い感情、生の感情を、感じられないから、感情の度合いも弱い=感情の起伏が激しくない、ということにつながったのではないか、という、考察だ。

感情もジャッジしてしまう思考、それは、今までの経験や教育から、真実だと思い込んでいた常識といわれるようなもの、思い込み、観念。これらの存在に気付き、手放す。そして、自分の感情を、感情が生まれたままに感じる。

自分との対話をノートに書きだしながら、私は日々、そんなトレーニングを繰り返している。穏やかな性格ではあるけれど、以前より、より鮮やかに自分の感情を味わえる、そんな兆しを今、感じている。

この記事は「よさカードと言葉を紡ぐ30days」と題して「自分」をテーマによさカードを引いて感じたことを書くシリーズの9日目です。
今日のカードは良さしつもんカード
「あなたを連想させるキーワードは何ですか?」
でした。

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