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雨の日が好きな理由

小さいころ、雨の日が待ち遠しかったのを覚えています。

昔から本が大好きでな子供でした。暇さえあればいつも本を読んでいたいと思っていました。

でも学校が終わった後、晴れている日はどうしても「外で遊ぼ!」という友達からの誘いや、「外に行ってきなさい」と親に言われることが多くて、好きなだけゆっくり本を読むことができませんでした。

それが、あら不思議。
雨が降っているだけで、「のんびり本を読んでいいのよ」と、お天道様に許しをもらえた気がして、堂々と好きな読書に没頭できるのです。

雨がしずしずと降る音を聞きながら、1人で読書を楽しむ時間を持てたことが、雨の日を好きになった私の原体験だと思います。


今も変わらず雨の日が好きです。
読書ももちろん楽しみますが、最近は他の楽しみも増えました。

例えば、掃除。
ホーチミンではしっとりとした雨は少なく、“スコール”と呼ばれる豪雨が一気に降ってきます。生活音がかき消されるくらいの豪雨なんです。

そんな豪雨を聴きながら無心に床を掃いたり、机を拭いたりしていると、家の汚れと共に頭の中の雑念も、雨によって遠くに流れていってくれます。


雨の中、映画を見るのもいいものですね。
最近はまだ小さな娘が何かと外に出たがるので、晴れている日は家でゆっくり映画を見ることはできません。雨の日も細切れにはなってしまいますが、外に出ないでゆっくりおうち時間を楽しむぞ!と腰を据えて映画と向き合えるのは心のゆとりにつながります。



こうして振り返ると、「ゆっくりしていていいんだよ」と、誰からともなく許されているような気がするから、雨の日が好きなんだなと思いました。
本当はそんな許可がなくても自分で「この日はゆっくりする!」と決められるのが一番だけれども。

でも、忙しい毎日の中で心にゆとりを持って生きるのに、雨が手助けをしてくれているんだな。
そう思うと、なんだかやっぱり自然の力に感謝の念がわきました。


今日も最後までお付き合いいただきありがとうございました。
良い1日をお過ごしください。

Photo by Suhyeon Choi on Unsplash

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