見出し画像

どう生きるか。

夢を見た。

ICUから出た父は、窓が大きい広い廊下に並べられたベッドにいて、ちょっとだけならと呼吸器を外されて短い時間だけど会話ができた。いつもの調子でああだこうだとよく喋る。自分の足で立って、2人で並んで、一緒に空をみた。見上げると、父の顔越しに青い空が見えた。ちょっとふらっとして支えた体は痩せていた。「だいじょうぶだよ」と言われ、顔は微笑んでいた。現実離れしたような、でもこれからの世の中にはこんなこともありえるのかもしれない、量子力学で解決できるようなスペクタクルシーンが起きて、ああ、こんな世界でこんな風に生きられて幸せだ、と感じたところで目が覚めた。
 
 
悲しかった。こんな風に過ごせたら、どんなにいいだろうかと、思った。
 

最近、至るところで「今を生きよう」というフレーズを使っている。ずっとそう思ってきているけれど、特に8月ということもあって、なんとなく言葉にして表に出したい気持ちに。
 

今日という日は二度とこない
後悔しないように生きよう
 

こんな風な言われはたくさんあるけれど、こういうのには「ではそれってどうやって生きるの?どうやって過ごすの?」といった問いがセットのように思う。

私は、好きなことをしよう、自分の納得する過ごし方をしよう、とオススメして、

好きなこと、自分の納得点にモヤモヤするときは、それをスッキリさせるお手伝いをしたいと伝えてきているけれど、
 
今日はその問いの答えとして、1つ明確に言いたい。
 

大切な人がいるならば 声を聴こう ということ。
 

誰でも肉体を手放す時はやってくる。だから 在る ということは、それだけで素晴らしいし、ありがたく、幸せにしてくれるのだと、父の危篤に触れてしみじみと実感。
 
その後、いろんな方のお力添え、お心添えのおかげで、一旦の命の危機は乗り越えたとのお話。当初、1週間の検査入院の予定だったのが、いろんな理由から肺炎になり、エクモにお世話になり、自発呼吸が難しく人工呼吸器を使うことに。口に入れていたチューブから気管切開に切り替わるときに、話ができるのか、今はできなくてもできるようになるのか、を聞いたところ、呼吸器を外せたときには声は出せるようになるという説明だったものの、呼吸器を外せるというのは、つまり、肺の機能が戻るということ。先生からのお見立ては、今後も生きている間に外すのは難しいだろうということ。


父の声を聞くことは、ほぼ、もう、無理という話だった。


寂しくて、やるせない。


ご時世もあって、面会はタブレット越しに。口は動くのでパクパクと何かしら語ってくれるものの、なかなかそれを受け取れないこちらも、伝わらないもどかしさを抱える父を思っても、辛い。

意思の疎通が難しいのはもちろんのこと、今まで当たり前に会話をして聞けていた声がなくなったというのが、とてもやるせない。

リアルに会えるならばもうちょっと違うかもしれない、と思えることがちょっと救いになっているものの、一言一句正確でなくても気持ちは伝わると思っているものの、せめて画面越しにでもお互いに顔が見れるだけでもきっと何かの佳きになっているのだと思うものの、

いろんなことを思うものの、やっぱり声が聞けないというのがこんな風になってしまうのかと、こんなにも急にやってきてしまうのかと、こんなに気持ちが暗くなるのかと、自分でも驚く。


会いたいと思っても、もう会えない、という経験をお持ちの方は多いと思うけれど、同様に 声が聞けなくなる も意外と身近にあるものなのだと、こんなまさかを感じることになるとは思っていなかった。

声が奪われたことで、コミュニケーションがこんなにも難しい。もどかしくて、悲しくて、辛い。そして、コミュニケーションが取れるって、どれだけの人を幸せにするか、声があるって、どれだけ素晴らしいことだったのかが、今更に身に沁みる。


今、私が言いたいのは、大切な人がいる方は、ぜひ、その人の声をしっかり聴いて欲しい ということ。
 

一緒にいるだけで、会話がなくてもいいんだ、という人も多いと思うけれど、私は、本当にそう?心から本当にそう思っている?と問いたい。そして、もったいない、という一言も添えたい。
 


こんなnoteを書いて残しておこうと決めたときに、「となりのトトロ」のサツキと「火垂るの墓」の節子は同い年生まれ、何かが違ったら違う人生を歩んでいたのかもしれない、というTwitterを見た。
 
これには多少の違和感がありつつも、思ったことは、

その人が(自覚も無自覚も関係なく)決めた人生や運命というのが、良くも悪くもあるのではないか、ということ、

そんな中で誰にでも平等にあって大切なのは、自分なりに今を生きる、そのチャンスがあるということ、じゃないかということ。



あの時、ああしててよかった、と少しでも、1つでも多く思えることは、その後の人生の大きな支えになる。

少しでも充実した人生を、少しでも自分なりな時間を、1人でも多くの人がおくれますように。私も自分に対しても、そんなことを思いながら、考えながらいます。一緒に佳きな日々をすごしていきましょう。
 

最後に、こちらを読んでくださった方に1つお願いです。
 
こういった理由から父とのコミュニケーションの取り方に苦戦しています。コミュニケーションを、取りたいです。

口はパクパクしているので、読唇術でも身につければなんとかなりそうですが、時間もかかりなかなか難しい。50音表を使うのも圧迫感があったり、そもそもそれを使って単語で伝えるが難しかったり。四肢が不自由なために筆談もできない中で、父にあまり負担をかけず、お互いにできるだけストレスレスなコミュニケーション方法を探しています。

何かご存じの方はぜひ教えて下さいませ。
家族みんなが喜びます。

●*+†+*――*+†+*――*+†+*――*+†+*――*+†+*●
ヒーリングサロン RHODONPSYCHE 主宰
アロマ音叉®︎セラピスト 原 麗子
東京都文京区  後楽園駅 春日駅 から 徒歩10分

https://rhodonpsyche.hp.peraichi.com/

芳香療法 x 周波数療法 x カウンセリング
頑張る人の自分らしさを応援
もっと自分を好きになるお手伝いをします

【女性限定 完全予約制 プライベートサロン】

*現在、サロンのマンションが工事中のため、終了の2022年の夏までは下記のお時間でご予約を受付中です。

【平日 土曜 → 18:00〜】
【日曜 祝日 → 11:00〜】

■60分 15,000円
■90分 20,000円
■120分 25,000円

・当日のコンディションにあわせて、施術メニューを組み立てます。
・施術時間だけで下記の料金をいただいています。
・前後にカウンセリングのお時間をいくらかいただいています。
・お得をつけた10回分の回数券をご用意しています。お問い合わせください




サポートにいただいたお代は、トリートメント時の精油代などに使わせていただいて、癒される方へのパワーへつなげます。お気持ちを大切に受け取ります。ありがとうございます(*^^*)