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地震

「ジシンデス じしんです 地震です」
耳をつんざくアラームの音
あなたは突然のことで何が起こったか分からなかったよね

あなたは絵本の前で、何か眺めていた
あの時あなたは私から少し離れた場所にいた
そして固まっていた
そのあなたを抱きかかえて
私は寝室に駆け込んだ
すぐにパパがドアを閉めて
あなたはパパと私に抱きかかえられて
苦しかったんだろうけれども
少しも動かなかった
されるがまま
なすがまま
ただ時が流れるのを待っていた

事が過ぎ
あなたはやっと解放された
それまであなたは私たちを困らせることはしなかった
ただ待った
私たちが気持ちを落ち着かせるまで

「こわい?」
しばらくあなたはずっとそう聞いていた
「こわいよ」
その繰り返し
いつの間にか眠っていたあなたが
誰よりも何よりも愛おしい

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