見出し画像

自分を愛せるのならば



私達はこの世界で
何をしているのだろう

社会性という鎧を身にまとって
必死に何かを取り繕って

何をしているのだろう

みんなが泣いている世界
幸せが限られている世界
目的を見失っている世界

誰がためにか人は働き
何のためにか人は傷つく

気丈に振舞っている人も
家に帰れば 涙を流している

一体なんのために
人は傷つかなくてはならないのだろう

私はずっと、考えている
でも、一向に分からない

なぜ、悲しまなくてはならないのだろう

私は笑顔溢れる生活がしたい
自分の周りに泣いている人がいるのに
どうして楽しく生きていけよう

悪人にならなければならないときもあるが
私は完全悪にはなりきれない

中途半端なゴミクズ人間
人はそうして葛藤を抱えて生きていく

みんな、仕方がなかったのだ

世界が愛で溢れたならば
人は幸せに生きていけるだろう

しかし、人は愛の裏返し
憎悪に満ちて生きている

絶望の縁まで彷徨う経験をしなければ
本当の愛を知ることは出来ない

何のために、人は傷つく

一匹の孤独の狼のような人も
胸の内にいるのは
寂しさに震える子猫のような存在だ

慈愛の心を持って進む
自分自身を愛せなければ
人の傷を癒すことは出来ない

私は力が欲しい

力のないものには何も変えられないから
愛の泉となるべくして
人は地獄を見続けている

虚しさと寂しさの渦の中で
人は溺れ死んでいく

どこから歪みは出てくるのだろう

人の夢と書いて 儚いと読む
皆の願いは 同時には叶わない

誰かの願いを叶える度に
溜め息が漏れる

私は一体
何に苦しんでいるのだろう

人は豊かな精神生活を送る他にして
幸せになることなどできない

幸せは刺激ではない

刺激が強ければ
例えそれが良いものであっても
悪いものであっても 人は疲弊する

豊かな精神生活

無条件こそ幸福の要
手放すところから幸せは始まるのかもしれない

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?