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元気が余ってた母は夕方から公園へ行く



お迎えの時間。むむ。


夕方、息子を保育園に行く時間になった。いや、よく見たらいつもより3分遅い。友人との待ち合わせにはよく遅れてしまう私だったけど、息子のお迎えとなると話が別。急いで家を飛び出した。


急いで家を飛び出したついでに、走って保育園まで向かうことにした。車を持ってないし自転車の後ろに子を乗せるアレをつけてない私は歩くしか方法がない。そして急ぐには走るしかない。原始的。


久しぶりに走るから足がもつれて転ばないかなぁと心配になったけどそんなんことはなく、なんだか体が軽いことにびっくりしてた。



運動はしてないけど子育てで筋肉ってついてるんだなぁなんて思いながら保育園に着く少し前に歩きに変えて、呼吸を整えて息子を迎えた。



友人を連れ、いざ。


「おっきい滑り台行きたい」息子は言う。今日は母も元気だし天気もいいし公園に行くことに。なんだけど、息子が立ち止まってしまった。

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ポストにくっついてしまった。最近の息子は電柱とか看板とか、いつの間にかくっついてしまう。対処法としてはベリベリっと剥がす時もあるし、母も一緒にくっつく時もある。



今日は服とポストの色がお揃いだったのでとカメラを向けた。その瞬間の写真がさっきの。そして、お写真撮るから2(ピース)するよ〜と言って撮れたのがこちら。

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「10になっちゃったww」とのことだった。彼のお写真ポーズは予測できない。



公園に向かう途中、息子は気付いた。「メロンパンナちゃんがいない。」保育園にいるときはお留守番しているので家へお迎えに行き、いざ公園。



いつもならちょっとめんどくさいな・・と思ってしまうこのやりとりも母が元気ならなんてことない。



滑り台いぇい


公園へ着いたので滑り台で遊ぶ。同じ年頃の男の子がいたのでちょっと気にしながら遊んでたんだけど、あちらの男の子が「一緒に遊ぼうよぉ!」と声をかけてくれた。「もちろん、いいわよ」と言葉を返した。


普段男の人と話す機会が少ない息子だからなのか、乙女口調が多めだ。


そうしてきゃっきゃしているうちに男の子はママとお姉ちゃんと帰って行った。私もそろそろ帰ろうかと思ったけど、まだ遊ぶと息子が言うので誰もいない公園で一緒に遊ぶことにした。


メロンパンナちゃんも一緒に滑り台で滑ったり、遊具を登ったり。息子が「ママ、一緒にブランコしよ」と言うのでお誘いに乗った。しかし息子は1人でブランコへ乗ったことがなかった。



私がブランコに乗った後に「はるま、ひとりじゃできない」と言う。けど見てたらあと少しで自分で乗れそうなのだ。もう一回やってごらん、と言っても「はるま、できない」と。



いや絶対できるじゃんと思って手を貸さなかったらすぐに自分でブランコに乗れた。やったねはるま。

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滑り台で日焼けしてきたメロンパンナちゃんと共に遊んでいると、夕飯を作るのが面倒になってしまった。うちにはすぐ食べれるものが何もない。


スーパーへ行きたいな、あ、行くんだったらもうそろそろ帰る時間だなと息子へ声をかけた。



スーパー?!絶対行かない!ブランコ!


スーパーでお弁当を買いたいからスーパーいこ、と言うと「まだブランコ」だと言って引かない。もういい時間だし、安いスーパーは閉店時間が早いので逃したくない。そして私も帰りたい。



アンパンマングミ買おうよ、と言ってもだめ。
じゃあ、チョコ買おうよ、と言ってもだめ。
じゃあさ!ポップコーンは?と言ってもだめ。
え〜??アイスは?!アイス買うか?!と言ってもだめである



どうしたらいいんだ。面倒になって引っ張って連れて行こうとしたら強い力で引き戻される。2歳児を子どもだと舐めてはいけない。強制的に連れて行けるほど赤ちゃんではない。彼は地球の全ての重力を使って私を引っ張っているようだった。



お腹空いてきたし、遊んで疲れたし、スーパーは閉まるしで焦ってきた。どうやったら彼は歩いてくれるのだろうか。



ねえ!スーパーへ行こう???
「だめ。行かない」

あ、お肉屋さんは?!
「だめ。」

お魚屋さんにしようか!!
「だめ。」

お菓子屋さんは?!?どう??
「だめ。」

じゃあ!牛乳屋さんは?!?
「うん。いいよ。」



いざ。牛乳屋さんへ


ようやく許可が降りた。息子は手を繋いで歩き出した。向かう先はもちろんスーパーである。牛乳が売っているんだから間違ってはいない。ようやく閉店間際のスーパーへたどり着き、弁当を買えた。


我が家には牛乳のストックがあったので買わなくてもよかったんだけど、牛乳屋さんに行くってことなので小さいパック牛乳を買ってようやくお家へ帰れそうだった。


けど、お店の前で息子が「抱っこ」だと言うのだ。そんな気力はないしそもそも買い物袋があるから難しい。どうにか歩いてもらいたい。でも、息子も遊び疲れて抱っこして欲しいのだ。



そして私はひらめいた。

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疲れているのならチャージすればいいじゃない、と。おじさんが不思議そうに見つめていたけどそんなこと今は関係ない。息子が歩いてくれるかどうかは死活問題なのだ。



そして息子は「よし、行くかぁ」と手を握り元から僕は歩く予定でしたと言うような涼しい顔で歩き出した。作戦成功だ。本当に助かった。




自分ができることって、なんだろう


ブランコは何も考えずに手を貸そうとした。けど、よく見たらもうすぐ乗れそうだった。本人はできないと言ってるけどその後2回挑戦したら自分で乗れて、乗れるとわかったら降りても楽しそうにまた乗った。


元気だった私だけど、時間が経つにつれて疲れてしまった。息子がなかなか私の話を聞いてくれないことでストレスが溜まっていった。無理やり引っ張って連れてこうかと思ったけど、遊びにきたのにお互い嫌な気持ちになるなんて本末転倒である。


余裕がないと頭をひねることも億劫に感じられるけど、少し違う視点があるだけでお互いが気持ちよく過ごせる世界がある。


世間の親も親じゃない人も、無理やり人を動かすより進んで相手が動くには自分には何ができるか考えていけるといいよね。

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