義務教育への疑問

・柔軟性の欠如
通常の小学校と中学校では、各学年の 1 年間で学ぶべき内容・時間数が法律によって定められています。
つまり、決められた教科書のみでしか教えられません(非常に不自由で不効率)。
そのため、先生の独自の判断で内容を変更したり、時間配分を変えられません。
これだけデジタル化社会となり、社会に必要とされるスキルが多様化している中、
単なる「知識偏重」の教育では子供たちもつまらないし、興味がわかない。

・多様な人間関係を経験しにくい
小中の9年間の人間関係は極端に固定化され、
グローバルでSDGSが叫ばれる時代の流れに明らかに逆行。

・反アクティブラーニング
受動的な授業が多く、子供たちの自主性やリーダーシップの養成機会が少ない。

〇文部科学省の言い分

「すべての国民が一定水準の教育を受けることのできる制度」
この「一定水準」って何なんでしょうかね?
憲法の3原則と同様、曖昧な表現のため、いかようにも解釈できます。
そもそも人間は同じ年齢でも「一定」ではない。
個々の特徴や特性があり、それを無視した均一化教育はいい加減やめないといけないと思う。

「小・中学校の保護者に対して民間の調査機関の実施した意識調査の結果」
学校に対する満足度は必ずしも低いものではない、とのことだそうです。
ならば、曖昧にせず、具体的にいつどこで、誰に対してどのように調査行ったのか?
具体的数字で示すことできずに、自慢ばかりしていても意味がない。

「一方で,近年,例えば,いじめ,不登校,校内暴力,学習意欲や学力の低下といった様々な課題が生じてきている。」
こんなのは最近始まったことではなく、ずーっと前からあること。
その問題の原因を特定できず、解決に向けての適切なアプローチができず、
野放しにしてきたから、少子化と逆行して問題が多発している。
こういった問題を「公」だけに任せていては一向に改善されない。
そのために、この「れいちスクール」は開校されました。

・「教育基本法や学校教育法等の制定時と今日とでは児童生徒の成熟度に差異が大きい。」
こうやって分析するのは得意なのだけれど、じゃあ、それを解決するためにどうするのか?
具体的な行動指針が書かれていない。

・「何のために学校に行くのかの意識が子どもたちにうまく合っていない。」
ここまで自ら暴露しているのに、法律を変更することもなく、
「義務教育」というかたちで、教育を強制的に現方針のまま行っている。
そもそも大人が学ぶ意味を理解していないから、子供にもそれが伝わらない。

・「少子化の中で,子どもは大人に取り囲まれて育つこととなり,人間性を鍛える機会が少なくなる。」
こういう決めつけも大問題。
人それぞれ家庭の事情や生活・暮らしぶりは異なるのであり、
子供がどのような環境で育つかなど誰一人同じになることはない。
それをこのような断定的な見解しかもてないとなると、
非常に現場を無視した、独善的な判断としかとらえられない。

・「家庭の教育力や地域共同社会意識が低下している。このために,学校現場の加重負担感が広がっている。」
これは本当に最低最悪な意見。
もちろん、そういった面があることはわかるし、
言い訳したくなる気持ちが理解できないわけではない。
教員不足や長時間労働問題があるのは確かなこと。
でも、そう方針を進めてきた文部科学省自らの汚点は決して認めようとしない。

現代の、特に若い世代は余裕がなく、
昔に比べてシングル家庭も増え、本当に苦しい暮らしをしている。
それなのに、学校だけ負担が増しているような言い方には、
あまりにも無責任で、教育機関としての自覚が欠如している。
「負担」を感じているなら、その負担を減らすように、
どうしたらいいかと真剣に考えたらいい。

・「豊かな創造性や高度な専門能力等を身に付けた人材の育成が不可欠」
こんなこと述べるなら、まずは公務員の方々がしっかりと育成してほしい

・行政は無能なのか!?
文字だらけで途中で読む気が失せる。
今の時代、絵や図も使わず、要約もせずに、
たんたんと長い文章を綴っていても誰も読む気にならない。
じっくりと読んでほしくないから、わざとそうしてるのかもしれないが、
もっとシンプルに短時間で理解できるような、
キュレーション能力が圧倒的に欠けている。

★何年も変わらない日本の教育制度。

「画一的」「詰め込み(暗記のみ)」「厳格な校則」
「机やランドセル問題」「偏差値重視(テストのみで生徒の成績を測る)」
「価値観の多様性欠如」「能力格差の拡張」

これらを民間の力で変革していくことしか、
日本の明るい未来を築いていく方法はないと思っている。

全国民に等しく学習の機会を与え、
一定水準の学力に保つことができる。
同じ世代の仲間たち、基礎能力の向上、
見方によってはメリットも沢山ある公教育だが、
そろそろ限界にきているのも事実。

その他、探せばいくらでも問題点を指摘している方々はいる。
あとは、分析だけでなく「実行」に移すことが必要!

*参考サイト
日本の教育制度の一番の問題点は?
https://jp.quora.com/%E6%97%A5%E6%9C%AC%E3%81%AE%E6%95%99%E8%82%B2%E5%88%B6%E5%BA%A6%E3%81%AE%E4%B8%80%E7%95%AA%E3%81%AE%E5%95%8F%E9%A1%8C%E7%82%B9%E3%81%AF

義務教育における無償制という課題
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjseso/2014/21/2014_40/_pdf

ドイツとの比較
https://toyokeizai.net/articles/-/155227

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