『第2回れいちゃんのぼっち飯おもてなし会(仮)』を開催しました
ご縁を頂けた方の大切な食材を
来てくださった大切な方へ繋ぐ
高校の部活動で皇居ランニングたる拷問の時間がありました。1周5㎞という”ちょっと面倒くさい距離”であることに加えて、皇居ランは一方通行。
つまり1度走り始めたら有無を言わさず5㎞走らないといけないことになっているシステムになっているのです。
そんな無駄に長い5kmという距離に対し、用意周到・準備万端な小娘れいちゃんは考えました。そう、『途中リタイア』という未来がやってくるかもしれないことを。そうして忍ばせておいたんです。
PASMOという【どこでリタイアしても電車に乗れる魔法パス】を。
まあ、結局使ったことはないんですけど。顧問の先生にバレぬよう平然と入れておりました。
如何なる時も、如何なる事態を想定することは非常に重要です。なのであたくし、高校時代の自分を褒めちぎりたいと思います。
そんな5㎞という狭い世界線で生きていた高校時代は遠き日。現在22歳のれいちゃんは県を越え、駅を越え、区を越えてたっくさんの方の支えの下で『第2回れいちゃんのぼっち飯おもてなし会(仮)』を無事に開催することが出来ました。
誰かと食事は出来ないけれど、誰かに食材にこだわった御食事をささやかに振る舞う事ならできるかもしれない。そして食のあれこれを文章で表現することがすごく楽しい。
そんな”食”と”描く”を軸に生きていきたいれいちゃん。
大変だった時期に見返りを求めず助けてくれた大切な方に御料理を振る舞いたいという気持ちと、御料理を食べてもらう機会を増やしたいという2つの想いから『れいちゃんのぼっち飯おもてなし会(仮)』は開催されます。
涙なしでは語れない前回の様子は下記noteで御紹介しているので是非ご覧くださいね。
〇今回のれいちゃんのぼっち飯おもてなし会(仮)当日の様子
今回は大学の学部やサークルの友人、中高で仲の良かった友人。それから前回も来てくれたお豆腐屋のお姉さん。今回の定食に使った御野菜を提供してくださった方。あ、それから最近知り合ったカフェの店員さんは営業日だったのでテイクアウトでぼっち飯を堪能してくれました。
全部で9人分。前回と大体同じ人数です。
前回は、約10人分を作る為にどのくらいの食材が必要で調理するのに何時間必要なのか。分からず御味噌汁も20人分は仕込んでしまっていました(笑)
どちらかと言うと”料理”に意識が向いてしまってあたふたしてしまった前回と比較するとお客さんと少し落ち着いてお話しできたんじゃないかなと思います。
それでもあたふたしてお客さんにはヒヤヒヤさせちゃったかもしれません…。
お金と時間をかけてきたいと思ってくれて、しかもお手紙やお花までプレゼントしてくれたみんなをおもてなしするはずが自分が元気を貰ってしまいました。けど、れいちゃんが元気になったら皆もさらに元気になるから良しとしましょう。
来てくれて本当にありがとう、それぞれ全員と撮った写真何度も見返しました。
〇使わせていただいた食材達の故郷を想フ
少しの誤解をも恐れずに言えば、れいちゃんは決して料理のプロを目指そうとは微塵も思っていません。これはあくまでれいちゃんというぼっち人間の料理に対する向き合い方です。
決して三ッ星レストランやビブグルマンを取れるような”味の良さ”で頂点を極めるつもりはないです。もちろん、れいちゃんのお料理を食べてくださる方の為に何度も施策をするくらい味の追求はするけれど。
ただ、それ以上にれいちゃんは“食材”に対してのプロでありたいと思っています。
”○○さんの野菜”とか、”○○さんの油揚げ”と言ったように自分とご縁のある方の食材の良さを最強に引き出せる料理小娘でありたいと願わんばかりです。
もちろん今回のおもてなし会でもご縁を頂いた方々の食材をふんだんに使ったので御紹介していきます。
〇成友おじちゃんの御出汁(多分…鰹)
夜中の12時から仕込みを始める立ち食いそば屋”よりみち”の成友おじちゃん。
どんなお料理にも合うおじちゃんの御出汁(多分”鰹”)今回も日曜日に使うね、と言ったら土曜日に来るかな?と少し嬉しそうなおじちゃんが愛おしい。
〇いつも働いている八百屋の御野菜くん達
野菜が大好きなれいちゃん。八百屋で働いている日々があまりにも幸せで毎日の食卓に並ぶ御野菜はもちろん全部この八百屋さんの。
調理をしている間も愛おしすぎる存在と思えるほど究極の段階まで上り詰めてしまったれいちゃん。当日は野菜Tシャツを着てみんなとの交流を楽しみました。
〇毎回来てくれるお豆腐屋のお姉さんの油揚げ
第1回開催の時に”もし良かったら…”とお誘いした近所の大好きなお豆腐屋のお姉さん。その場で“行くよ!”と即答してくれたのがあまりにも嬉しかったです。
その後も、2回目が開催される時も行くからもしよかったら誘ってね。と。
毎回、れいちゃんのぼっち定食の御味噌汁には必ずお姉さんの油揚げが登場します。お姉さんに話しかけに行くのも、油揚げを食べる時も楽しくて幸せです。
〇実家で御野菜を育てるnagatekeさんのお野菜
Instagramを通じて知り合ったnagateke御夫妻。調理師の資格を持つ奥さんと鍼灸師の旦那さん。休日にお2人で、無添加おむすびの販売会をしたり、食のポップアップイベントを開催していたり。
食にこだわり、それを楽しむ様子を見ていて会ってみたいなあ、なんて思いメッセージを送った矢先、“是非!”と快く会ってくださいました。
同時にれいちゃんのイベントの事。そこで長手さんの実家で育てている御野菜を使いたいことをお伝えしました。届いた御野菜は家庭菜園とは思えないレベルのもの。
次回開催する時も絶対に使いたいな、と思いました。
〇元バイト先の店長の厚揚げ。
ピラミッドのような抜群のバランスを兼ねそろえたチーム・厚揚げ。食材との会話が得意なれいちゃん。もちろん君達の故郷は?と問いました。
「元豆腐屋だけど、今は豆腐をメインとした豆腐以外も兼ねそろえた居酒屋出身だよ」と教えてくれました。居酒屋になると知った時は自分達のアイデンティティ喪失を危惧したそうです。
〇精米店のおじちゃんが一緒に選んでくれたおこめ。
おもてなし会の直前は八百屋出勤後、精米店めがけて三千里という日々を過ごしていたれいちゃん。
おむすびに最適な御米の品種について知る為にならばとノートにメモしながら気持ちは金次郎 NINOMIYA.
3-4種類のおススメの中で自分で土鍋炊きをし、選んだのは”ふっくりんこ”と言う品種。
もちもちしていてお米自体の味も甘い【ふっくりんこ】は今回の塩むすびに最適。ふっくりんこについてもnoteで描いてみているのでよかったら読んでみてくださいね。
たくさんお米や美味しい炊き方について教えてくれたお米屋の木村さんにはありがとうしかないです。
〇大好きなお味噌を送ってくださった純子さんのお味噌
れいちゃんのお味噌事情にはもはや欠かせないキーパーソンとなっている純子さん。noteでも何度も紹介しちゃっております。
毎回純子さんのお味噌を使う度に頭には賢治・MIYAZAWAがよぎります。玄米四合と味噌を、と問いかける彼が。
少し辛口で具材に染み込んで最終的に身体に染み渡る御味噌汁は純子さんのお味噌でしか出せない味です。
こうして、たっくさんのご縁と皆さんの力を借りて出来上がったれいちゃんのぼっち定食。こんな彩りになりました。
それぞれのお皿でご縁とご縁が繋がる感じが、食材がそれを喜んでいる瞬間がたまらなく好きです。
〇れいちゃん節満載。ぼっち定食のレシピ御見参
こちらのコーナーはおまけのようなものです。調味料も何もかも目分量で参考にはならないかと思いますが、頂いた食材をこうやって調理したよ~と伝えるために付録でつけました。ちなみに上記の写真とはかないメニュー違いまっせ。御理解よろしくう。
〇大根と厚揚げのほっこり煮物
〇ピーマン&万願寺の味噌に倣え(右倣え)
ナスの御味噌美味しいね~とお豆腐屋のお姉さんが言ってくれてなんだかうれしかったれいちゃん。
〇野辺地こかぶときゅうりの塩婚会(塩昆布和え)
結構好評だった、かぶときゅうりちゃんの結婚式。塩昆布の仲人スピーチが秀逸だったからかもしれません。
〇千尋とれいちゃんの仲良しおむすび
今回の一番の力作といってもいい”土鍋塩むすび”。
土鍋での炊き方から、御米の品種選び。塩へのこだわりや握り方まで夜な夜な研究していました。頭の中は米ばかり。
おむすび美味しい!という声が実は1晩嬉しかったです。
”お食べ。○○の為に握ったんだ”とハク様の真似をこれからも続けていきたいものです。
〇れいちゃんの”然もない”御味噌知る。
大好きな純子さんのお味噌と、大好きなお豆腐屋のお姉さんの油揚げ、れいちゃんの八百屋さんのねぎの三点倒立スタイルです。
ねぎと、油揚げの食感の違いが好きでれいちゃんのお味噌汁!と言えばこの2つの具材がド定番。純子さんのお味噌が上手く2人を仲良くしてくれました。
こうして、たくさんのご縁と来てくださった方の温かい気持ちのおかげで『第2回れいちゃんのぼっち飯おもてなし会(仮)』は幕を閉じました。
第3回はどんなご縁の食材が仲間入りするかな?それをどんな方々が食べるのかな?と未来が楽しみでしかないです。
最後に、すぐに寝ちゃった当日には書けずじまいだったけど翌日に余韻に浸って書いた文章をお裾分け。
来てくださった皆さん、食材をくださった皆さん、応援してくださった皆さん。そして最後までれいちゃん節にお付き合いくださった皆さん。ありがとうございました!
れいちゃんのInstagram
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