7席の小さな喫茶食堂を23人の方が交互に埋めてくれた日。
れいちゃんのぼっち飯
”秋のおむすびの陣”を
開催しました。
修学旅行や家族旅行へ行った際にはお土産を買う。なんとなく旅の締めには”お土産タイム”なるものがありますよね(なかったらすまん)
そんなお土産って…年代によって買う理由変わってきませんでしたか?
そうです。人間というものは日々進化します。年代によって行動も、考えも移りゆくものなのです。
れいちゃんも日々移り変わり、進化し。れいちゃんのぼっち飯”おもてなし会”も気づけば3回目の開催を迎えることが出来ました。
今までよりも告知範囲をかなり広げて開催された『れいちゃんのぼっち飯”秋のおむすびの陣”』。
本日は開催までの日々と、当日の様子をたっぷりお届けして参りますね。
〇”おむすびの陣”に決めたワケ。10月2日のワケ。
”れいちゃんのぼっち飯定食(仮)"と称して季節のおかず3品をメインに振る舞った第1回目と2回目の開催。
しかし、第3回目の今回はあえておかずを1品に絞りおむすびを2個提供する”おむすび定食”にしてみようと思いました。
どうしておむすびをメインにしたイベントにしたのか。理由は大きく3つありました。
〇お米屋さんを巡る中で知った”こめちしき”を自ら試し発信したい
『れいちゃんのこめちしき』と称して土鍋炊きの方法や、お米の品種の食べ比べ。そして精米店で教わったおむすびの握り方までnoteでも度々発信し来たれいちゃん。
八百屋さんの定休日にはメモとペンを持ってお米屋さんにお米についての質問をしに行ったり、実際におむすびを売ってみたり。たくさんの知識や実践からお米について色々学んできました。
もちろん、まだまだ知らないことだらけですが...
〇せっかく美味しい炊き方を知れたなら自宅でも実践してみたい
〇お米の品種を食べ比べて自分が好きな御米の品種を知りたい
こうした気持ちがだんだんと芽生え、実際に土鍋を購入してしまったわけです。
〇土鍋を実際に購入して試すうち”土鍋炊き”の虜に。
とある日は炊き込みご飯にしたり。
また別の日には、極上塩むすび(自称)を作ってみたり。
とにかく八百屋から帰ったらお米を炊く。絶妙に水分量や炊き時間を調整しながら楽しんで土鍋炊きをしているうちに…もう虜になってしまったんです。
もうこれはお客さんにも振る舞いたい。うずうずしてうずうずが止まらなくて渦巻になりそうでした。
〇新米が美味しい時期にお客さんに食べてもらいたい
9月~10月といえば新米が出始める”お米が特に美味しい時期”です。しかも、令和3年度米もまだ残っているため食べ比べが出来てしまうという何ともお得感てんこ盛りな時期でもあります。
早場米は一通り食べてきたんじゃないかなと思うくらい、毎週精米店のHPで公開される”新米入荷情報”には目がありませんでした。
この美味しすぎる新米を土鍋で炊いて。みんなに食べてもらって、おむすびの美味しさをみんなに味わってもらえたらなあ…。そんな気持ちが相まってれいちゃんの心は踊り出しました。
”そうだ!秋のおむすびの陣を開催しよう”
イベントの内容すら決まりきっていないのに、絶対楽しいイベントになるぞ~と意気込んでしまって。興奮が抑えきれぬまま、毎回開催場所でお世話になっているkenohiの店主ひかるさんにご連絡です。
快く受け入れてくださるひかるさんに大感謝祭りの中、早速内容をしっかり決めていきます。
ちなみに開催日時は10月2日。1人暮らしを始めて1周年という時期にしようと前々から決めていました。心身のバランスを崩す中、何をどうすればいいか分からず。区役所と家電量販店を行き来し少しずつ心地よい自分の居場所を築いてきた1年間。
今ではやっと落ち着き、料理と文章を描く大好きな自分に気づけた大切な節目の時期でもあります。
〇ひたすら新米と格闘。おむすびを握り続けた日々。
普段使っているSNSアカウントではなかなか大人数に向けてイベント告知が出来ずにいたれいちゃん。心許せる人に向けてのアカウントでのみの告知に限っていました。
誰も来てくれなかったら…とか。”卒業して何やってるんだこいつ”なんて思われたらどうしよう。ストーリーで”シェア”のボタンを押す勇気が出ませんでした。
けれど、やっぱり今回はたくさんの人に来てもらいたい。御無沙汰になっていた友達にも会いたいな。と意を決して告知。
もうどうにでもなれ。
すると、今まで気が向いたときに投稿していた料理画像や、土鍋炊きの様子を見てくれていた友人や先輩。予想以上の反響で
”10月2日行きたいけけどまだ枠空いているのかな??”
”まだ予約できる!?”
”是非行かせてほしいなと思って連絡してみたよ…!!”
メッセージを返している時間が嬉しくて仕方なかったです。時間指定制にしてはいなかった今回ですが、時間をずらして来ていただくほど多くの方が予約してくれました。
そうと決まれば、メニューの試作スタートです。
小鉢は本当にお気持ち程度。メインはおむすびちゃんなので味に飽きがこないよう、それでいて美味しいおかずにしました。
のどちらかが付く形にしました。
お味噌汁は10月2日で豆腐の日。大好きなお豆腐屋のお姉さんにしっかり4日前からお豆腐を予約し、シンプルな具にしました。日付にあやかったのは後付けのようですが、御愛嬌です(笑)ちなみに出汁はいりこです。
そしてメインのおむすびは2種類。シンプルに塩むすびと、きのこの炊き込みむすびにしました。使った新米は3種類、⑴小松姫コシヒカリ ⑵こぴっと米『五百川』⑶ふさおとめに(少しだけ『一番星』も使用)
品種によって、個性や粒立ち。食感がまるで違うお米ちゃん達。塩むすびでシンプルな味付けにするとお米の味が際立つのか、それとも混ぜご飯にして具材が入ると具とお米両方の味のバランスが取れるのか。思考錯誤でした。
お箸置きもおむすびにするくらい憑りつかれた小娘。
おむすびの数が足りなかったら。もし、炊きムラがあったら。もしkenohiに行く途中で落としたら。色々考えると事前に予約を入れてくれてい人数分のおむすび40個(約20人分×2)では不安で60個近く作っていました。
土鍋って土だから完全に乾かないと、割れる危険があって使えないんです。1日最大3回転が限度。しかも一度に最大3合までなので、60-70個分のおむすびには3日かかります。当日の朝まで真剣に心を込めて炊きました。冷凍していた分は、蒸してふっくらさせるように心がけました。
〇7席の小さな喫茶食堂を23人の方が交互に埋めてくれた日。
迎えた当日。起きた時、小学生の時の運動会の朝みたいな気分でした。
すごくワクワクしているんだけど、親や知らない子の親もみんなが見ているドキドキ感。いい緊張感、ってやつかな。
開店の1時間前にkenohiに向かいます。いつもは休憩する場所だけど。今日はお客さんがホッと休憩する場所に、れいちゃんがするんです。
kenohi君、今日もよろしくね。ひかるさん今回もお世話になります。
朝から取っていたいりこ出汁と切り干し大根の戻し汁から旨みを抽出し、御味噌汁作りに取り掛かります。おいしくなあれ。
10:00に行くよ~と連絡を受けていた先輩や友人が来ても焦らないように事前にお皿に少し盛っておきます。
急いで数人分の盛り付けを済ませ、メニューを配置したり。空間をれいちゃん仕様にしたり。一人一人に小さなメッセージカードを描いたり。そうこうしているうちにあっという間に10:00開店です。
ドアが開く時に”チリン”と鳴ると3回目だろうとかなり緊張します。
というか今回はとりわけ緊張感が増していたかもしれません。今までの倍以上の方が来てくれることになっていましたから。
中学時代は先輩として尊敬。今は人として尊敬している方や、
八百屋まで遊びに来てくれた大学のサークルの先輩と彼氏のゴンさん。
大学時代、ベトナムのインターンで出会った素敵な友人。
大学のサークルの同期から、可愛い妹みたいな後輩。
12歳から中高6年間ずっと一緒だった仲間。
なんとれいちゃんのぼっち飯リピーターの友人。
内定を辞退してしまった企業で同期になる予定だった友達も来てくれました。
お豆腐屋のお姉さんは毎回出席の常連さん。カレンダーも見ずに毎回”行くからね”と言って本当に毎回来てくれます。お休み週1日だけなのに。
大好きなお漬物屋のおばちゃんは、インスタグラムのやり方を友達に教わって一生懸命メッセージを送ってくれたそう。可愛いな、嬉しいな。長生きしてね。
飛び入りで来てくれたkenohiの常連さん。
そして最後にはひかるさんの奥さんみなみさんも駆けつけてくれて。一緒にチャイティーを飲んでお疲れ様会をしました。
帰ってから、営業中は見ていなかったスマホを開くと。
沢山の友人が写真を挙げてくれたり。メッセージをくれていました。”片付けとか忙しくなければお茶行きたいな”なんていうメッセージもあって…。
気づけなかったので後日行くことになったけれど、もっと会いたいと思ってくれる気持ちがすごく嬉しかったです。幸せ者です。
頑張ってくれた土鍋くんもお疲れ様。これからもよろしくね。
秋のおむすびの陣、最高の1日になりました。心の底から楽しかったです。頑張ったな、自分。
次回はまた違うテーマで開催しようかな、なんて計画中です。読んでくださる皆さんにお会いできる日が楽しみです。
本日もお読みいただきありがとうございました。
〇れいちゃんのInstagram
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