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節分と桃太郎の関係

――共通しているのは「鬼」だけと思いがちですが、実は「桃」でも共通しているのです。


【#218】20220203

人生は物語。
どうも横山黎です。


作家を目指す大学生が思ったこと、考えたことを物語っていきます。是非、最後まで読んでいってください。


今回は「節分と桃太郎の関係」というテーマで話していこうと思います。



☆今日は節分


2022年2月3日。
今年も節分の日がやってまいりました。

他のイベントと比べて、あまり取り沙汰されることが多くないイメージのある節分ですが、みなさま、いかがお過ごしでしょうか。


豆をまくことすらせず、恵方巻を食べるだけで終わる人が大半なのではないでしょうか。

もはや恵方巻も別に……という方も少なくない気がします。

僕も別にいっかなって思ってしまう人です。

スーパーで安くなっていたら買おうかしら(笑)



前置きはさておき、本題に入ろうと思います。



節分と桃太郎の関係です。

結論から言ってしまうと、直接関係しているわけではないんですが、そのルーツが同じなんですね。


☆鬼と桃


節分と桃太郎。


この二つに共通していることは、「鬼」ですよね。

鬼は外。
福は内。

という掛け声がよく知られているように、節分は豆を投げて、鬼を退治します。

ちなみに、どうして豆を投げるかというと、諸説あるそうですが、魔滅まめつからきているとか。


そして、桃太郎はご存知の通り、桃太郎が鬼を退治する物語です。



どちらも、鬼(邪気)を退治するという共通点があるわけです。


一見、共通しているのは「鬼」だけと思いがちですが、実は「桃」でも共通しているのです。



実は、豆まきをするのは室町時代以降のことで、節分の文化が成立したとされる平安時代には、追儺ついなと呼ばれる儀式が行われていました。


元々は中国の宮中で行われていた行事だったらしいのですが、それを日本も取り入れて、年中行事として定着したとか。


追儺って何をするかっていうと、目的は一緒なんですよ。邪気を払うこと。鬼退治なんです。でも、豆をまくわけではありません。



桃と葦でつくられた弓矢を使って、鬼を追い払うんです。


詳しいことはWikipediaで調べてほしいんですが(笑)、「桃」が登場してきましたね。


節分のルーツは、追儺。
追儺では、桃を使う。


桃太郎との共通点が「鬼」と「桃」の二つになりました。



☆邪気を払う神聖な果物


実は桃は、古代中国では不老不死の効果がある、とか、悪いものを追い払う効果がある、とか、特別な果物として神聖視されていたんですね。


それが日本にも影響して、古事記では「桃を投げて、黄泉軍(悪いやつら)を追い払うシーン」が描かれたり、今回紹介したように、「節分の日に、桃を使って邪気を払う文化」があったりするんですね。


言うまでもありませんが、その思想が童話『桃太郎』を形づくり、「桃から生まれた少年が鬼を退治する物語」になったとされるのです。

以上のことをまとめると、節分と桃太郎は、「鬼」や「桃」に対する思想が反映されているという共通点があるという話でした。


☆福は内、鬼も内。


「鬼は外、福は内」の掛け声が主流ではありますが、地域によっては「福は内、鬼も内」と言うらしいです。

理由は、その地域では鬼が神様だから。

地域によっては「鬼は守護神である」という思想もあり、鬼を単なる悪者扱いをしていないんですね。


たしかに、鬼は、「怖い」「恐ろしい」「強い」といったイメージがあり、「得体の知れないもの」とか「敵」を象徴する存在とされてきました。『桃太郎』が良い例です。


でも、

僕はそこに一石を投じたいと思っています。


鬼にだって

家族がいるし、

生活があるし、

文化がある。

生まれた場所や、

肌色や、

言葉に、

違いはあっても、

生まれた命に間違いはない。


そんな風に思うんですね。


もはや使い古されていますが、

「多様性」がうたわれている今の時代、

違いを受容し、

共に生きる道を選ぶヒーローこそ、

求められているのではないでしょうか。


そんなこんなで、

僕は今、新しい『桃太郎』を作っています。

きっと今夜には

「ほぼ完成形」を共有することができるはずです。

これまでの課題に、

僕がどんな答えを出したのか、

どんな物語に仕上がったのか、

興味を持たれた方は、

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お待ちいただけると幸いです。


最後まで読んでくださり、

ありがとうございました。

横山黎でした。




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