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僕らはきっと夢の中

――高校時代、お互いに約束を交わした日から変わらず、僕らはきっと夢の中にいる。そんな風に思います。


人生は物語。
どうも横山黎です。

今回は「僕の同級生が1st EPを出しました」というテーマで話していこうと思います。


📚僕の同級生が1st EPを出しました


今日のことです。

azaliaというバンドが、1st EP「逃夜行」をリリースしました。そのリリースを記念したライブを行ったり、3曲収録のDigital EPを前日にリリースしたりと、盛り上がりを見せています。

レコチョクのアーティスト説明では次のようにあります。

2021年4月結成。「日常からの逃避行を音楽で」をコンセプトに、誰しもが体験する苦しかったことや、日々を過ごす中でのVo.山田の感情を素直に込めた歌詞で聴く者に寄り添い、そっと背中を押すようなライブを展開する。

実は、このボーカルの山田という男、僕の同級生なのです。高校時代の僕の友人なのです。


📚高校時代に交わした約束


僕は高校時代に文芸部に入っていましたが、それともうひとつ、軽音楽部にも所属していました。やっぱり高校生は1度は音楽の道を通りたくなるものです。

中3の頃からアコースティックギターを持ち始めた僕は、音楽の世界に興味を持ちつつも、軽音楽部に入部しようと思うほどモチベーションが高いわけじゃありませんでした。なかなか思うようにギターが弾けなかったし、僕には文芸の世界の方が性に合っていたと分かっていたし。

それでも関心を捨てきれなくて悶々とした中、一人の同級生が「一緒に入ろうよ」と背中を押してくれたんです。それが、そう、山田でした。


彼のおかげで僕は軽音楽部に入部し、彼と一緒に音楽に打ち込みました。彼も同じアコギを弾く人だったことも大きく、よく会っていました。

彼の家の近くの広い公園で、お互いに好きな曲を弾き語っていたっけ。たまに極寒の真冬の夜に会ったこともありました。かじかむ指先で爪弾いた曲は、震える声で叫んだ歌詞は、東京の夜空に吸い込まれていったけど、確かに僕らの青春を彩っていました。


高2の頃になると、彼はエレキギターをよく弾くようになり、ライブでもロックバンドのメンバーとして活動することが多くなりました。僕は僕で変わらずだったけど、やっぱり小説だよなと改めて認め、冬には退部しました。


いつだったかな、僕らは約束を交わしたんですよね。

僕は高2のときにとある文学賞で奨励賞を受賞したことがありました。特別大きなものではありませんが、自分のやりたいことで結果を出せたのです。夢に1歩、近づけた瞬間でした。

それを受け、彼から言われた言葉があるんです。

「僕はいつか音楽で結果を出す」


それを聴いたとき、僕はめちゃくちゃ嬉しくて。僕の作品の出した結果が原動力になり、彼を突き動かした喜びもありますが、それよりも、自分の進むべき方向をしっかりと見定め、夢見る方へがむしゃらに駆ける姿勢に喜びを感じたんです。

頑張っている人とか、何かに夢中になっている人とか、めちゃくちゃ輝いて見えるじゃないですか。そういう人たちの話を聴くのは好きだし、語る顔も好き。みんながみんな目指さないし、徐々に人口が減っていくからこそ、夢追い人の存在を知ると、僕はめちゃくちゃわくわくするんですよね。ときめいてしまうんです。

僕は小説、彼は音楽。それぞれの道でそれぞれの結果を出す。そんな約束を今、思い出しました。


📚僕らはきっと夢の中


大学3年生になった今、僕らの今はどうでしょう。

僕は、Amazonの出版サービスを使って小説『Message』を出版しました。機会があれば手売りしていき、先日110冊を超えました。また、この本を手にビブリオバトルに参加して好成績を収め、今度全国の舞台に立ちます。さらに、ご縁があり、出版社を通していないのに、プロじゃないのに、本屋さんに置かせてもらうことになりました。

彼は、azaliaというバンドを結成し、精力的にLIVE活動を行っています。この前聴いた話では、選抜6組の曲だけが収録されるオムニバスCDに選出され、タワレコで販売されているそうです。先日、SNSには、路上ライブを行った様子が流れてきました。そして、ついに念願の1枚目のオリジナルEPが発売されることになったのです。

高校時代、お互いに約束を交わした日から変わらず、僕らはきっと夢の中にいる。そんな風に思います。

今度会ったら、呑み語ろう。

思い出話と、近況報告と、これからのことを。


最近は心身共に衰弱していたけど、azaliaの音楽を聴いたら元気が出てきました。僕が1番好きな曲を紹介するので、是非聴いてみてください。最後まで読んで下さり、ありがとうございました。

20221211 横山黎



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