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父親が教えてくれた唯一の教訓

ナマステ!
色んな締切に追われて背水の陣の宮田です。全部片付いた暁には、コンビニのアイス全種類買って下痢になりたい気分です。

本日は、「父親が教えてくれた唯一の教訓」について。前回の記事と重なっている部分もあるので、良かったらこちらもご覧下さい。

※若干下ネタを挟む(出来るだけぼかします)ので、苦手な人はそっとページを閉じてください。(笑)

とにもかくにも、親子2人旅は最高の思い出になった。と同時に、この頃からネパールを強く意識するようになった。

たった1週間の旅だったが、日本に帰る時は本当に寂しかった。ばあちゃんからの「次はいつ来る?」攻撃に耐え、惜しみながらネパールを後にした。

ネパール空港の飛行機が、乗り継ぎ場所のシンガポールに向かって飛び立った。

機内でウトウトしてきた時、隣の父親が急にこんな質問をしてきた。

「れい、経験人数は何人や?」

と。

親子でこんな話をすることは、一般家庭では珍しい。だが、うちは違った。どうやら父親は僕のことを友達と勘違いしてるらしい。とんだハッピー野郎である。

しかし、日常的に下ネタを連発する父親に特に嫌悪感は持ち合わせておらず、どちらかというとこれもコミュニケーションかなと思った。なんなら、親子でそんな話出来る方が羨ましいと言う友達もいるくらいだ。

「元カノだけやで。おとんも一回会った子。」

と答えた。実際その通りだったので。

その時の親父の顔を僕は忘れない。なんせこの世の終わりみたいな顔をしていたから。

父「ほんまに言うてんのか。それはあかんぞ。」

僕「何があかんねん。別にええやん。」

父「男のステータスはな、どんだけ女の人を口説き落とせるかで決まるんや。営業成績がいい奴はみんな遊んでるし、ナンパも出来るし、口説くこともできるんや!」

と。マジ顔で言うのである。今にも目玉が飛び出しそうで、慌てて両手で拾い上げそうになった。

父「俺が手本見せたる」

そう呟き、親父は突然立ち上がったのである。そして機内を急に徘徊しだした。

何故かその時、妙に懐かしい感覚に陥った。そうだ、これまで4.5回ネパール旅行に行ったことがあったのだが、その時の機内の記憶がフラッシュバックしたのである。

父親は日本の貿易会社のサラリーマンで、営業職である。小さい頃は気づかなかったが、父親は飛行機に乗る度に、機内を歩き回り世界中の人と会話し名刺を交換していたのである。

今になってそのすごさがわかるが、当時はまるで分からなかった。そんな記憶が蘇った矢先、父親が席に帰ってきた。

「シンガポールで一緒にカフェ行く人見つけた」

と。

天晴れである。内心信じていなかったが、これがマジであった。

空港での一枚

ネパールに旅行していた、綺麗なマダムである。単純にすごい。その時、人生で一番親父が輝いて見えた。(笑)

そこからシンガポールで、マダムと一緒にカフェを楽しんだ。ほぼ9割親父が一人でベラベラ喋っていて、相変わらずだなぁと思っていたが、教えをその場で実践してくれたので衝撃が大きかった。

そんなこんなで、意外と時間経ったなー。なんて思っていたら突然空港アナウンスが。

「Uttam Bajracharya , Rei Miyata」

と。その後は英語のアナウンスで僕は理解できなかったが、親父が横で青ざめているのである。

父「やばい!飛行機乗り遅れる!!!」

と。マダムとの会話で、飛行機の時間を忘れていたのである。馬鹿である。僕も一緒にいて気づかなかったので、僕も馬鹿である。(笑)

そこから、親子二人で猛ダッシュ。親子で揃って全力疾走はもう二度とごめんである。

何とか間に合いはしたが、乗客の目線が冷たかったことを今でも覚えている。これも今では良い思い出。(笑)

と、まぁこんな感じで、親父が僕にたった一つ教訓をくれたのである。女性を口説ける男になれと。(笑)

大きく捉えたら女性を口説けるということは、自分という商品のプレゼン力があるので、いささか間違いではないと今は思う。

ちょっと普通の父親とは違うけど、友達みたいな親父が好きだ。以上!フェリベトウンラ!


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