シンジ@キャリコンHR from reflection

人生の正午に1年間の育休取得中の男性人事Mgr。未来に向けた内省で人生を紡ぐ。 男性育…

シンジ@キャリコンHR from reflection

人生の正午に1年間の育休取得中の男性人事Mgr。未来に向けた内省で人生を紡ぐ。 男性育休・子育てについて、キャリア開発について、組織・リーダーのあり方について。 キャリコン2級技能士 / プロティアン / 組織・人材開発 / 行動分析学 / アドラー心理学 / 大学職員

最近の記事

クライアントのためのキャリアコンサルティング~2級(熟練)技能士の面接試験はこうクリアする!

はじめに「キャリアコンサルティングは誰のためのもの?」 タイトルどおり、それはクライアントのためのものです。しかし、カウンセリングの現場において、多種多様なクライアントの想い・悩みと反応を前にすると、多くのキャリアコンサルタントが、この答えをタテマエとして、以下のように自分本位に陥ってしまうリスクに直面してしまいます。 「この後、(私は)どんな質問をしよう」 「(私は)このクライアントの意見に共感できない」 「(私は)クライアントのこの仕草が気になってしょうがない(から見な

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      休業してわかった本当の”育児”

      オムツ替えや、ミルクをあげて、残業せずに子どもをお風呂に入れていたら、”イクメン”? 育児専念のために休業し、育児に向き合うことで見えてきた"本当の育児" 誰も傷つけず、夫婦の歓びの時間としての”育児”にするために

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        育児休業を人生の宝物に

        ”育児休業 × プロティアン・キャリア”で紐解く、育児休業を人生の宝物にするために知っておきたいこと、を3分の動画にまとめました。 先日のnoteもあわせてご覧ください! https://note.com/reflection_s/n/n23426e142e0e

        • 育児休業とアダプタビリティ

          前回のnoteで、育児休業という機会をプロティアン・キャリア理論(ダグラス・ホール)をベースに私なりに捉えなおし、自律的な変幻自在のキャリア=プロティアン・キャリアを作っていくために育児休業はまたとない有意義な機会となるという仮説をまとめました。 その中で、自身と所属組織、そして、自身と家族との新たな関係性の構築は、プロティアン・キャリアを支える軸となる概念であるアダプタビリティを高める機会と位置づけられると述べました。 今回は、このアダプタビリティと育児休業という経験と

        クライアントのためのキャリアコンサルティング~2級(熟…

          育児休業をプロティアン・キャリアの文脈で捉えなおす(仮)

          育児休業に入って間もなく、変幻自在の主体的な人生を送るプロティアン・キャリア理論に出会い、自身の人生設計に光明を得たことを先日noteにまとめました。 そして、1年間の育休期間において、「育児休業をプロティアン・キャリア理論の文脈で捉えなおす」ことを一つの大きな目標において、検討・行動していくことを決めました。 育休生活5か月が経過して、理論そのものに関する理解を深めるほかに、育児へ向き合うことによる様々な気づきが日常にあふれています。 今回は、この5か月で得た気づきを振り

          育児休業をプロティアン・キャリアの文脈で捉えなおす(仮)

          休業して気づいた本当の育児

          二人目の子供の誕生に伴って、2021年10月に育児休業を開始して5ヶ月。育児に専念して分かったことは、「育児」の幅広さと奥深さ。7年前から長女に対し、自身が鼻高々に行っていた育児は、育児という壮大なプロセスのほんの一端に過ぎなかったと気づきました。 そして、その気づきは、単に「育児は大変だ」という感想以上に、育児に対する自身の向き合い方、ひいては、男性育休を当たり前の世の中にしたいという強い思いへとふくらんでいきました。 今回は、育児に専念することが、私の「育児観」に及ぼ

          休業して気づいた本当の育児

          男性の長期育休は「すごい」?

          人事マネージャーをしていた自身が、1年間の育休を取得するにあたり、多くの人から、「すごいですね!」という反応をいただきました。 また、育休中の私が、初対面の方に自己紹介した際にも、「すごいですね!」の反応が多く返ってきます。 そのほぼすべてが、悪意なく。 この「すごい」。いったい何が「すごい」のか。 実は、私自身、「すごい」の意味がよくわからず、少しモヤモヤしながら、うまく反応できずにいます。 今回は、この「すごい」について考察します。 「すごい」の意味「すごい」を辞

          男性の長期育休は「すごい」?

          プロティアンに生きるための”アイデンティティ”

          育休中のプロティアン・キャリア理論との出会いについて前回のnoteでまとめました。 そんなプロティアン・キャリア=変幻自在のキャリアを築いていくためには、アイデンティティとアダプタビリティが必要不可欠とのこと。 なかなかシンプル。「よっし!これで今日から私もプロティアン!」・・・なんて調子よくは行かず、そもそもアイデンティティとアダプタビリティって分かるようで分からない。 アイデンティティって拡散するし、混乱するし、確立するし、危機に陥る?自己概念は? アダプタビリティ

          プロティアンに生きるための”アイデンティティ”

          育休中の課題に答えるもの:プロティアン・キャリアとの出会い

          育児休業に入ることに伴い、突如として自身に生じたアイデンティティと組織との関係性に関する課題。それは、組織人として充実した仕事生活を送っていたときには想像だにしなかったものでした。 その課題に私なりの答えを出すべく手探りで動き出した「人生の正午」におけるタスクとゴール。前回のnoteでも述べたインプットとアウトプットの機会を家事と育児の合間に埋め込んでいきました。 そんな活動の中、出会った現代版プロティアン・キャリア理論。この理論と実践が、抱えていた課題の答えにつながる(

          育休中の課題に答えるもの:プロティアン・キャリアとの出会い

          初めての男性育休(1年間)のゴール「人生の正午」

          前回のnoteでは、育休生活でのファミリータスクのゴールとして想定したこと、そして、タスクの中での気づきを含めてまとめました。 育休を開始してから、ファミリータスクも含めて、1年間という限られた貴重な育休期間に、何を求め、誰のために、何をなすのか、そんなバラエティ豊かなタスクとゴールを、タスク管理ツールTrelloにまとめ始めました。 そのタイトルは「人生の正午」 人生の正午に改めて、死=有限な時間を意識したからこそ、人生の充実に真剣に向き合えます。私にとって、この先の

          初めての男性育休(1年間)のゴール「人生の正午」

          初めての男性育休(1年間)のゴールを眺める(その1:ファミリータスク)

          育休生活に入るにあたり、怒涛の慌ただしさと心のざわざわで、どんな生活になるのか想像できずに育休をスタートすることになりました。 育児に専念するという自明な目的の休業なのに、「ゴールを眺める」という表現はおかしく見えるかもしれません。しかし、前回のnote”アイデンティティの揺らぎ”に綴ったとおり、「名前探し=アイデンティティ再構築」という大きな課題が私の育休生活の前に立ちはだかります。 ともあれ、家事育児の分担も含め、休業を開始してから初めて、専業主婦の妻ともしっかりとした

          初めての男性育休(1年間)のゴールを眺める(その1:ファミリータスク)

          育休とアイデンティティの揺らぎ

          前回、育休に入る準備をほどいたnoteには、育休前の仕事やら家庭やら怒涛の慌ただしさの中に、心のざわざわを感じたまま、育休生活をスタートしていった様をまとめました。 それは、”空虚感”のようでいて、しかし、その言葉は、幸せな育児生活に入るのとは逆説的な響きを持つもの。 今回は、育休に入ったことに伴う、自身の根幹にかかわる問い=アイデンティティに生じた動きについてほどいていきます。 ”自分であること”を支えてきたもの学生生活を終え、働き始めてから18年、1度の転職を経て、不

          育休とアイデンティティの揺らぎ

          40代、人生の正午に男性育休を取得する(その3”準備”)

          その1”きっかけ”、その2”反応”のような状況下で、人生の正午に育休取得することの意志を固めた私ですが、何しろ、約20年間の仕事生活の中で、初めての休業。 気持ちの整理はつけていたはずですが、子どもの誕生という一大イベントをはさみ、いろんな感情が行き来しながら、怒涛の日々が過ぎていきました。 今回は、休業開始に至るまでの準備をほどいていきます。 大きく、仕事の準備、家族の準備、自分の準備、の3点です。 マネジメントとは、「なんとか楽しむ」まずは、仕事、主に引き継ぎの準備に

          40代、人生の正午に男性育休を取得する(その3”準備”)

          40代、人生の正午に男性育休を取得する(その2”反応”)

          長期の育休を取得する思いに至り、人事の自己申告で育休に言及し始めたのは、実際に取得する3年前。「取れたらいいな」とは考えつつも、当時は子供ができる予定はなし。 マネージャーの育休は男女問わず前代未聞の組織。 育休取得の意向を周囲に伝え始めてから、様々な反応に一喜一憂して、そして、そもそも20年弱の社会人生活の中で初めて仕事から長期間離れる機会。どんな行動と感情の変遷を経て育休に突入していったのかをほどいていきます。 「ぜひ取って!」×2育休取得の3年前、恐る恐る自己申告

          40代、人生の正午に男性育休を取得する(その2”反応”)

          40代、人生の正午に男性育休を取得する(その1”きっかけ”)

          コロナ禍への対応が世界的課題となった2020年、40歳を迎えた日、私が感じたことは、漠然とした「人生このままでいいのか」。 そんな人生の正午に、男性人事マネージャーの自身が第2子で初めて1年間の育休を取得するに至ったきっかけをほどいていきます。 人生における育児の価値7年前、私にとって、長女が生まれた瞬間は、職業観を揺さぶる大きなインパクトを持った出来事でした。 「誰のための仕事を選ぶか」 その問は、私の職業選択の出発点。 娘の誕生まで、漠然と「未来を作る人」を「誰」の答

          40代、人生の正午に男性育休を取得する(その1”きっかけ”)