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自前でDXしたら「街の魚屋さん」が成長企業になった。東信水産・織茂信尋さんのトークイベントを開催します。

DX(デジタルトランスフォーメーション)を進めたいけど、うちの業界には無理だ。どこから手を付けたらよいか分からない。市販のツールを導入したけどしっくりこない。

そんな方々にオススメのトークイベント「リファラバさんと話そう〜DXしたら街の魚屋さんが成長企業になった」を、4月11日(火)午後7時から開催します。ゲストは、東京・荻窪の本店をはじめ、首都圏の百貨店・スーパーで14店舗を展開する鮮魚店、東信水産の4代目経営者、織茂信尋(おりも・のぶつね)さんです。

織茂さんの魚屋さんDXは、早稲田大ビジネススクール・入山章栄教授が出演する日経テレ東大学の「腹落ちビジネススクール」で、中小企業によるDXのお手本として紹介されました。お仕着せの市販ツールではなく、自社に本当に役立つDXの方法を織茂さんと一緒に考えていきましょう。

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鮮魚店は、あらゆる業種で最もDXが進めにくい業種だったかもしれません。それは、鮮魚は数える単位がバラバラだからです。

魚の数え方は「匹」だけではありません。サンマだったら「本」、アジやイワシは「尾」、イカやカニは「杯」になりますし、マグロなどの大型魚は「キログラム」というように、魚種ごとに用いる単位が異なります。

さらに、出世魚の存在もハードルです。同じ魚でも、成長段階によってイナダ、ワラサ、ブリのように名前が変わる。また、産地や部位、季節によっても、異なる商品になります。これに対応できる市販のDXツールは見つかりませんでした。

普通なら、ここでDX自体をあきらめてしまうところですが、鮮度が大事な商品を扱うからこそ、店舗での売れ筋や日々の需要変化をしっかり把握し、漁港に水揚げされる魚種や価格とマッチさせることができれば、その効果はとてつもなく大きくなる。他の鮮魚店がやれないことを実現できれば、同業者に大きな差を付けられることにもなります

織茂さんはベテランの職人さんたちの協力を得て、魚種や商品ごとの仕分け方などを整理するところから始めて、販売管理や受発注ができる自前のシステム「フィッシュオーダー」を開発。現在では、他の鮮魚店向けに外販も行っています。

自前開発を進める中で見えてきたのは、「会社ごと、業種ごとにぴったりあったDXでないと意味がない」ということでした。業種や扱う商品が異なっても、自社の仕事の流れにフィットする仕組みを導入しなければ、社員たちも使いこなせるようにならず、DXの本当の効果が出てこないという点は同じでしょう。

織茂さんは東京商工会議所「中小企業のデジタルシフト DX推進委員会」の委員でもあります。

  • DXをどこから始めたらよいか

  • 社内でDXを進める上で、外してはいけないポイント

  • DXで達成すべき本当の効果

といった切り口で、織茂さんのお話を聞きながら、一緒に考えていきたいと思います。

<<お申し込みはこちら>>

↓↓↓↓↓
https://refalover-talk-10.peatix.com/

開催概要

日時:2023年4月11日(火)午後7時〜8時半
イベント終了後、懇親会(リアル会場のみ)に移行します

開催方法:
①リアル参加 定員15人
場所:毎日ミライノベース 東京都杉並区高円寺南1の28の5(Googleマップ)
東京メトロ丸ノ内線東高円寺駅から徒歩6分
JR中央線中野駅から徒歩12分
②オンライン参加 定員15人
※申し込みいただいた後、イベント当日に参加URLを送付します。Zoom会議形式で行いますので、よろしければ音声も画面もONでのご参加ください。

参加費:
①リアル参加 5,000円(飲食代込み)
ドリンク+おすしセット(東信水産特製)付き
※リアル参加の申し込みおよびキャンセルは「 4/6(木) 」までとさせていただきます
②オンライン参加 2,000円
※お申し込みいただいた方には、イベント終了後に期間限定で、アーカイブ配信をご案内いたします。当日はご都合が合わない方でも後日ご覧いただけます。

主催:毎日新聞リファラバ編集部

後援:東京都杉並区

タイムテーブル

18:45 開場(オンラインは18:50開場)
19:00 オープニング、登壇者紹介
19:10 織茂さんと司会によるトークセッション
20:00 参加者を交えた意見交換・質疑応答
20:30 クロージング(リアル会場は懇親会に移行します。21:00終了予定)

リファラバ(Refalover)は、

Re:もう一度、地元の(region)
Fa:ファミリービジネスの価値を
Lover:愛を持って高め合う人たち(の場)

という意味を込めています。

※「リファラバさんと話そう」は、連載「わたしのファミリービジネス物語」に登場いただいた経営者や後継ぎ、起業家の方々から、連載には書き切れなかったエピソードやファミリービジネスに対する思いなどを、さらに深掘りしてお聞きするトークイベントです。

<<お申し込みはこちら>>
↓↓↓↓↓
https://refalover-talk-10.peatix.com/

織茂さんはどんな人?

織茂さんが進めてきたDX社内改革については、入山教授からこちらの記事で解説していただいているので、ここでは織茂さんの著書「魚屋は真夜中に刺身を引き始める 鮮魚ビジネス革新の舞台裏」(ダイヤモンド社)から、気になる言葉をいくつかご紹介します。

筆者は魚屋ではあるが、じつは魚を捌(さば)けない。

驚いた方もいるかもしれません。経営者や後継者であれば、自社の事業について社内の誰よりも詳しく、そして上手にできないといけない。そんなふうに感じている方々も少なくないと思います。

織茂さんは続けて、こう書いています。

厨房(ちゅうぼう)にこもって捌くことだけが魚屋の仕事ではない。変化を見つめ、新しい価値、新しい世界観を生み出す『インタフェース』をつくることも、これからの魚屋の仕事だと信じている。

経営者の仕事とは何か。社内でDXを含めた改革を進めていく上で、改めて考えてみたいポイントです。

5年後、10年後、20年後と、時代の変遷とともに、鮮魚マーケットも姿を変えていくだろう。未来の社会はどうなっていくのか?人々が囲むのはどんな食卓なのか?我々の業界はどう変わるのか?技術はどこまで進化するのか?妄想を膨らませ、具体的にイメージしつつ、つねに今できることを仕掛けていきたい

これも「街の魚屋さん」っぽくない言葉かもしれません。しかし、漁業を巡る情勢は、水産資源の減少や地球温暖化、周辺国との緊張関係など、大きな変化の渦中にあります。

一方、鮮魚を消費する日々の食卓のシーンも変わっていくでしょうし、現在の流通システムの中では有効利用されていない「未利用魚」というフロンティアもあります。そして、DXに加えて、自動運転や人工知能(AI)など、技術の進化が業界に巨大なインパクトを与える可能性があります。

視線を遠くに置きながら、自らの手で足元から改革を進めていく。そんな経営者である織茂さんとファミリービジネスの可能性の広がりを話し合う場にしたいと思います。

みなさんの参加をお待ちしています。

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