見出し画像

主婦ライターの超実践的お仕事ノウハウ㉔/齋藤めぐみ

 こんにちは。仙台市在住34歳の主婦ライター・齋藤めぐみと申します。2015年からWebライターをはじめて今年で10年目。子育てに追われたり転勤を繰り返したりとドタバタな時期がありましたが、何とか今日まで仕事を続けることができています。
 
 まだまだ未熟な部分が多い私ですが、最近ライターになったばかりの人やライターという仕事に興味がある人へ向けて少しでも役に立てることがあればと思い、このnoteで具体的なノウハウを書いています。
 
 今月のテーマは、「停滞期の乗り越え方」です。やる気が出ない、1文字も書けない。そんな時にぜひお試しあれ! 

【齋藤めぐみ プロフィール】
元銀行員のフリーライター。得意な金融をはじめ、教育・ビジネス・エンタメなど幅広い分野で執筆中。近年の主な実績は、「読みテレ」(読売テレビ)、「with class」(講談社)、「DIME」(小学館)、「週プレ」(集英社)。また、買い物の記事が話題となり、テレビ「ラヴィット!」(TBS)、「ソレダメ!」(テレビ東京)、「ドデスカ!」(名古屋テレビ)などに出演。さらに、企業との提携、自作サイト運営、放送作家アシスタントも行う。
この連載は、今回で第6弾となります。

いろんなジャンルの仕事を持つのもオススメです!

 ライターといっても仕事の種類はさまざまです。Webライター、コピーライター、構成作家、シナリオライター、雑誌で取材をするライター、書籍を扱うブックライター。近年は、SEOライターも人気ですよね。私もいくつか経験しましたが、ところ変われば仕事の進め方や評価基準が異なることを知り、驚くこともしばしば。
 
 でも、すべての経験は無駄にならないもので、Webライターのノウハウが雑誌でも生かされたり、SEOの知識があると他の仕事でも重宝されたりということが多々あります。個人的には、1つの仕事に特化するよりも、ライターに関するあらゆる仕事を経験したほうが先々よいのではないかと考えています。というのも――。

気分転換に他の仕事をして停滞を乗り越える

 幅広い仕事を持つことは、停滞期にぶち当たってもメリットになります。ある仕事が行き詰まってしまった時、他の仕事に手を付けてみると、いい気分転換になることがあるのです。

 私の場合、取材したことをまとめる仕事がなかなか進まない時には手を止めて、資料作成やラジオの構成を考えるようにしています。また、細かいリサーチがつらくなってきたら、集中力のギアを上げて物語の世界に没入していくこともあるのです。1日のうちに何度か仕事の種類を変えて、メリハリをつけることで長く働くことができるようになりました。これって、ひとつのリスクヘッジだと思っています。

 私は以前、銀行員として働いていましたが、同時にボランティア活動をしたり国内外を旅したりと、積極的に外の世界に触れることを心がけていました。職場が世界のすべてだと思ってしまった時期もありましたが、1つの仕事をしているだけではわからない世界はあちこちにあり、たとえ今いる私の場所が行き詰まっても、他に違う世界を持っていたならそちらで気分転換をして調子を戻せば、大きな痛手にはなりません。そして元気になったら元の場所に立ち返っても、上手くやれるようになっているかもしれない。その時には状況も変わっていたりしますしね。そうやって、銀行員の頃から不調の深みにハマらない自分をつくっていった気がします。

停滞期は少しずつしか過ぎ去ってくれない。だからこそ…

 あなたがもし、最近の自分はちょっと停滞期かも――そんなふうに思っているなら、まずは気分を変えること。そして興味のある新しい世界をのぞいてみて、それも自分の領域にしてみよう! なんて考えてみては。

 停滞期というのは、ある日突然終わってくれるものではありません。きっと少しずつしか過ぎ去ってくれないものなんでしょう。ですから、あちこちを行ったり来たりして、嫌な空気に捕まらないことです。たくさんの世界を持つことは、自由になる一歩だと思っています。

 
 ということで、今月は4回にわたって「停滞期の乗り越え方」について私見をご紹介しました。今、ちょっとしたライターブームが来ているようですが、長く仕事ができている先輩ライターを見ていると、いわゆる停滞期が来ても無理に抗わずに淡々とその時にできることをやっている印象です。そんなフラットな姿勢が、ライターとして長生きする秘訣なのでしょうね。

 もともと不安定が前提な職業ですから、やる気が出ない時期や書けない日があっても、焦りや不安と上手く付き合っていきたいものです。これからも一緒に頑張りましょう!
 
(おわり)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?