ミュージカルを息子と観た日
こんにちは！デザイナーの木下さとみです！
先週、ミュージカルを観に行ったんですよ。
観たのは、『ジョジョの奇妙な冒険』
少年ジャンプの歴代の連載の中でも、未だに人気のある漫画。
それをミュージカルにしたものでした。
1. なんで観に行くことにしたのか
初めに言っておきますが、私はジョジョのファンではないです。
私が小学生の時にジャンプで連載していたのは知っていましたが、『なんだか黒黒しい絵の、怖い漫画』くらいにしか思っていませんでした。（『ついでにとんちんかん』の方が好きでした笑）
きっかけは、映像を学ぶ長男に『生きた波動』を知ってもらいたかったから。
いつもよく見ている映画も素晴らしいのですが、ライブや舞台の『生きた波動』は全く違う。
まさに、エンタメの真髄。
言葉にできない「感動」というものを見せたかったのです。
彼はジョジョは知っていましたが、ミュージカルはそんなに興味無さそう。ですが、面白そうなので見に行くことを了承してくれたのでした。
2.私の舞台の思い出
私が舞台に触れたのは学生の頃。
一番心に残るのは、丁度、ファンだったミッチー（及川光博）が美輪さんの『毛皮のマリー』の相手役をやるというので観に行った時でした。
美輪さんの老婆の演技、そこから艶やかな娼婦マリーへの変化。
身震いがした。
舞台美術も、絢爛豪華な雰囲気を出すために本物感がすごい。
場面替えでの幕の使い方がすばらしく、特にクライマックスの、紗幕の向こうの金の紙吹雪が舞い落ちる中、踊る2人。
生バンドの音がさらに盛り上げる。理由がわからず泣いた。それが、私の初めての『感動』でした。
蜷川幸雄演出・藤原竜也の『身毒丸』や
美輪さんの『黒蜥蜴』
言葉に現せない、感動をいただいた。
あまりに好きすぎて、その後、近所の舞台大道具の会社にバイトしに行った程でした。
3.目が行くのは『舞台装置』
今回、観る前に楽しみにしていたのは、やはり大道具がどう舞台を造るのかでした。
あと、照明の当て方。どうスモークが焚かれるのか。音響もどんなんだろー、ドキドキでした！
舞台鑑賞自体が久々なので、どうなっているのか全く予想だにしていなかったのですが、進化に驚きました。
舞台の壁が筒形、回転する！
舞台のひな壇も円形で、同じく回転する！
これは、演者さんが気をつけてないと落ちるし、挟まるんじゃないかとドキドキ。
どうやって作るんだろ？どうやって動かしてるんだろ？作ってる過程が見たい！どっかの局が密着取材してくれないかなー？
照明もLEDで、白や青の色がきれい。場面毎に強弱がつけられている。
しかも動きがダイナミック！舞台から客席をぐるんぐるん照らす！
音楽のライブみたい、いや、音楽のライブだったのか！進化しているなーと目を見張りました。
音は生バンド！クラシックの生バンドの舞台は観たことがありましたが、ロックバンドは初めて。
タイミング合わせて音を鳴らすんですが、主張しすぎず、ミュージカルの役者さんの歌詞がきちんと聞こえるようにしてある。技術の確かさが下支えする、情緒込めた演奏でした。
あと、20年前にはなかったのが、プロジェクションマッピング！
幕で背景を変えるのでなく、映像を舞台に投影させて変えていました。
屋根が崩れ落ちて、螺旋階段を落ちていくシーンが縦でなく奥行きを使って表現されていて、これは驚いた！
映像芸術の可能性をすごく感じました！
4.もちろん役者さんがすごい
もちろん、役者さんが素晴らしかった！
原作のイメージ、アニメの印象を受け継ぎながらも、役者さん自身の個性が光っていました。
物語を、どう解釈して、自分ならどう演じるか。考え抜かれていたと思います。
詳細めちゃくちゃ書きたいですが、ネタバレになるので控えます。
とにかくみなさんの波動が凄かった…命の輝き、エネルギー！
ラップやオペラ、舞踏、ダンス様々なジャンルをここまでまとめ上げた監督、演出さんがすごい。原作へのリスペクト、それぞれの分野へのリスペクトを感じました。
余談になりますが、
DIO役の宮野真守さんはウルトラマンゼロ、
DIOの父親役のコング桑田さんは、NHKおかあさんといっしょの「ウンバボン」を歌ってた方！
子育て中に沢山お世話になってた方々だと思うと、感慨深い。『また、こんなカタチで楽しませていただいてホントありがとう！』と御礼が言いたい。
5.創作することはすばらしい
この舞台、開演が一週ほど延びてしまっていたので、
どうなのかなと心配していたのですが、確かに危険な演出もあったりしたので、大事を取ったのだなと納得しました。
新しいものに挑戦しているのだから、致し方ない。
震えるぜハート 燃え尽きるほどヒート
まさに、それを体現したミュージカルでした。
私も『心燃やしてデザインに取り組みたい！』そう火をつけてもらった気がします。創作して、人に元氣を分けられる。ほんと素晴らしい！
肝心の息子には、何か伝わったかしら…帰りのガストでは、「とにかくすごかった」と言っていましたが…
しつこく聞くのはヤボかな。何が伝わったかは、今後の彼の創作するものを見て判断するとしましょう。
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