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藤田 淑子
2024年9月11日 10:17
天井の模様を辿る余裕とか時間の流れ大切にしたい横たわり明るい過去と暗い過去照らし合わせてどちらも選ばず長い夢見ている時間過ぎてゆくここから出たいと思いながらもこの家は放っておけば朽ちてゆく手放す時も遠くないと知る安物の服でもその人次第なら私は「工夫」と手を繋ぎたい昔より燻んだ色が似合う顔今の自分も嫌いではないピンクにも色んなピンクがあるように正解なんて無いに等しい長いこ
2024年8月27日 11:10
飛行機で行くなら一時間とちょっと その距離がとても遠くに感じて「大好き」を伝えてもまだ伝わらぬ この想いの先覗き込んでは君と見たあの景色 汗 日差しの強さ 忘れることのできない時間何もかも投げ出してすぐ会いたいと思う心にそっと蓋をするあなたにはあなたにしかない時間とか色とか音とかあるのを知ってる流れ星つかまえてもまたすり抜けて私のものとならない自由この想い マーブル模様にと
2024年7月27日 17:21
「会いにいく」そう言ったままそのままで過ぎゆく時に寄りかかる私いついつもあなたの描く世界こそ決して濁らぬ青空の如く私にはあなたは純粋すぎるのだそう思うほど心空しくかけっこを繰り返しつつ交わらぬ行き先を見て諦めきれず「私には辛い昔があったのよ」つまらぬ出だしはもう聞き飽きたありふれた趣味や服装快適だ好きならそれで幸せなのだ「珍しい」「変わっているね」「特別だ」そんな言葉にしが
2024年4月2日 14:36
「なんとなく」それがたくさん集まって「大切」になるその時が来た言わないと伝わらないこと言わずにも伝わることその両方があるだから僕らは絵を描くよ言い訳だと言われるかもしれないけれど胸に一つ頭に三つスカートの裾にも二つリボンをつけるここに来て好きな洋服着ていてもそういう趣味と思われるだけ「変な人」そう思われない都会ではそれが気楽で外に出られる都会すぎても苦しいが田舎すぎる場所も
2024年2月2日 23:40
花柄スカートにレースのジレ自分の為にあなたの為に着る「好きです」と言えたら終わるのだろうかそれともこれから始まるのか期待する重ねたスカートひるがえし秘めた想いをリボンに託す不健康なカッコ良さに憧れる君はとても誠実で真面目で検索するロックスターの書いた歌詞意味を調べるなんて野暮だけど君の絵をどんな時でも眺めてたこちらを見つめる黒猫の絵を誰にも言ってないけどさ幼い頃は褒められる
2024年1月30日 13:11
君の好きな曲を聴いて君のこと知りたくてでも距離縮まらない音楽が遠い遠い景色ばかり映す戻れないこと分かってたあなたの選ぶブルーと私の選ぶブルーはきっと違うのでしょうこのままが良いのでしょうか優しさと綺麗な思い出壊れることなく近づけば壊れてしまう繊細な硝子でできた星の欠片よ雨が降る心の中に降る雨が止むこともなく振られ続ける笑わずに泣いたりもせず誤魔化さず言えるだろうか自分の気持
2024年1月26日 18:19
あなたは呆れているでしょうでもあの時の想い嘘じゃない消えないまばたきのその瞬間に変わりゆくわたしの心止まれ行かないで美しいその横顔は誰のものあなたの描く少女の永遠もう二度と戻らぬことを知りながら溢れたインクで青く染まりゆく好きだとか嫌いだとかで割り切れぬ揺れ動く心あなた想う時わたしはめちゃくちゃで利己的でどうしようもない馬鹿嫌われてしまう洋服を重ね重なる想いこそ気づかぬふり
2022年12月4日 12:28
できもしないくせにやりもしないくせに自分の言葉で言えないくせにネットの海で拾った言葉自分の武器にでもなると思ったか細く長く蛇にでもなるのかい?何も続けられない分際で無理しないでと優しい言葉をかける人間の本音知りもせずそんなにも辛いというなら少しでも病人のフリして見せてみろ狭い村の中いつまでも篭っていればいい二度とあらわれるな鍵のかかった城は安全でいいね誰からも攻撃されない
2022年11月26日 11:55
もみ消して逃げるだけなら楽だろう流れ流されて何処かいっちまえ許すとか許さないとか無関係ただ自堕落で愚かなお前苦しいかそうかそうだろう誰一人救えやしないぬるま湯のなか投げ出して無かったことにすれば良いそれをお前は何度繰り返す都合良く被害者面をしていれば逃れられると信じているのかいつまでもそこから出ないでいれば良い安全な場所狭き檻の中楽だろう仮面をかぶる人たちに餌与えられ宥めら
2022年8月12日 23:05
後悔は無いのに戻らぬ時間に思いを馳せることの無意味さあの一番星には叶わないさ両手にいっぱいのビジュー掲げて自分の言ったこと忘れるのならば私は君のこと忘れようこの一件があなたには遊びわたしには仕事埋まらぬ温度差ひたすらに執着するだけのその姿が見ているだけで痛くて誰も君の目なんか見てなかった澱んだ空気が重苦しくて下心だけになってしまった愚か者はろくに相手にされず小さな村に「
2022年7月8日 18:19
気付かないんだろうなどうぞそのまま一生そうして置いてけぼり他人のもの黙って盗む神経が理解できずにガラス窓に聞く餓鬼の夢叶えるために労力を無駄に使ってすり減る身体あれやってこれやってと言うだけの役割それは楽だろう美味しいねと言われて食べるランチ1500円高い味微妙これを食うくらいならイチキュッパの冷凍たらこパスタが食いたい「やること」くらい自分で責任とってやれよと叫ぶ心の中
2022年4月9日 16:38
太陽を求めてのびる茎の先派手に咲いてもため息ばかりお前たち皆きれいだよ摘み取ったりしないからそこから出るなよ寒い頃小さな球根だった君僕は何か変わっただろうか青いアネモネが言う風の音は遠くから君の声連れてくると白いアネモネが言うそれは悲しい結末を遂げる見届けろと赤いアネモネが言う消えない情熱を持てばいつか叶うからと黒猫の手招き拘りでできた箱庭気付かれぬよう覗くあなたは持っ
2022年4月7日 23:18
同じにおいがしてドキリと胸が高鳴るその時にはもう遅くてわかるその線に宿る同じベクトルの力ぶち撒けてみせてよ箱の中あなたの魅力入ってる誰も開けないで開けないでくれ季節はずれ流れる音楽が透き通って消えていく今日が終わるさらりとした筆跡その汗を見せないけれど浮かび上がる光自分の手の中世界にたった一つどうだいいだろういいだろう君の横顔がなかなか飲み込めなくてガムシロとミルクを混ぜる
2021年12月16日 16:36
今年の現代短歌まとめ第3弾。拾い集めた破片をアッシュブルーの空に並べれば寂しい音色幸せが何かなど探し回るのはダサい突き離して夢を追え神様に一つお願いをするのならこの私に体力をください君を逃したのは悪魔の手かそれとも私の心のずっと奥かお星さまお願い