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藤田 淑子
2020年8月24日 19:34
運動会・スポーツ大会・球技大会ぜんぶ嫌いでした。暴力がこの時ばかりは許されるドッジボールという名のもとに玉入れの籠を目掛けて投げるふりお前の顔面直撃させたいハードルを超えても超えてもその次があるじゃないですかねえ先生何故なのか大縄跳びで引っ掛かりお前のせいだと罵られ続けマラソンで嫌な奴らを追い越して持久力だけあるのサヨナラ好きでもないチームの綱を引っ張って勝っても全く嬉しく
2020年8月17日 19:06
タ ベ モ ノ カ ン ケ イ 。ストローの紙袋はまだ捨てないで折って捻って花ができるのキャンバスの横に散らばる包紙こんなに食べたのええいつの間にか狭い部屋壊れたケトルで沸かすお湯ガラスのポットに写る夕焼け立食ですすめられたの和牛のサンド床にこぼすの予期して断る亡くなった紳士な祖父が好きだったほろ苦い味珈琲ソフト遠い日の幼き私に祖父は言う「小さなレディ、ケーキはいかが?」
2020年8月12日 23:21
短歌と呼べるのか。衝動的に数時間で。夏っぽい?かもしれない。昔と今を行ったり来たりしながら。くだり坂 かけ抜けかけ抜けどこまでも ついに戻って来れなくなった見渡せば山 山 山で囲まれた あの景色こそ幻だった田の上に降り立つ白鷺見つめてはあたしも連れて行ってと呟く夕暮れの薄暗い部屋 緩い風 流れたままのメンデルスゾーン夢で見たあなたは裸だったけど真っ白な肌は陶器のようで