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現代短歌《夏の日》

短歌と呼べるのか。
衝動的に数時間で。
夏っぽい?かもしれない。
昔と今を行ったり来たりしながら。


くだり坂 かけ抜けかけ抜けどこまでも ついに戻って来れなくなった


見渡せば山 山 山で囲まれた あの景色こそ幻だった


田の上に降り立つ白鷺見つめてはあたしも連れて行ってと呟く


夕暮れの薄暗い部屋 緩い風 流れたままのメンデルスゾーン


夢で見たあなたは裸だったけど真っ白な肌は陶器のようで


スカートの裾踏んづけて転んでも死にはしないさ今日も明日も


雷が鳴ってもうるさいなあもう 怖がるふりとかしなきゃ駄目なの


夢を買う わたしにとっては絵具や絵筆 とっても大きな賭けなんだから


言い訳にしたい流れ星の夜 空を渡ってあのレジデンスまで

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