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現代短歌《食べ物》

タ ベ モ ノ カ ン ケ イ 。



ストローの紙袋はまだ捨てないで折って捻って花ができるの


キャンバスの横に散らばる包紙こんなに食べたのええいつの間にか


狭い部屋壊れたケトルで沸かすお湯ガラスのポットに写る夕焼け


立食ですすめられたの和牛のサンド床にこぼすの予期して断る


亡くなった紳士な祖父が好きだったほろ苦い味珈琲ソフト


遠い日の幼き私に祖父は言う「小さなレディ、ケーキはいかが?」


気まぐれで溶かして入れたチョコレート冷やしたプリンは二層になった


妹がカレーを二箱特売で買ってきたのは私の夢で


十代の私のあこがれクリームパスタあの店は無いどこかへ消えた


スパゲッティ片手で食べれる今ならばあなたに笑われ練習したから

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