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200部突破【年収や憧れだけが企業選定軸ではない】"VUCA時代を生き抜く"自己分析・企業選定の本質(自己分析シート付)

<お知らせ>
2021年1月をもって、「EX」名義で運営をしておりました、就活生向けTwitterを削除しました。
以下、運用時に作成していたため、一部名残がある点、ご理解の上、ご一読くださいませ。

みなさん、こんにちは。

今回は予てからリクエストが多く、私自身、最も想い入れのあるテーマ「自己分析」「企業選定」を扱うnoteになります。前置きを長めにとっていますが、私の自己分析・企業選定は前置きが命のため、ぜひお付き合いください。(リクルートで実際にイベントを作っていた際のエッセンスを散りばめています)

購入部数も150部を突破しましたので、実際に購入された就活生からの感想を一部シェアさせていただきます。


また、「【人事が通過させるESとは?】テーマ選定と書き方のイロハ」
ESに自負がある方でも、自分のESを再確認できる内容になっていますので、まだ未読の方はご一読ください。


0.本noteの読者想定・目指している読後感・使い方

【読者想定】
・就活は積極的にやってきたが、どうも企業選定の軸がわからない。
・自己分析をしすぎて、自分が何者かわからなくなってきた。
・軸が曖昧ゆえ、多くの企業が候補になってしまう。
・就活自体は最近始めたものの、せっかくのファーストキャリアの選択だからこそ、じっくりとキャリアについて内省をしたい人。

※手っ取り早く、小手先の自己分析テクニックを学びたいという方は、
本noteの購入をご遠慮ください。
【本noteを通じてみなさんに期待している読後感】
本noteは"もやもや感"を抱いて読み終わることを目標にしています。
この記事を読むだけで「自己分析が完璧になる、行くべき企業の正解が見つかる」ということはあり得ません。自己分析に正解はありません。あくまでも読者のみなさんが、昨今の時代の流れを踏まえて、自己分析の目的や意義、自分自身の何を把握することが本質なのかを掴んでいただき、今後の企業選定のお役に立てるアシストになることを目的に執筆しています。
【本noteの使い方】
・就活テクニック論よりは、本質的な内容になるように執筆しています。
・一度だけ読んで終わりではなく、複数回と、熟読を重ねて内省のエッセンスにしてください。
・全部で7章の構成になります。第1章が前座、第2章〜第3章が具体的な自己分析の観点、第4章〜第6章が企業選定の観点、第7章は皆さんへのメッセージです。
・第1章はボリューミーな前座となっていますが、本noteの趣旨をより深くご理解いただくためには必須のセクションです。お時間がどうしてもない、という方を除き、基本的には第1章からお読みください。


1.「"VUCA時代を反映する"就職活動”」

【TOPIC①:テクノロジーの進化で変化する社会構造】

日本初となるスマートフォン「iPhone」が2008年に上陸してから今年で(2020年1月時点)12年目を迎えました。言うまでもなく、スマホの登場により私たちの生活は明らかにアップデートされています。LINE、Facebook、Instagram、Twitter、これら既に生活に根付いた"SNS"に止まらず、交通や金融に関してもTech化が進み、最近では徐々にキャッシュレス化やMaaSと言ったモビリティ系のテーマが日本でも浸透しています。インターネットの歴史を遡れば90年代となりますが、スマートフォンを中心としたポータルデバイスに視点をおけば、わずか10数年の期間で我々の生活環境、社会構造は激変していると言っても過言ではありません。
【TOPIC②:令和という"VUCAの時代"を私たちは生きている】

2010年以降経済界では、「VUCA」という言葉を耳にする機会が増えました。VUCAとは、元々は軍事用語であり、下記4つの英単語の頭文字を使った造語です。『予測困難で不確実な戦場の状態が、私たちが生きる世の中、特に「ビジネス」に反映されてきたことを象徴している言葉と言えます。』
(※言葉を暗記する必要はありません)

【VUCAを構成する4ワード】
・V(Volatility):変動性・不安定さ
・U(Uncertainly):不確実性・不確定さ
・C(Complexity):複雑性
・A(Ambiguity):曖昧性・不明確さ

VUCAな時代を引き起こしている要因は、紛れもなくテクノロジーの進化です。しかし、テクノロジーがもたらす恩恵は計り知れません。このトレンドと上手に付き合いながら、仕事を含め自身の生活と向き合っていくことが、令和時代のあるべき考え方、生き方でしょう。
【TOPIC③:VUCAを色濃く反映する「企業」】

特にVUCAを象徴しているものとして、企業経営があります。
注釈(※)は平成元年と平成30年の世界の時価総額ランキングTOP10ですが、みなさんは、この表から何を読み解きますか。

「昔は日系企業がすごかった!」
「平成30年は金融系企業がない」
「平成30年の上位はIT系が占有している」etc...

複数の見方や意見があるかと思いますが、私がこの表を見て解釈したことは、「平成元年では、50年〜100年の歴史ある企業でほとんどが構成されていることに対して、平成30年はわずか30年以内、場合によっては20年以内に創業された企業でほとんど構成されていること」です。Google、Amazon、Facebook、Appleからなる"GAFA"を筆頭とした巨大IT企業の勢力により、当たり前とされてきた産業構造自体が"短期間の間で"変化し、これまでのビジネスルールに地殻変動が起きています。

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(2018年8月20日 ダイヤモンドオンラインの記事を引用)

【TOPIC④:安定とは何か?「変わりゆく仕事の価値観と個の台頭」】

上記のように、企業はテクノロジーの波に大きな影響を受け、VUCAな時代を前提とした活動を求められています。このような時代を生きる、私たちにとって「安定」とは何でしょうか。

「有名大学に入り、大企業に就職すれば勝ち組」
「ネームバリューのある大企業に入ってから色々考えればいい」
「●●商社、●●銀行に入れば生涯安泰」

これまでの日本では、新卒就活に対してこのような価値観が浸透していたように思います。特に、読者の親御さん世代、いわゆる団塊の世代の方々にとって、この価値観を否定する方は少ないのではないでしょうか。

価値観に優劣はないため、否定をするつもりはないのですが、これらの価値観は「現在のテクノロジートレンドを踏まえた、企業のあり方を踏まえていない価値観の上に成り立っており、VUCAな時代に必ずしもフィットしない」と考えます。

90年台は、「モノを消費する時代」
戦争でモノが少なかった時代を経て、徐々に品質の良いモノが生まれ、そこに人々の消費が集まる。だからこそ日本の高度経済成長を支えた日系企業群は大量の従業員を抱え、終身雇用を掲げ、大量生産・大量消費を実現させていました。従業員を長く、雇用し生産体制を構築することが、市場動向的に最も合理的だったからです。

しかし、現在はモノが溢れ、人の消費は「モノからコト(体験)」にシフト。より本質的で、未知なる経験を体感することに人々の消費意欲は動いています。つまり、これまでのように多くの従業員を抱えて、モノを大量生産、大量消費をすることが企業にとって非合理的になってきている。この波に乗れなければ、大企業であっても縮小、倒産の可能性があり、企業ブランド、規模だけでは社員を守れなくなっている現実が起こり始めています。
(※1:TOYOTA社長発言)
(※2:黒字リストラの拡大)

このような背景もあってか、最近では「個人にフォーカス」した記事を多く見かけるようになりました。ホリエモンこと、「堀江貴文さん」、幻冬社の「箕輪厚介さん」、本業を主軸とした副業で年収1億円以上を稼ぐ次世代サラリーマン「motoさん(https://twitter.com/moto_recruit)」(彼は学生時代から関係があり、私の価値観に大きな影響を与えた人物です)
をはじめ、個人の台頭は目を目覚ましいものがあります。

彼らに共通しているのは、
「個人として明確な軸を持ち、その軸をもとに人生設計がなされている点」
「企業に頼ることなく、"企業をうまく活用しながら"、自分のやりたいこと、好きなことにフォーカスして働いている点」


だからこそスキルが磨かれ、名声も付いてくる、働き方が体現できているのだと考えます。

仕事に対する価値観は恐ろしいスピードで多様化しています。

もし新卒の会社に求める軸を、"盲目的に"
「年収」「企業ブランド」「勤務地」などいわゆる"世の中的にわかりやすいものさし"「だけで」会社を選ぼうとされている方は、ぜひ本noteを通じてご自身の軸を内省していただきたいという旨を、冒頭にお伝えします。

(※1)TOYOTA社長「終身雇用を守るのは難しい」

(※2:黒字リストラの拡大)


TOPIC⑤:VUCAの時代の就職活動は何を拠り所にすれば良いのかを模索するのが本noteのスタンス】

長い前座にお付き合いいただきありがとうございます。
みなさんが対峙している就職活動が、非常にカオスな環境であることのイメージはご理解いただけたのではないでしょうか。

偏差値の高い大学に入ることが指針である、日本の偏差値教育制の下、高校まで育ち、大学3年生になり突然就活が始まる。そのような構造の中、多くの学生さんは、自分にどのような仕事が合うのか、自分の好きな仕事は何か、自分の得意を活かせる仕事は何か、これらを考えるための「就業観」が不足しています。

ゆえに企業を選択する価値観が、

「親の働き方を見て、イメージできる会社」
「尊敬する先輩が働いている会社」
「世間的にかっこいい会社」
「名の知れた、潰しが効くであろう大企業」
「将来に困らない年収がもらえる高年収の会社」

のような曖昧なものになってしまう実態があります。(口には出さずとも心ではそう思われている方は多い)

否定をしているわけではなく、今回のnoteを購読していただいた皆さんへの提案として、「VUCAの時代を生き抜くために必要な企業選びの価値観」を自己分析の本質に触れながら、模索してもらいたいと考えています。

次の章から詳しく解説していきます。


2.自己分析の本質は「自身の内発的動機に気づくこと」

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