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呉海 憂佳(yuuka kuremi)
2020年8月17日 00:00
こんな夢をみた。 私は公園のベンチに腰をかけて、ぼんやりと砂場を眺めていた。ありふれたどこにでもある昼下がり。幼い子供たちが、砂のお城を作っては崩しを繰り返しながら、きゃっきゃっと騒いでいる。「それ」が訪れたのは突然のことだった。ぽかぽかと、温かい陽気の中を、サッと冷たい風が吹き抜ける。風に誘われるように瞬きをしたとき、ふっと何も音が聞こえなくなったのに気が付いた。驚いて辺りを見回す