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見た目が男の子に見える年長の娘の小学校制服問題

何個か記事を書いていて、「うちの子」と名前を伏せた文章の書き方が難しく感じてきたのでうちの子の仮名でナツキという名前をつけてnoteを書いていってみようと思う。

ということで、我が子ナツキを改めて紹介すると現在5歳保育園の年長さん、割り当てられた性別は女(いわゆる体の性は女)なので記事のタイトルでは便宜上娘と書いてるものの、ジェンダーアイデンティティはまだわからない。でも、明らかなのは男の子っぽいカッコいいスタイルが好きで、本人の強い希望で髪を刈り上げ男の子っぽい服を着て、初めて会う人には100%男の子と思われる見た目をしている。

仮名で中性的なナツキとしているが、実際にも男でも女でも違和感ない名前をつけているので本人に聞いた訳では無いがその点は良かったと思いたい。母親である私自身が中性的な名前でどちらかというとボーイッシュな感じで生きてきたので娘にも中性的な名前をつけてあげたいなと思ってつけた名前である。こう書くとジェンダーニュートラルな良い母っぽいが、ナツキの兄には中性的にとかそんなこと全く考えず男でしかありえない名前をつけているので、半分偶然である。これから、兄の仮名はハルタロウにさせてもらおう。

前の記事でも書いた通り、日々私がモヤモヤすることはあるが、ナツキ本人は今のところ周りにもすぐに受け入れてもらえて不自由を感じていなさそう。
毎日通う保育園でも困ってることは何も無い。先生たちもLGBTQにとても理解があり、私がナツキのジェンダーのことで少し不安に思ってると相談すると、基本的に園では制服も男女共通の体操服のみで同じように過ごしていて、トイレや着替えなどどうしても性別をわけないといけない場面では「男の子だと思う子はこっち、女の子だと思う子はあっちでお願いします。」となんと子供たちに性自認ベースで声かけるようにしているとのことだった。ナツキの場合は普段の園の生活でも自分を男だと認識していたり男になりたいと思っている様子は見られないが、研修でトランスジェンダー当事者の方が子供の頃に自認と違う性別に分けられるのが自分を否定されているようで苦しかったというお話を聞き近年はそうしていると教えていただいた。もともと安心して預けられる良い保育園だなと思っていたが、こんなにも理解がある園だったとは、良い時代に良い保育園に巡り合えて感謝しかない。

さて、前置きが長くなったがここからが本題である。私がいろいろ不安に感じる問題は小学校以降なのだ。地域によってはびっくりされると思うが、私の住んでる地域の公立小学校は制服がある。これが一番の私の不安材料なのだ。隣の校区もそのまた隣の校区も周囲は制服の公立小学校ばかり。結構離れれば私服の公立小学校もあるが、住み慣れてるし何より同じ保育園から一緒に入学するお友達もいるので引っ越しは考えていない。私は私服の公立小学校に通っていたのもあり、なんで公立小学校が制服なんだ〜!制服さえなければ特に深くは悩まずにおそらくはかなりボーイッシュな中性的な女の子として本人も私もあまり悩まずに伸び伸び過ごせてたじゃないか〜!と心のなかで叫んでいる。

男の子は短パン、女の子はスカートという制服のある小学校で、今のところ強く性別に対する違和感を感じている様子はなく着替えやトイレはとりあえず女の子と同じで大丈夫そうなナツキに想定される選択肢は以下の2つ。

①スカート履きたくないという自分の気持ちを押し殺してスカートを履き普通に女の子として過ごす。

②自分の意志を貫き小学校でたった1人短パンを履く女の子として過ごす。

私はナツキに小学校になったら制服だけど、無理にスカート着なくてもいいからね、ズボンが良かったらズボンでも似合うと思うから、もう少し近づいたら、自分の好きな方決めたらいいからねと明るく声をかけている。でも、声をかけながら私はこんな小さな可愛い我が子になんて酷な選択肢を突きつけているのか(涙)と本当に申し訳ない。ナツキもスカートは履きたくないけれど、学校中で1人だけという周りと違う格好をしなければならないのも嫌だし、どちらとも決められない状況で今はまだ「分かんない」と言っている。

これだけ世の中で多様性やら個性を活かすやらLGBTQやらいろいろ言われてるのに、なんでまだ6歳から男女別の全員同じ服装で教育を受けてるのか改めて疑問である。私は昔からある日本企業で働いているが女性用の制服があったのは30年前くらいまで、さらに最近は4年前からスーツ絶対だった男性の服装も自由化されて若手社員はTシャツで働いている。別に私はベンチャー企業で働いてるわけじゃなくて、普通のどちらかというと古くさいなと思うような会社で働いてるにも関わらず、もう服装自由化されてるのである。なのに何で、、、

ということで、グチグチ言ってても状況は変わらないので、兄ハルタロウの担任の先生にお願いして教頭先生と面談させてもらうことにした。その話は次回。

最後まで読んでくださってありがとうございます!

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