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村上春樹

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村上春樹、スプートニクの恋人

村上春樹、スプートニクの恋人

 「スプートニクの恋人」はなぜか好きな作品で、本棚の大量の本の中にあって、タイトルを見るだけでなんだか胸踊るような、読みたくなるような、ちょっと光って見える作品です。
 なんでそんなに自分にとって良い本だったのか、久しぶりに読み直してみました。ネタバレが目的の記事ではありませんが、好きな文章を抜き出したり、感想を書いているので、まだ読んでなくて新鮮な気持ちで読みたい方は読まない方がいいかもしれませ

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【感想と考察】「1973年のピンボール」でのピンボールとは

【感想と考察】「1973年のピンボール」でのピンボールとは

読了後の感想7年ぶりくらいに読んだけど、思ったよりも面白く読めたし、最後のピンボールとの会話のシーンは、読んでる途中で、まじかあ、と顔をあげて感慨にふけってからまた読み進める、みたいなことになりました。
他の村上春樹の作品と比べて、若い人(自分も含めて笑)が読むには決して読みやすい小説ではないけど、なんか分かるなあ、という気持ちには辛うじてなれる。出版と同時に村上春樹と同年代の人が読んだらすごくよ

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【感想と考察】「風の歌を聴け」ハートフィールドについての創作的考察

【感想と考察】「風の歌を聴け」ハートフィールドについての創作的考察

感想 軽やかで自由、気負うところがなく、書きたいように書いている、という感じの小説でした。村上春樹のデビュー作で、これも7年前とかに読んだ本だけど、心に残っていた印象的なフレーズも結構あったなあ。
村上春樹が文章の殆ど全てを学んだけど、全ての意味で不毛だったデレク・ハートフィールドという作家については気になったので、どんな人だったんだろ、と思い一冊本を読んでみました。

印象的なフレーズ風の歌を聴

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