みち子さんの生きた証を本にしたかったのだ、河野実さんの行動を考えて。
みち子さんの生きた証を本にしたかったのだ、河野実さんの行動を考えて。
やっと図書館で大ベストセラーになった『愛と死をみつめて』を借りれた。
実はこの本を借りる前にネットで調べると、同名のドラマか映画かはわからないが、その中にあるとても有名な大島みち子さん(みこ)の言葉がこの本にはないとあった。
どんな言葉だったのか、とても気になり、絶版で図書館にもない『若きいのちの日記』 愛と死の記録 大島みち子著を読んだことは昨日のブログでご紹介したばかり。
さてではその日記の中のその有名なくだりを下記にご紹介します。
病院の外に、健康な日を三日ください。
一日目、私は故郷に飛んで帰りましょう。そして、おじいちゃんの肩をたたいて、それから母と台所に立ちましょう。おいしいサラダを作って父にアツカンを一本つけて、妹達と楽しい食卓を囲みましょう。
二日目、私は貴方の所へ飛んで行きたい。貴方と遊びたいなんて言いません。おへやをお掃除してあげて、ワイシャツにアイロンをかけてあげて、おいしい料理を作ってあげたいの。そのかわり、お別れの時、やさしくキスしてね。
三日目、私は一人ぼっちで思い出と遊びます。そして静かに一日が過ぎたら、三日間の健康をありがとう、と笑って永遠の眠りにつくでしょう。
なぜ、この本を出版したか、どうしても実さん(まこ)はみち子さん(みこ)がこの世に生きていた証をきっと残しておきたかったのだと思いました。
そしてこの本を出したことにより、大ベストセラーの『愛と死をみつめて』 大嶋みち子・河野實(お気づきでしょうか、なぜか漢字が島→嶋へ、実→實に変更されてます。戸籍上のこのにされたのかもしれませんが)のお二人に三年間で400通に及ぶ往復書簡の本が出版された。
大島(嶋)みち子さんという人がこの世に存在していたこと。一生懸命その短い将来を最後まで夢を持って、愛に支えられて生きたこと。ご本人の言葉、手紙から感じ取れる。
少し逸れるが、私の夫は自分ノートや終活ノートを残せなかった。残してくれたのは、倒れる寸前までの生活上での書き留めたこと気持ちを表したものは残念ながらなかった。
しかし、この世を去ってしまった人の心に触れるために、亡くなる前に、書いておいてくれることは誰しも少しの努力でできるのではないだろうか。
でも日記なんて続けられない、何を書いておけばいいのかわからない、そんな方はぜひ自分を知って、万一の時は家族にも役立つ『りそうるけあノート』を書いてみませんか?
企業組合リ・そうるけあ
代表理事 高山和 たかやまあい