映画『ズートピア』感想
予告編
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昨日、映画館に行ったんですけど、そしたら上映スケジュールの一覧の中に本作のタイトルがあって……。
知らなかったけど、今、一部劇場で上映中なんですってね。
そんなわけで本日は、映画『ズートピア』の感想文を投稿しますー。
ちなみにサムネ画像ですが、素敵な画像が「みんなのフォトギャラリー」にあったので、それを拝借しました。……縦長の画像だったので収まり切らなかったけど。
公開当時なので、もう7年前の感想文になっちゃいますか。あんまり覚えていないですけど、なんか愚痴っぽいことも述べてるみたいです。ご容赦くださいー。
ある意味、“人間らしさ” ってやつ?
ミュージカル映画とかなら、まぁわかるんですけど、日本語吹き替え版だからって挿入歌まで日本語にしなくても良いのになぁ、なんて。ちょっとばかし気になってしまう……。あくまでも個人的な見解なので、今はとりあえず飲み込んで本題に入ります。
かわいいパッケージからは想像も付きませんが、今の現実社会を妙に表しているというか、皮肉めいたようにすら見えました。“差別も偏見も無い” という建前を、仕方なく上っ面に模している……、そんな感じ。どこか現実の人間社会のよう。
そんな社会の中で、それぞれの動物たちの人間らしさ?(←もぉ、なんて言えば良いのやら)もよく作られていたと思います。「受け入れてやってるんだぞ!」感が強い肉食動物たちと、それを理解していながらも肉食動物たちの前では反骨精神を隠し、現状の打破・打開を諦めている草食動物たちという構図。これはあくまでも一例ですが、そういった人間の負の部分さえ有り有りと窺い知れる要素が他にも色々ありました。それらはまるで、〈社会〉という大きな枠組みだけではなく、学校や職場などでも見受けられるカーストや派閥争いの中で感じる、上辺だけの関係性にソックリ。
皮肉かもですが、そんな高度な人間らしさと、動物たちが暮らす世界という設定が違和感なく成立しているのも本作の魅力の一つ。仕草や性格などがそれぞれの動物の生態やビジュアルとリンクしているし、それとは反対に脱税だとか運転免許センターだとか現実味のある設定が共存しています。
とはいえ、「仕草や性格などがそれぞれの動物の生態やビジュアルとリンクしている」というのは、どこか見た目で役割を決め付けられているかのような、無意識下の偏見を暗に示していたのかもしれません。
(余談ですが、ナマケモノの仕事の対応が遅いのは、お役所仕事への皮肉なんでしょうか?笑)
魅力や見どころは、以上のような味付けだけではありません。パッケージからもわかる通り、ビジュアル自体はとても可愛らしいし、物語の面で言えばシンプルな王道のアドベンチャーやミステリー要素を兼ね備えた勧善懲悪系だと思います。それにキャラクターたちは非常にユーモラスで愛嬌たっぷりだし、街並みや小道具などの繊細さも含め、それらを見事に表現するCG映像は本当にきれい。
そんな中で尚、より一歩踏み込んだ深いテーマを内包していることが最大の魅力なんじゃないかな。
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