見出し画像

映画『ドラゴンボール超 ブロリー』感想

予告編
 ↓


過去の感想文を投稿する記事【53】


 いやぁ懐かしいなぁ。もう五年前の映画なんですね。実は本作以降、ドラゴンボールのアニメは観なくなっちゃったし、当時劇場に観に行った時の感想だから、今読んでも変な感じがしちゃうかも……。でも読んでもらえたら嬉しいです。


再臨


 ずっと思っていたことなんですけど本作は特に。『ドラゴンボール』のアクションシーンはずるい笑!  アクションを華麗に、或いは苛烈に表現しようと迫力を見せることに傾倒し過ぎれば、物語が足踏み状態になったり酷く退屈になってしまいかねない。なのに、ドラゴンボールにはそれが無い!  シンプルにアクションのみで観ていて楽しい。地を駆け空を飛ぶジェットコースターのような動きと、光線や爆発など散乱する衝撃音。どれだけ力づくだろうと、何をどうやったって、観ているだけで良い。映像コンテンツとしてめちゃくちゃ楽しい。

 さらに興奮を加速させるようにスーパーサイヤ人→スーパーサイヤ人ゴッド→スーパーサイヤ人ゴッドスーパーサイヤ人といった具合にパワーアップを重ねていく。ここまでシンプルだと解説し甲斐が無い笑。というか僕ごときの技量では説明の仕様が無い。だからアクション以外の話をしようと思います。



『ドラゴンボールZ 燃えつきろ!!熱戦・烈戦・超激戦』
『ドラゴンボールZ 危険なふたり!超戦士はねむれない』
『ドラゴンボールZ 超戦士撃破!!勝つのはオレだ』

 ……劇場版のオリジナルキャラクターとして生まれ、三度に亘り敵対。やっつけて、でも実は生きていて、またやっつけたけど、次はバイオの力だか何だかで蘇って、今度こそやっつけた。そして長い時を経て再びキャラクターのみのリブートを果たして再登場……。って、こんなに贔屓されたキャラが今まで居ましたか?!  この事実だけでもブロリーというキャラがどれだけ愛されていたかがわかる。『ドラゴンボールZ』を観てきた世代の人々の中で意見が割れたのは仕方がないことなのかもしれません。過去に描かれたブロリーを “なかったことにする” かのような大英断は、既知の者々にとっては衝撃的だったはず。しかし、以前とは設定などが幾つか異なってはいながらも、ブロリーの本質的魅力がブレていなかったのはとても嬉しかったです。


 『ドラゴンボール』は長い歴史を持っている。パワーのインフレ化が進み(今では地球が壊れていないのが不思議なほどです)、測るに足る物差しなんて思い付かない。しかし代わりに天秤を用いることはよくある([例]○○は××より強い、みたいな感じ)。それでいくと「現状では破壊神ビルスの方が強いのかな?」とか、Z時代だって「おそらく魔人ブウの方が厄介な相手なのかな?」程度の予測をたてることもあった。なのにブロリーはどの敵キャラよりも “迫力” や “怖さ” が画面から溢れ出ていて、圧倒的な存在感を放っていた。とにかく「圧倒的に強そう」「勝てるわけがない」と思わせてくれていた。”伝説の超サイヤ人” という設定なのか、ブロリーの声優を担当する島田敏さんの声の力なのか、ビジュアルなのか……。未だにその理由が判然としないながらも、その理屈以上の魅力(≒カリスマ性)があるから再び描かれたんじゃないかな。

恨み憎しみといった悪人らしい動機は薄れてはいるものの、あくまで “純粋” という元々の個性はそのままだったのもとても良かったと思います。毛嫌いせずに観に行って正解だったな笑。



 それと、ドラゴンボールZ世代の大きな子供たちにとって、もう一つ嬉しい再登場がありました!(まぁこればっかりは予告編で流さないでネタバレ無し観たかったけどね……。)ちょっとキャラが変わっていた気もしますが、久しぶりにゴジータを拝めたし、あの厨二クサ過ぎる技も見られた。新しい世代に送る作品でありながら、子供の頃に味わった興奮を再び味わえるようなドラゴンボールでした。


#映画 #映画感想 #映画感想文 #映画レビュー #コンテンツ会議 #アニメ #ドラゴンボール


この記事が参加している募集

コンテンツ会議

映画感想文

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?