見出し画像

「……勇者とは!最後まで けっして…… ○○○○○○者のことです!」

【Roadroller Sound Studio】(@RBYYYYYYYYYYYYY)です。

2019年9月27日にリメイクされたSwitch版「ドラゴンクエストⅪ」を約一年かけて真・エンディングを迎えることができました(2017年7月29日に発売された3DS版は当時にクリア済み)

とにかく去年から今年にかけて新作ゲームがどれも面白く、あれもこれもと手を出しているうちにこんなに時間がかかってしまって…。

3DS版をクリアした時から言い続けてきたのですが、この作品がシリーズ最高傑作であると改めて感じることができた期間でもありました。

先日から「ダイの大冒険」のTVアニメが始まったこと、そしてそのターゲット層がおそらく30~40代の親子であるため、これをキッカケに「ドラゴンクエスト」を初めてプレイするという方が出てくるかも知れません。

もしお子様へのプレゼントで迷っていたり、初めてのドラクエでどのナンバリングから始めたら良いのか分からないという方は、とにかく最新作「ドラゴンクエストXI 過ぎ去りし時を求めて S」を購入して頂ければ、まず間違いありません(ドラクエ歴=ほぼ年齢の僕が保証します)

そこで本日は「ドラゴンクエストⅪ」を遊ぶ際のポイントであったり、オススメする理由をつらつらと書いていこうと思います。

(※ 物語に関するネタバレは基本的にありませんのでご安心ください)


■実際に遊ぶハードについて

Switch_ドラクエ仕様


まずはここからですね。

今はスマホでもドラクエが遊べる素晴らしい時代です。
しかし、スマホ版はとにかく操作性が悪いので、それを承知の上で過去作を楽しみたいという方以外オススメできません。

もし【Ⅺ】をプレイしてよっぽどドラクエにハマった方は…

※【Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ】… Switch版
※【Ⅳ・Ⅴ・Ⅵ・Ⅶ・Ⅷ・Ⅸ】… 3DS版

上記の楽しみ方が最も現実的(ハードやソフトの入手が容易であること)かつ、最も楽しめる方法なのではないかと。

ちなみに【Ⅺ】は3DSでも遊べますが、僕がPS4版でもなくSwitch版を推す理由は大きく分けて2つあります。

1つ目は、今後3DSもPS4も新作のゲームが出なくなるということです。
他のソフトも楽しむのであれば「Switchならまだまだ遊べる!」という安心感は、親御さんの立場から見ても魅力的だと思います。
また、現時点で【Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ】がSwitchでも配信されており、いずれ【Ⅳ】以降の作品も追加される可能性があるのも見逃せないポイントですね。

2つ目は、追加シナリオが素晴らしい点。
最新リメイク作のSwitch版でしか味わえない物語が存在します。
3DS版、PS4版をプレイしてたファンの方も、正直このためだけに購入して良いレベルです。


■音楽が素晴らしい

すぎやまこういち


言わずもがな【Ⅺ】の音楽も、すぎやまこういち先生が手掛けております。

ゲームをしたことがない僕の母親でさえ、その曲や効果音を知っている。
すぎやま先生の音楽の魅力はこれだけでも十分に伝わるのではないかと。

また、子どもの頃に聴いた音楽というのは大人になってからもずっと憶えているものです。
大人になってからどれだけ良い作品、良いゲーム音楽に出会っても、あの頃のように脳全体、身体全体に染み込んでいくような記憶力はもう無いような気がします。

「子どもの頃ドラクエで遊んだことがある」
「あの曲を聴けば、あの頃の思い出がよみがえる」

数えきれないほどゲームをやってきた僕が、ここまでドラクエを特別視するのはただ単純に好きという理由だけでなく、ゲームの物語以上に思い出として残るすぎやま先生の音楽が、その旋律があるからだと、大人になって改めて痛感いたしました。


■魅力的なキャラクター

ドラクエⅪ_仲間キャラクター


ドラクエの魅力を語る上で欠かせない存在。
それが "仲間キャラクター" です。

各キャラクターごとに特徴(攻撃系、魔法系、補助系...etc)があるのは、どんなRPGでも同様ですが、僕がドラクエシリーズの中でも【Ⅺ】を激推しする理由は "全員で戦うこと" が前提であるからです。

ドラクエだけでなく、これまで色んなRPGをプレイしてきましたが、最終的にメインで戦うパーティーというのは固定化されてくるのが世の常です。

ゲームを進めていくと、強いキャラと弱いキャラというのが途中で分かってきちゃうわけですね。

しかし、この【Ⅺ】に関してはそういった "捨てキャラ" が一切存在しないのです。

戦闘における役割分担が各メンバーで完璧に分かれているため、従来のほとんどのRPGのように、日の目を見ない仲間キャラというものが存在しないバランス設計に、当時3DS版でもめちゃくちゃ感動したことを憶えております。

もちろん仲間たちの魅力は戦闘中だけではありません。

これまでのドラクエシリーズにおいては、基本的に主人公が喋ることはなく、仲間キャラクターがゲーム進行のアドバイスをくれたり、物語を盛り上げるのに一役買っておりました。

僕達ドラクエファンはこれまで、ドット絵であったり、デフォルメされたキャラクターと、流れてくるセリフのテロップを読むことで、ドラクエの世界に没入していたわけですが、Switch版の【Ⅺ】では各キャラクターにボイスが付き、物語の重要な部分においてはムービーが発生したりなど、キャラクターに対してさらに感情移入してしまう仕掛けが至る所に存在します。

これに関しては【Ⅶ】から搭載された「仲間会話システム」以上のモノがありました。

正直なことを言えば、僕は従来のドラクエのキャラクターに声優さんを起用することは反対派でした(時代もあるので仕方ないのですが…)

あまりにも長い間、愛され続けてきたキャラクター達にはそのファンの数だけ理想の声やイメージがあるわけなので、どれだけ素晴らしい声優さんを起用しようが、どこかで必ず反発を生むからです。

しかし【Ⅺ】の声に関してはこれがデフォルトとなるため、反対派の僕でも違和感なく物語に集中することができました。

むしろ、キャストの皆様がキャラクター達に命を吹き込んでくれたことで、ここまで感情移入できたこと、3DS版以上に感動が生まれたことは間違いありません。

魅力溢れるキャラクター達がどんな言葉を発するのか。
ぜひ、その目と耳でお確かめ下さい。


■壮大な物語

ドラクエⅪ_壮大


僕がプレイしてきたシリーズの中で、初めてクリアするのに一番時間がかかった作品は初代プレステ版【Ⅶ】の100時間超えが最長でした。

ちなみに僕がSwitch版の【Ⅺ】で初めてクリアするのにかかった時間は130時間でした。

時代が進むにつれ、ゲームの容量は大きくなっていくので物語も必然的に長くはなりますが、最初から最後まで緻密に練り上げられたストーリー、そしてその世界観は一度も飽きさせることなくプレイヤーの冒険心を駆り立てることでしょう。


■さいごに(※ ほんの少しだけネタバレ含みます)

ドラクエⅪ_勇者


タイトルに使用させて頂いたセリフを聴いた時。
3DS版をプレイした時も、Switch版をプレイした時も涙が頬を伝いました。

僕は子どもの頃、母親に「勇者になりたい」と言ったことがあります。

その時、母親はこう言いました。

「勇者は勇気のある人がなれるのよ」と。

当時の僕には勇気を必要とする状況だったり、勇気を出す場面に出くわすこともなかったため、自分は勇者にはなれない人間なのだと何となく気付き、落ち込んだ記憶があります。

もちろん母親の言ってることに間違いはないし、教育方針が間違っていたとか、あの時こう言われて悲しかったとかいう話ではありません。

しかし、この【Ⅺ】という作品の中で、あれから30年近く経って初めて、自分が勇者になれるかもしれないと思わせてくれるセリフが登場したんです。

今僕が、あの時の僕に出会えるなら、絶対にこの言葉を伝えてあげたい。

ドラクエを通じてこの言葉に出会える現代の子ども達が、ただただ純粋に羨ましいと思うほど。


…以上です。

初めてプレイする方も、そうでない方も、少しでも興味を持って頂けたなら、ぜひSwitch版「ドラゴンクエストXI 過ぎ去りし時を求めて S」をよろしくお願い致します。


この記事が参加している募集

もし共感して頂ける記事がございましたら、サポートをお願い致します!頂いたサポートは今後の音楽活動や執筆活動でお返しできるように大切に使用させて頂きます!