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【DTM】サウンドクリエイターを目指す方はフラットにいきましょう【作曲家】

【Roadroller Sound Studio】(@RBYYYYYYYYYYYYY)です。

サウンドクリエイターを目指す方は常日頃から音楽を聴いているという方がほとんどかと思われます。

そこでタイトルの中にある "フラット" が何を指すのかについてですが、これは "イコライザー" についてです。

最近では音楽プレイヤーのみならず、スマホの中にも音質調整機能が付いていますよね。

まぁプライベートな時間ではあるので、好きな音質に調整して自由に聴いて頂いて問題ないのですが、プロを目指す方にとっては時にそれが障害となる場面が出てきたりします。

かくいう僕もサウンドクリエイターとして働くまではずっと自分の好みのイコライジングで音楽を聴いてきました。

バンドマンだった頃は常にベースの音を重要視していたため、低音域は強め。
そうするとボーカルの抜け感も欲しくなり、必然的に高音域も上げます。

いわゆる "ドンシャリ" というやつですね。

ドンシャリとは、低音と高音ばかりやたらに強調され、中音が充実していない音を指す俗語である。
低音がドンドン響き、高音がシャリシャリ聞こえることに由来する。
原音に忠実ではないが、一般にロック・ミュージックなどの鑑賞に向く。
J-POPを主とする音楽プロデューサーの亀田誠治によると、多くの日本人リスナーが好んで聴いている音質であり、カジュアルなオーディオ機器のセッティングでも使用されることが多い。

(Wikipediaより引用)

僕は音楽を聴き始めた中学生から社会人になるまで、約10年もの間ドンシャリサウンドで音楽を聴き続けた結果、それが当たり前だと錯覚する耳になっていたわけです。

専門学生時代の作品もそうですが、新卒で入社したパチスロ会社でも低域を強調するようなミックス・マスタリングをしていたんですよね。

その時は上司の意向で機械開発のコンセプトが低中域を活かしたサウンドにするというものだったので、僕の作った音はたまたま評価されたわけですが、今後も音楽を制作していくという意味では好ましくないものだったと、今となっては思います。

その時はたまたま良い結果に転がっただけ。

上司に自分の作った音が低域の強いモノだと、指摘されるまで気付きもしませんでした(笑)

それから僕はウォークマンのイコライザーを全てフラットに設定しました。
自宅で音楽を聴く際も同様です。

初めのうちは低域も高域も満足できるものではなく、これまでの聴こえ方に比べるとどうしてもスカスカに聴こえてしまい、何度も戻そうかと考えましたが、耐えに耐えて最終的には慣れました(笑)

僕がミックスやマスタリングについて語るのはおこがましい話なのですが、プロの音楽家の方々がどういう風にバランスを取っているかなど、その耳を鍛える努力を怠る理由はどこにもありません。

ものすごく高いレベルの音楽活動になってきますと、ミックスやマスタリングはプロのエンジニアさんにお願いするなど、それぞれのスペシャリストで分担作業になっていくこともありますが、近年では作曲からミックス・マスタリングまでのフルパッケージを行なえるクリエイターが重宝される時代です。

エンジニアさんレベルになれたら一番の理想ですが、それは本当に険しい道のりとなりますので、サウンドクリエイターを目指す方はせめて市販の音楽がどのように鳴っているのかを判断する、耳を鍛える訓練を今から始めることをオススメします。

「市販の曲ってベースの音こんなに馴染ませてるんだ」とか、
「アイドルソングってバスドラの音こんなに軽くて良いんだ」とか、
本当に色んな発見ができるので途中から楽しくなってきますよ。

また、実際に僕が経験した歌楽曲のレコーディングでは、作曲とミックス・マスタリングでそれぞれのプロに依頼していましたが、エンジニアの方は楽譜は読めないし、作曲のことも分からないけど、ABCDEFGで音を説明すれば修正箇所が分かるという方でした。
このように専門外だとしても関わりのある事柄の最低限の知識というのは持っていて損をすることはありません(むしろデキる人ほど、そういう知識をちゃんと持っている印象です)


音楽だけでなく、何事も "フラット" な感覚を大切に。
サウンドクリエイターを目指す方は今日から始められる訓練方法です。

(余談)
おそらくサウンドクリエイターを目指す方は商業音楽家に分類される方がほとんどかと思われますので、もしよかったら下記の記事も合わせてお読み下さい。


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