【参加レポート】『Withコロナ時代 SNSと動画テクノロジーの活用で採用はどう変化するか?』xTECH Lab
こんにちは!レイド株式会社の高木です。
2020年1月から人事コンサルタントの卵として、採用を軸とした支援活動に取り組んでおり、目下インプットの毎日です。
先日、スタートアップ企業と大手企業のコラボレーションを支援しているコミュニティ「xTECH Lab MARUNOUCHI」が主催する「Withコロナ時代 SNSと動画テクノロジーの活用で採用はどう変化するか?」に参加してきました。
イベントは藤田 祐司さん(Peatix Japan株式会社 CMO)をモデレーターとして、ビジネスSNSを活用した採用サービスを提供する「LinkedIn」の村上 臣さん(LinkedIn 日本代表)、動画面接プラットフォーム「HARUTAKA」を提供しているZENKIGENの野澤 比日樹さん(株式会社ZENKIGEN代表)のお二人をゲストに迎えて開催されました。
トークは「コロナ禍における採用の変化」「日本におけるビジネスSNSの立ち位置」「採用における動画テクノロジーの活用の重要性」といったテーマで展開されました。今回のnoteではイベントの模様の一部をお届けします。
「コロナ禍における採用の変化」
まずは、ゲストお二人のビジネスに紐づけてコロナ禍にどのような変化があったのかをお話しがありました。
村上さん:「ミートアップなどのイベントでパイプラインを形成するだけでなく、日常的にオンラインを活用してタレントプールを形成しようとする人事の方が増えているんですね。ダイレクトソーシングのオンライン化が一気に進んだように思います」
野澤さん:「採用のフローを変えることができない時期だったので、対面での面接の代替としてオンライン面接が行われました。これからは、エントリー動画とオンライン面接、対面での面接の組み合わせになってくるのではないでしょうか」
新卒採用においても、LinkedInを活用してOB訪問をしている学生が増えているとのこと。従来の選択肢にとらわれず、選択肢を増やす機会と捉えて行動できるかどうかが、一つの肝になりそうです。
「日本におけるビジネスSNSはまだアーリーステージ」
Facebook(以下「FB」)でビジネス上のやりとりが行われているのは、実は日本だけのようで、アメリカで同じように使うと気持ち悪がられてしまう(笑)とのこと。村上さんからは、その経緯やビジネスSNSのこれからについてお話しがありました。
「FBが日本にやってきた時は、mixiが全盛期でプライベートのSNSの領域には入っていけなかった。戦略上、ビジネス領域に振ったことがヒットしたのではないかと理解しています。ただ、グローバルプロダクトとしての性質、サービスのDNAはあくまで”親しい人をより親しくする”ということで、用途が違う。オンラインでの”はじめまして”の出会いに抵抗がなくなってきた中では、ビジネスのためのSNSがいよいよきたなと感じています」
LInkedIn自体は外資系転職サイトのイメージで日本に入り、いまだにそのイメージは強いようですが、ユーザーの8割は転職を積極的には考えていないそう。ただ、「仕事モード」で使っているSNSであるが故に、ビジネス上の連絡が入ると検討されやすいのではないかという見解には非常に説得力があります。
「面接官の無意識の偏見のために機会を奪ってしまう可能性を減らす」
野澤さんは、はたらいている人や環境が醸し出す雰囲気を知る、会社という人格を総合的に判断する上では、対面の面接もやはり重要である、としながらも採用における動画テクノロジーの活用について、次のように話されました。
「面接においては、どうしても無意識の偏見がはたらいてしまうんですね。本来は会社と志望者がマッチングしたら花開くかもしれないのに、一面接官のためにその機会を奪ってしまうことがある。そこで面接官育成のAIが役立つんです。今後は動画データをさらに活用して、マッチングの精度を高めていくということも考えています」
ZENKIGENでは、東京大学の研究室と連携して「社員の声からメンタル状態を可視化するシステム」も開発実証中とのこと。効率化のためと思われがちなオンライン化やAI技術ですが、質的な改善のアプローチでも幅広く活躍していきそうです。
「まとめ・所感」
これまで大きな変化がなかった新卒採用の手法や面接の方法も、新型コロナウイルスの影響を受けて、ある種のブレイクスルーを迎えつつあります。
リアルの代替としてのオンラインではなく、ゼロベースで考えた際にどのような手法を選ぶのか、一つの選択肢にとらわれず複合的に手法を組み合わせていくことがWithコロナ時代の採用においては必須といえるでしょう。
「xTECH Lab MARUNOUCHI」では、今後もウェビナーを開催していくようです。ご興味がある方は、Peatixのアカウントをフォローされてみてください。
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