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千羽鶴を求めていない人に送りつけるのはストーカーと同じ心理

先日ニュースで
ウクライナに千羽鶴を
贈ろうとする日本人がいて

それに対して
善意の押し付けだ
という批判的な意見や
ウクライナ人を想う気持ちは
尊いものだ!

と賛否両論が巻き起こっているようです。


SNSで検索かけて
意見を見ていると
割と否定的な意見が多いのですが

それでも
千羽鶴派を送ったら
良いじゃないか的な
意見も見受けられます。

おそらくこういう人の心理って
少し言葉は強いですが
ストーカーと似た心理なんじゃないかなー
と思います。


相手のためを思っていると
自分では思っているが
相手の立場に立って
物事を考えることが苦手な

いわゆる共感力が欠けている人です。


◯善意であれば何をしても良いわけではない


相手のために行動しよう
自分がされて嬉しいことをしよう

子供頃から
そうやって育てられませんでしたか?


次第に大人になるにつれて
それが単純な理屈でしかないことに
気がつくわけですよね。

自分がされて嬉しいことでも
相手にとっては嫌なこともある。

自分が善意で行った行動も
相手にとっては
迷惑となることもある。


いろんな人生での経験を経て
子供の頃に教わった教えだけではなく
そもそも優しさとは
自分が優しいと思ったこと行動ではなく
相手が優しいと感じる行動であるわけです。


仕事柄ストーカーの人と
お話しすることもあるんですが
相手の女性は
本気で嫌がっていても
ストーカーは
本気で相手のためにしてあげている
と思っているものなんです。


ほとんど面識のない女性に対して
自分の想いを綴った自作の歌を
届けたり
一緒に住もうと
女性を追いかけて
家に行こうとするなど

割と多くの人の感覚だと

「そりゃないだろ…」

と思うような行動でも

本当に相手のためにしてあげているんだ!

という感覚の人っているわけです。


もちろんストーカーにも
いろんな人がいますから
嫌がらせ目的であったり
支配しようとするタイプもいて
そういう人は
この類ではありませんが

中には
自分が良かれと思ってしてあげたことは
相手にも伝わるはずだ
相手も喜んでくれるはず

と思っている人も
一定数いるんですよね。

これって価値観とか
教育の問題ではなく

共感力がないことが
背景にあるので

どれだけ正論を伝えても

「だから俺は良かれと思って…」

と理解されることはありません。


これって何も
特殊な例でもないんです。


今までの彼女が喜んでくれたから
デートはいつもキャンプをするんだ!

という男性っていますけど

今までの彼女は喜んでた
(と思っているだけ)
かもしれないけど
他の女性が喜ぶとは限りませんよね。


共感力のある人からすると
驚くかもしれませんが

仮にお付き合いしている彼女が
音楽好きで
クラシックやジャズが好きだとします。

あなも音楽が好きで
ロックやメタル音楽を聴いているとします。

彼女の誕生日の日に
CDをプレゼントするとしたら
どんなCDが良いと思いますか?

と質問された時

「自分がオススメするロックのCD」

と答える人っているんです。

「いや、そこは普通に
 彼女が好きなクラシックなどの音楽のCDだろ…」

と思うのが
相手のためなのですが

意外と自分がオススメしたいものを
相手に贈る人っているんですよ。


若いうちであれば
人生経験を経ていく過程で
修正できることもありますが

歳を重ねていくと
考え方が強固なものになり
どうにも修正できない人もいます。


正義(だと思っている)だから
否定するべきではない
という価値観の人って
実は少なくないのですが

大事なことは
心の矢印が
自分を向くことではなく
相手を向くこと
です。


千羽鶴の問題に関わらず
自分の身の回りに起きている出来事で
本当に相手のためになっているか?

という考え方は常に頭の片隅に置いておきましょう。

相手が求めてもいない優しさを
本来は優しさと言いませんからね

求められてもいないのに
アドバイスしたり
勝手におすすめの本を押し付けたり
相手が聞きたくもない
他人の武勇伝話などすることも

心の矢印が相手ではなく
自分に向いているもの。

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