言論の自由を主張する人は思考停止している

2021年7月15日 22:00

ネット上での特定の人物への誹謗中傷や
世間に名を知らしめたいという欲から
フェイクニュースを流すなど

まともな人が見たら
気分が悪くなるような
表現をする人がいますよね。

そういう人たちは
「言論の自由」
「表現の自由」
だと主張する人がいます。

何を言っても
それは「言論の自由」として
基本的人権として保障されている、と。

でも「言論の自由」を理由に
何を言ってもいいわけじゃないよね
という話をします。

法律に規定されていることは何をやっても良いわけではない

たとえば
「言論の自由」を主張し
障害者を差別する発言を擁護すれば
「障害者差別解消法」という
障害を理由とする差別の解消の推進に関する法律に
反することになる。

つまり
「言論の自由」は
何よりも優先されるわけではないんですよね。

「言論の自由」の名の下に
自分が言いたいことを
何でも発言して良いわけではない。

ましてや嘘の情報を流して
誰かを傷つけることなど
擁護のしようもないと思うわけです。

法律の解釈次第では
法律だとしても矛盾しあうこともあるわけで
そこを理解せずに
「言論の自由」ばかり主張するのは
思考停止していると思います。

世の中には
行き過ぎた発言によって

過去にお笑い芸人の
スマイリーキクチさんは
凶悪殺人事件の犯人グループの一員である
とデマを書き込まれ
書き込みはどんどんエスカレートし
デマを信じた人が
テレビ局に苦情の電話などを入れて
仕事がキャンセルになり
さらにはスマイリーさんやパートナーを
脅迫する人も現れたそうです。

結果、悪質な書き込みをしたとして
19名が検挙されたそうです。

また報道、出版に関しても
「言論の自由」を一部規制された判例もあります。

北方ジャーナル事件といって
北海道知事選挙立候補者を批判、攻撃した雑誌の
名誉毀損を理由に出版を取りや止められたことを
訴えた裁判でしたが
①表現内容が事実ではない
②公益をはかることにならない
③重大にして回復困難な損害を被る
という点から
事前差し止めを認められたことがあります。

ここまで調べなくても
良く考えなくたって
当たり前の話で
言っちゃいけないことは
当然あるよねって話です。

至極当たり前に思えるけど
当たり前に思えない人もいるんですよね。

じゃあどこまで言っていいのか？
どこからは言うべきじゃないのか？

この境目が難しいんですけど
結論、議論と人格を分けて考えた方が良い。

たとえば
私が自分のnoteに

「嫌われる勇気を持とう」

と書いていたとして

「誰もが〝嫌われる勇気〟を持つなんて無理だと思う」

と批判するコメントをするのは
アリだと思うんですよね。

しかし

「誰もが〝嫌われる勇気〟を持てると
　考えているこの人は頭がおかしい」

となると人格否定になる。

これはやめた方がいいと思います。

自分の主張をすることは守られるべきですが
他人の人格を攻撃する必要なんてないですよね。

オリンピック開催の是非を主張するのは良いけど
首相や開催者側の人格を批判する必要は
ないと思いません？

あとは言い方ですよね。

キツい言い方をされると
感情的に反論したくなりますし
人格を攻撃されたように感じてしまう。

議論は言い負かすことじゃなく
意見のすり合わせなので
相手に対する敬意は持ち合わせていないと
成り立たない。

「そんなやり方じゃダメなんだよ！」
「一体いつまでこんなやり方をやってるんだ！」

と言われた側は
素直に相手の意見を聞きいれられない。

あくまでロジカルに
そして丁寧に主張すれば
荒波立つことないと思います。

強い主張の仕方をする人は
感情をコントロールできない人
もしくは
自分の弱さを隠そうとしている
つまり相手のためでも
周りの人、世の中のためじゃなく
あくまで自己都合なんだと思うんですよね。

誹謗中傷をやめましょう！
と言ったって
きっと無くならないし
逆になんでもYESと言わなきゃいけない
世の中になっても
息が詰まる。

だから
議論と人格を分けて
相手に敬意を持って言い方に気をつければ
まだ生きやすい世の中になるんじゃない？

というお話でした🤔

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