【よんだ】デザイナー の英語帳
今回はサンフランシスコ在住のプロダクトデザイナー、灰色ハイジさんが書かれた「デザイナーの英語帳」という本を読みました。
本の概要
この本は、現在サンフランシスコに住んでいる灰色ハイジさんというプロダクトデザイナーの方が書かれた本です。著者のハイジさん自身も英語が全く話せない状態で渡米し、デザイナーとして働く過程の中で多くの苦労を重ねられたとのことでした。
本書の中では、デザイナーとして働く中でよく使う単語を中心に、例文や関連語彙などが紹介されています。
以前からハイジさんがnoteでまとめていた「デザイナー の英語帳」も拝見していたのですが、今回出版となり完全に歓喜でした。
本の構成
「デザイナー の英単語帳」は以下のような構成で単語や例文が紹介されています。
最初に本の構成を見たときに、とてもよく考えられていると感じました。デザイナーが実際のデザインプロセスの中で通るステップに沿って章が構成されているからです。
また、各章の中でも単語を紹介するだけではなく、現場のデザイナーが実際に使うような例文と一緒に紹介されているため、本全体を通して単語を使っている場面が想像しやすいと感じました。
本書の良いと思ったところ
すでに少し触れていますが、僕がこの本を読んで良いと思ったところをいくつか挙げてみたいと思います。
◎単語を使う場面が丁寧に説明されている
わかりやすい章の構成や例文についてはすでに触れていますが、もう一つ良いと思った点が「単語の使い方はもちろん、単語に関連するデザインのプロセスにも触れながら説明されている」点です。
受験などの際によく使った単語帳のように、単語と例文がひたすら並んでいるだけだと正直読むのが楽しくないと思います。本書では、それぞれの単語の使い方について詳しい説明が書かれています。また、単語に関連のあるデザインのプロセスに対する筆者の考え方なども書かれていて、特にデザイン初学者にとってはとても役に立つ内容だと感じました。
(デザイナー の英単語帳 P82 - P83)
◎著者の体験談が面白い
いくつかの章の間には、コラムとして筆者のアメリカ移住からプロダクトデザイナーとして現地の企業で働くまでの体験談が書かれています。
これらの体験談は、これから海外移住を目指す方や英語に抵抗があるデザイナーにとって非常に勇気づけられる内容だと感じました。
より詳しい内容は以下のnoteにもまとめられていました。
◎辞書的な使い方もできる
もちろんそれぞれの章の単語も辞書的に見返すことができるのですが、本書の最後に書かれている「デザイナーがよく使う単語」という章がより辞書的な使い方に向いている、または有効的に活用できそうだと感じました。
この章ではよりspecificなデザイン用語やUIパーツの名称などがまとめられています。普段使うようなパーツも英語での呼び方を知らなかったものもあったので、困ったときに見返して使いたいと思いました。
実際にプロダクトデザイナーとして働いてみて
僕も日本のIT企業でプロダクトデザイナーとして働いています。
そして、チームのエンジニアの約半数ほどが外国人のため、ミーティングやデザインのハンドオフを行う際に英語での会話が多くなります。
実は前職のデザインチームも自分以外の全員が外国人だったため、最近のIT企業ではこのような環境も多いのではないかと思います。
実際に外国人のデザイナーやエンジニアと働いてみて感じたことは、「英語がある程度話せても、デザイナー独特の単語は知らなければわからない」ということです。
デザインの詳細度を表すHigh-Fidelity PrototypeやLow-Fidelity Prototypeという単語は今でこそよく使っていますが、初めて聞いた時は全くわからず聞き返してしまいました。
そのため、本書はデザイナーが海外のトレンドや開発者とより接点を持っていくために非常に有効な本だと感じました。
自分自身、いつかは海外で働いてみたいと考えているため、これからもたびたびこの本を見返して英語学習を継続したいと思います!
ついでに
著者の灰色ハイジさんは自身のブログやnote、Podcastなどでデザインやサンフランシスコの働き方などに関して発信されています。とても面白くて勉強になり、僕もよく読んだり聞いたりしているので興味のある方はみてみるといいかもしれません。
おいしいごはんを食べるかフィルムの購入費用に使わせていただきます🙇♂️✨