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#ファンタジー
パーフェクトイケメンスマイル(あいてはしぬ)
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「な、なにをする気!?」
「別に」
「え?」
「特に何もせんよ。ただ転移網を使って〈化外の地〉に帰るだけだ」
「なにを……! アンデッドなんかに転移門が開けるわけないでしょ! あれはあたしたちの神聖な……」
「まだそんなおめでたい勘違いをしているのか。次までにはもう少し王国外の現実に目を向けておくことだな」
「次!?」
「私はまた来るぞ。何度でも、何度でもなァ……」
青白い眼光が
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かつてこれほどクソくだらない理由で戦ったことなどない。守るため? 吐き気がする。ヴォルダガッダに同族への情愛などひとかけらもない。ただ、自らの目的を達するには兵力がどうしても必要であることを理性で理解しているに過ぎない。
まさにこの義務感こそが、神統器〈終末の咆哮〉がヴォルダガッダに柄を預ける根拠でもあるのだが――しかし不快なことに変わりはない。
そして――思い当たる。天啓のご
愛していた。愛して、いたんだ
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「黙れェッッ!!」
反射的に〈黒き宿命の吟じ手〉を手の中に呼び戻した。
生前の駆体が、死した肉体の中に蘇り、一瞬にして間合いを侵略。全身の関節の可動が一致し、黒き魔剣の刃先は音速の壁を突破した。
が――
「……ッ」
見てしまった。
少女の頬を伝う、透明な雫を。
おずおずと差し伸ばされた、小さな手を。
赤く充血した、その視線を。確信と、哀しみに満ちた、そのまなこを。