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ソーシャルビジネスを3回ピボットしてわかったこと。

私は起業家人生4年目を歩んでいます。
2017年1月23日に今の会社を創業しました。

元々、学生さんの就活支援やキャリア支援で事業をスタート。
2019年11月に就活サービスを事業譲渡しました。

詳細はこちらをご覧ください。

そして2019年12月に虐待サバイバーに特化した就職・転職支援サービス』をスタートさせました。当時のnoteがこちら
既にサービスLPなどは閉じていて、事業はストップさせています。

本日は2019年12月から本格的にソーシャルビジネスに挑戦している起業家の7ヶ月の軌跡を綴っていきたいと思います。

RASHISAキャリア(被虐待者特化型就職・転職支援サービス)

冒頭でもお伝えしたように2019年12月に被虐待者に特化した就職・転職支援サービスをスタートさせました。

ビジネスモデルは『人材紹介』です。
私は元々3年ほど就職支援をやっていました。なので、この領域には知見があったんです。そして何より『仕事』を通じて自分の人生に胸を張れる人を増やしたかった。何故なら私がそうだったから。身内からの心理的な虐待を受けていた中学時代。絶望だった。死にたいと思ったことは何度もあるし、殺したいと思ったことも何度もある。

しかし、私は今こうやって生きている。noteというサービスを通じて自分の思想を発信している。

起業家という職業を選択して、大変なこともあるけれど、それ以上に自分の仕事や人生に誇りを持っている。
人生を楽しんでいる自信がある。

『同じような人を増やしたい。そのためには仕事が重要だ!』
そんな想いでRASHISAキャリアという虐待サバイバーに特化した人材紹介サービスをスタートさせました。

結果は失敗です。
客観的に数字だけを見てみましょう。

サービス運営期間:2019年12月中旬-2020年3月上旬
サービス登録者:36名
紹介先企業:10社
選考に進んだ人数:6人
最終選考に進んだ人数:1人
総売上:0円
総支出:数百万円(前半)

3ヶ月の結果です。
ここからの反省や学びをシェアしていきますね。

反省
・事業が成り立つ前に(売り上げ発生)人を採用しすぎた  
L当時は私含めてフルタイムが3名

・仮説検証をする前に投資しすぎた
L人材紹介業のためのオフィスを借りたり、LPを作ったり

では何故そもそも事業がうまくいかなかったのか。

原因
・ニーズの不一致
 L人材紹介のモデルは求職者を企業に紹介して内定承諾したときに手数料を企業からいただくというビジネスモデルです。しかし、そもそも弊社が面談していた方々の多くは『正社員として働ける状態ではない』という方が多かったんです。そこには様々な要因が存在します。パニック障害、対人恐怖症、メンタルの不調、双極性障害、様々な要因で週5日間フルに働くことができません!という方が多いんです。
よって『働きたい!』でも『働けない』という現象が起こってしまいました。

最後にこの結果から得た学びをシェアします。

学び
・to Cモデルは難しい。
L最初から薄々気付いていたことではありますが事業をスタートして確信に変わりました。我々が "今" 価値を届けたいのは虐待の後遺症で悩む方々です。その方々はそもそもの仕事に困っているケースが多くて、彼らからお金を頂くことはできません。

・小さくスタートする
Lソーシャルビジネスをスタートさせる前の事業では上手くできていたのですが、今回は上手くできていませんでした。ひたすら仮説検証を繰り返して、最小限のコストで0→1を立ち上げる。それがビジネスの原則ですね。

・メッセージを使い分ける
Lソーシャルビジネスをやっている以上、『実現させたい社会』があるはずです。我々でいうと、最終的には『虐待を0にすること』これが実現させたい社会です。そのメッセージを伝える先は様々です。クライアント、ユーザー、SNS・メディア(社会)、メッセージ先によって伝え方を変えたほうがいいと思いました。例えば、『虐待サバイバーの就職支援をしています!』と虐待サバイバーの方に言うのと、人材紹介を使ってくれるクライアントに言うのとでは全然受け取られ方が違います。
前者はとても感謝してもらたりするのですが、後者はネガティブに捉えられたりします。

・虐待の認知度・理解度が低い
L『メッセージを使い分ける』にも関わってくるのですが『そもそも虐待とは』という人が多い印象を持ちました。内情を知らない人が多いんです。
具体的な問題を知ってもらう努力をしていく必要がありますね。

これらの学びを次の事業に活かしました。

RASHISAワークスPart1(ライティング教育事業)

上記の経験を糧に2020年4月から2つの事業をスタートさせました。
1つが虐待サバイバーを対象としたライティング教育事業です。
そしてもう1つが企業様を対象としたコンテンツマーケティング支援事業です。ビジネスモデルに関してはこちらの記事を参照ください。
2つになっていると書きましたが、この2つで1つのビジネスという感覚です。

では、こちらも数字を見てみましょう。

サービス運営期間:2019年3月下旬-2020年6月下旬(本格スタートは4月)
ライター登録者:76名
累計お取り引き先企業数:8社
総売上:
数十万円(中盤)
総支出:百
数十万円
※数字は2020/07/22時点の数字です。

最初に挑戦した人材紹介と比べて、出るお金は少なく、入るお金は大きくなっています。ここで気をつけたことをシェアしますね!

気をつけたこと
・支出は小さく
L現時点でフルタイムメンバーは私含めて2名です。
単月黒字化するまで
フルタイムメンバーを増やすことはないでしょう。
また、今回は企業向けLPもライター向けLPも一切作っていません。
有料サービスといえば、ライターさんの登録用のフォームランくらいです

・マーケットインとプロダクトアウトを掛け合わせる
L私は元々、ビジョンドリブンで会社を作りました。
なのでやっていたこともプロダクトアウト型でした。事業譲渡した就活サービスは完璧にマーケットインで作ったものです。
そして、今回のソーシャルビジネスはプロダクトアウトとマーケットインを掛け合わせたものです。(実際にそういったものがあるかは分からないので、私が勝手に言ってるくらいに思ってもらえたらと)
具体的に説明しますね。まずはプロダクトアウトの思想は『虐待の後遺症が原因で仕事ができない人の収入と社会との接続の場を作りたい!』です。
そして、マーケットインの思想は『企業のお困りごとを解決!』です。
ここの掛け合わせで事業が生まれました。(下記の図参照)

ソーシャルビジネス②

そしてこのRASHISAワークスの企業側のコンテンツを絞ることに決断したのが6月末です。ここからが今月から着手する事業ですね。

RASHISAワークスPart2(文字起こし代行事業)

今月からスタートしたのが文字起こし代行事業ですね。詳細はこちらをご覧ください。

これまでのコンテンツマーケティング支援やコンテンツ制作代行からもっとコンテンツを絞って『文字起こし』に絞って事業を運営していきます。
この意思決定ができたのは以前のnoteでも書きましたが、会社としてのバリューを定めていたから。

バリュー (1)

意思決定で迷ったときはこれを思い返せば、簡単です。
意思決定の軸はありますからね。人が迷うのは軸がないから。
我々には軸があります。

こちらの事業の数字は今後また共有していきますね!

未来を作るものは未来を描けるものだけだ

誰が未来を作るのでしょうか。
それは未来を描ける者だけです。
我々は本気で虐待がない社会を作っていきます。

ただ、その前に虐待の後遺症で苦しんでいる人を対象に事業を展開していきます。少しづつですがビジネスとして成り立ち始めました。
この先の未来はもちろん、描けていますし、今後も描いていき、実行していきます。

そして、今このように事業として少しづつ形になりつつあるのは、いつも一緒に働いてくれているパートナー、当社にお仕事を発注してくださるクライアント様、当社のビジョンに共感してくださってサービスに登録してくれているワーカー様、何よりこれまでに挑戦したこともないことに挑戦してくれている虐待サバイバーの皆様。
他にも沢山います。株主の皆様、当社のことを広めてくださっている皆様などなど。本当にいつもありがとうございます!!!

引き続き頑張っていきたいと思います。
また、このようにこれからもソーシャルビジネスのことを発信していくので、今後ソーシャルビジネスを志す方のヒントに少しでもなればと思っています。

告知タイム

今回は具体的な数字(と言ってもぼかしていますがw)まで公表して苦悩や葛藤を知ってもらいました。
本当に社会課題を解決する人が増えたらいいなぁと思っていますので、発信できることは今後とも発信していきます!

毎回、ここで当社の事業説明をしています。いわゆる告知タイムです!
是非、最後まで読んでいただけると幸いです。

さて、当社は2020年7月から本格的に『文字起こし代行事業』をスタートさせました。

フライヤーがこちらです。

RASHISAワークスチラシ02

会議の議事録、イベント音声の書き起こし、インタビュー音声の文字起こし、動画コンテンツの字幕設定用の文字起こしなどなど。
幅広く対応しております。

詳しくは下記をご覧くださいませ。

文字起こし代行事業を始めました!!!
イラストでRASHISAワークスを解説してみました!

是非、弊社の理念に共感してくださって、文字起こしを外注したい!もしくは話を聞いてみたい!という企業の担当者様や個人の方がいらっしゃいましたら、下記のいずれかからお問い合わせくださいませ。基本的に1営業日以内にお返事させて頂きます。

当社のコーポレートサイト:お問い合わせ
代表岡本のFacebook:Facebook
代表岡本のTwitter:Twitter
代表岡本のメール:s-okamoto@rashisa123.com 

これからも株式会社RASHISAをお願いいたします。

また、理念に共感してくださって文字起こし代行事業に協力をしてくださるライターさんや虐待サバイバーの方は下記のサービス登録フォームからご登録くださいませ。

RASHISAワークス登録フォーム:登録フォーム

読んでくださった皆さん、ありがとうございます。
虐待問題をビジネスで解決する仕組みづくりについて、これからも発信していきます!


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