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らら
2019年10月7日 10:31
「由香さん!どうして?」「良かった無事で・・・」「何が起こったの?」「なみさんは過去に行った時に、未来を変えてしまったんだよ。」「えっ?」「主人が何か嫌な予感がするって言って、なみさんが戻った過去に主人も行ったのよ、そうしたら20年後に会う約束してた!っていうから・・・」「えっ?ダメだったの?」「そこから未来が少しづつ変わってしまうんだ。」「そうなの?ごめんなさ
2019年10月5日 11:38
「私も、かずや何してるかな?あの時は楽しかったなって思い出すことは何度もあったよ。」「じゃなみも同じ気持ちってこと?」「でもかずやとのことは過去のことで、今はお互い歳を重ねて高校生の時のように、無邪気じゃいられない。確かに旦那を愛していないかもしれないけど、彼を裏切ることは出来ない。家族ってそういものでしょ?」「俺は家族がいないからわからないけど、好きじゃ無いのに一緒にい
2019年10月4日 09:57
私は家族に仕事だと言って、かずやとの待ち合わせ場所に向かった。この駅で降りるのは、高校生の時以来だった。随分と雰囲気が変わっていた。私は公園のベンチに座りかずやを待った。(来るわけ無い。)心の中ではそう思っていた。でももしかしたら・・・心のどこかでは期待していた。待ち合わせ時間を30分過ぎてもかずやは来なかった。私はがっかりしたような、ホっとしたような、複雑
2019年10月3日 11:57
次の日、私は由香さんのお見舞いに行った。病室に入ると。「なみさんごめんなさい。」由香さんは謝って来た。「なんで謝るの?」「だって騙してたみたいで・・・話そう話そうと思ってたの、でもどう話せばいいのかわからなくて・・・だって信じてもらえないと思ったから。」「今もまだ信じられないよ。」「あのドアは主人の家族が代々守ってるドアなの、だから口外出来ないドアだけど、なみ
2019年10月2日 10:46
夜ごはんの後片付けをしながら考えた。(過去に戻れる?魔法?・・・魔女の館?)ぐるぐると答えの出ない問題を考えていると、「ママ、パパは今日は遅いの?」急に娘の話しかけられ驚いた!「えっ?うん、飲んで帰って来るって言ってたよ。早く寝なさい!明日も朝練あるでしょ!」「うん、おやすみ。」私は混乱した頭をスッキリさせる為に、由香さんにもらった、ラベンダーの香りのするアロマキ
2019年10月1日 15:02
「この小さいドアから過去に行くことが出来る。」葵くんは普通に話しているけど、普通のことではない。葵くんと由香さんの旦那さんは、過去のイギリスに行って食器などを買い付けに行っていたのだ。二人は自分の好きな過去に行けるらしい。「なみさんはいつの時代に行ったの?」「私は高校生に戻った・・・」「ふ~ん高校生か!なみさんはその時代に戻りたいって思ってたんだね!」「そんなことな
2019年9月30日 11:34
私は夢でも見ていたのか?私がボーっと立っていると。「なみさん大丈夫?」と後ろから声をかけられた。振り向くとそこには、葵くんと知らない男性がたっていた。「葵くん!なんでここにいるの?私はどうしてここにいるの?」「なみさん落ち着いて。全部わかってるから。」私は葵くんと男性を見た。そうすると葵くんが、「この人が由香さんの旦那さんだよ!」と紹介してくれた。「えっ
2019年9月27日 12:12
「どうしたんだよ。」「たまにはゆっくり話したくて。」「いつも話してるじゃん。」「そーだけど・・・ねーかずや、私のこと好き?」「なんだよ急に!」かずやの顔は真っ赤になっていた。「私はかずやが好きだよ。始めて付き合った人で、こんなに人を好きになったの始めてだし、なんでも話せるし、一緒にいると落ち着く。かずやは?」私が真剣に話すと、かずやも重い口を開いて、話し始め
2019年9月26日 11:30
久しぶりに見るかずやに、私はドキドキした。若くてかっこいい!私は冷静を装い「お待たせ。帰ろ!」と言った。彼は「うん」と言って自転車を押して歩き出した。私は電車通学で、彼は自転車通学だった。彼は毎日私を駅まで送ってくれた。「ねー今日は何か面白い事あった?」「べつに…」そーだ!思い出した!かずやは感情を出さない、クールな人だった!いつも冷静で、何を考えているのか
2019年9月25日 10:49
私は小さなドアの中に入った。中に入ると天井は高く、下に続く階段は明るかった。上を見ても電気は無いのになぜ明るいのか?私ゆっくり階段を下りた、すると急に強い風が吹いてきた。私は思わず目を閉じた、そして目を開けると、お店とは違う場所に私はいた。「ここどこ?」見覚えのある場所だった。私がボッーと立っていると、後ろから、「もうパン買った?」と、女の子が話かけて来た。
2019年9月24日 10:17
「由香さん大丈夫?」「うん、もう元気だから大丈夫。」私たちはお茶を買って中庭にあるベンチに座った。「外は気持ちいいね!」久し振りの日光浴で由香さんはうれしそうだった。「メールのチェックしないと!」そう言って由香さんはスマホを出して、お客さまからメールが来てないか、チェックを始めた。「入院してても仕事?少しは休まないと。」「うん、でも気になっちゃって・・・あっ!
2019年9月21日 11:08
「ママ1人でお店大丈夫だったの?」「大丈夫だよ。」葵くんのことと、小さなドアのことは話すことが出来なかった。その日の夜、なかなか寝付けなくて、私は色々と考えていた。夫婦で老後にカフェ、うちは絶対に出来ない。もう少し家事が出来る人と結婚すればよかった、そういえば、高校の時に付き合っていた、かずやはマメな人だった。彼は今なにしてるのかな?もう結婚したよね…私はそん
2019年9月20日 11:57
「こんなところにドアがあったの?」「なみさん開けてみたら。」「えっ!!何が入ってるの?私は怖くて開けることが出来なかった。その時、「すみません!」お店の入り口で声がした。「はーい」私は急いでお店の入り口に向かった。「予約していた田中です。」50代ぐらいの男性と女性だった。「はい、いらっしゃいませ。ごゆっくり見て下さい。何かありました声かけて下さい。」
2019年9月19日 10:06
私は朝からお店に行った。鍵を開けるときにこの前の音のことを思い出した。あの時、奥の部屋確認すればよかった虫とか動物がいたらこわいな…私はゆっくりドアを開けて耳を澄ませて中を確認すると、物音はしなかった。誰もいなくてよかった、とホッとすると、「なみさんおはよ!」と後ろから声をかけられて私はびっくりして、しゃがみ込んだ!「ごめん、びっくりさせちゃった?」「びっく