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履歴書の功罪。

こんにちは。ryoです。

緊急事態宣言が解除されて、本当に徐々にという感じですが、日常が戻ってきました。学生の就職支援も再開しています。

最近、履歴書の添削をしていると思う事があります。

やっぱり、「考えたことや思っていることを書く、文章にまとめる」ってすごい大事なことなんだと思うんです。

職業カウンセリングの始祖、フランク・パーソンズも、自己分析においては「職業の選択に影響を与えるかもしれない傾向と興味はすべからく記録したほうがよい」と言っています。

履歴書って、自分の今までの努力やストーリーを、1枚に凝縮することできて、さらに視覚化することで、それらを再認識できるし、とても良いものだと思うんです。履歴書やエントリーシートを書く事自体が内省に繋がるというか。

ただ、履歴書によっては、ものすごく小さいんです。記入欄が。笑

私の関わる業種が特殊なのかもしれませんが、下手すると、長所記入欄が2行でギリギリ、というような履歴書もあります。

そうすると、書く方も「とっておきの長所」を書かなくてはいけません。そうなると「とっておきの長所って何だ?」って考えることになります。

当たり前のことですが、人の長所って1つではないと思っています。人にはひとそれぞれの長所がたくさんあるはずです。得意かな、と思う事は多分その人の長所なんだと思います。

ただ、自分の長所を羅列できる学生は少ないです。その反対に短所は、結構あげてきます。

ただでさえ、日本人は謙虚なのに、「絞って書く」という作業が、思考にも変化を与えるんじゃないかな、そんな風に最近思います。絞って書くということで、書くからには「何か特別なものじゃないといけない」というような印象を持つようです。

本来、履歴書を書く事で、自分の努力やストーリーを再確認して、自己効力感を高めることだってできるはずなのに、逆に自己効力感、自己肯定感を低下させてしまうことがありそうです。

そうならないように、キャリアコンサルタントとして、しっかりフォローできる存在でありたいと思いました。

自分の長所だと思う事いくつかで、文章を作ってみて、それで一番しっくりくるものを、履歴書に記す、というやり方がいいのかなと思っています。時間はかかりますが、何より自分のためになりますからね。

みなさんの長所ってなんですか?

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