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reina
2021年8月13日 16:55
長崎の女子高生達が、戦争当時に学生だった被曝経験者にインタビューをした記録をまとめた本書。長崎で原爆が落とされる4ヶ月前の、女学生の日記。『近頃はすぐなんでもおかしくなる。どうしてだろうか。ちょっと何かあるとおかしくなる。これは心のどこかにゆるみがあるからであろう。』投下当日の日記。『私は血まみれの顔をさはつてみるとぬるぬるとした血の中にたくさんの傷口があいている。私はもう目の前が真っ
2021年8月10日 00:48
読み終えて、しばらくはこちらの世界に帰ってくることができなかった。読んでいた時、息子が熱を出してしまったり、家の中が少しゴタついていてわたし自身が疲れていて、極限状態だったことも影響しているかもしれない。まるで泥の中を這いつくばって歩いているように感じた。出口が見えず光も見えない、ただそこにあるのは自分以外の人間が作っている外の世界が何故かわたしの人生を作っているという絶望だった。ねじまき