連載小説 星のクラフト 7章 #3
「ローラン、樹木の中に居る鳥が光ってる」
ローモンドは再び鼻先を硝子窓に押し付けて外を見ていた。
「蛍光灯みたいね」
樹木の中に寝るための巣があるわけではないのだろうか。むしろこちらに存在を主張するかのように光っている。
「あの鳥は、地球の鳥ではないわね」
ローモンドがそう言葉を発すると、硝子窓が息で白く曇った。
「ひょっとして、青い実の成る星でも、あの鳥を見たとことがあるの?」
「そうじゃないけど、懐かしい気持ちがする」
ローモンドは両掌を硝子に押し当てた。
「どこ