青春💙ラブコメ

高校に入った私、は部活動に入った。

相川先輩は、いつも人気者だった。相川先輩のあつまるところには、人が集まる。

そんな相川先輩に、片思いをした大バカ者が、私、宮城もも。

相川先輩はよくも悪くも、みんなのアイドルだった。誰と交際することもなく、みんなと対等に接して、みんなと適度に距離を置いていた。

そんな草食系な相川先輩に声をかけようと下駄箱で待っていたところ、声をかけられた。

「ミヤギモモ、ちゃんだよね。」

火野と名乗った。

「ミヤギモモちゃん、こっちで待ってた方が相川は来るよ」

言われた方、川べりに行くと、たしかに相川先輩は来た。

でも、すこしおかしかった。相川先輩は、火野から謎のくすりを受け取ると、財布から福沢諭吉を五人、火野に渡した。その相川先輩は、火野にへこへこしていて、かっこよくなかった。

「火野、あのくすり、なんなの?」


気が付くと私は、知らない場所にいた。火野は、ぼんやり空を見ている。知らない川の近くだ。学校の近くの、川とは違う。

火野は、命令してきた。だけど、なんでか私には断れなかった。
相川先輩とつながる唯一のヨスガ 火野を失いたくなかったから。

汚い囚人部屋。火野は簡単に顔パスして、死刑囚の性処理をさせられた。
終わったら、仕事終わりのホストの性処理。

「火野サァン、こんな子、どこで見つけてくるんスか?」

そんな声がごうかなホストクラブに響く。私の汚い喘ぎ声も響く。

火野は、とつぜんキスをした。

「モモちゃん、えらいよ。」

そう言って頭をなでる火野は、とっても優しい目をしていた。


火野に呼び出された。土曜日。

「至急。高校前。」

と。なんだか物騒で軍隊みたいだな、と思いながら、私は高校へと。

私は  戦慄した。

相川先輩が、腕に鉄の輪をはめられて、連行されるところだった。

火野は、半分わらいながら見ていた。

火野は言った。

「相川を助けられんの、ももしかいないよ。」

そういう火野の言葉に誘われて、私は相川先輩と一緒にパトカーに乗った。

警察官「相川クンがね、怪しいクスリを女子生徒に販売していたって、何件も報告がきているンだ。被害者の一人かい?ミヤギモモ。」

警察官「なーんてネ。モモ、お前火野に言われてきたろ。俺も火野に言われてきたからな。あーー、ナマの高校生なんて興奮するわ。」

警察官「あーもうちょっと上、カリもなめて。あーそうそう、うまいねーモモちゃん。さては処女じゃないだろー、なんつって。」

警察官「出るっ。」

警察官「捜査ご協力、誠にありがとうございました!」

高校の前でそういわれて解放された。相川先輩はどこだろう。
相川先輩は……

川べりの方へ、向かう。初めて相川先輩を見た、ところに。

火野と相川先輩が話している声が聞こえた。

「おい火野、お前パトカーまで使ってさ、何がしたいの?」
「相川、薬代。」
「クソが。受け取れ。」

火野はすぐ私に気づいた。
「モモちゃん、盗み聞きはダメだって言ったよね?」

翌朝、アザだらけで登校した私を見て、校長は言った。

「宮城ももを、退学処分にする。薬物使用の疑いで。」

そうして私は少年院。

少年院のオトコノコが言う。

「ミヤギモモ、ちゃんだよね。オレ、火野サンの後輩。」



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